今回は、1960年代のアメリカ海軍のフライトジャケットを分析します。
既に何回かこのブログでも分析していますが、今回はさらに古いモデルですね。
最近各部にツヤが出てきて、迫力が増してきましたよ!
中古品ですが程度は良好です!
目次
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1 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG-1(VA-36)とは?
ところで、皆さんは好きな軍用機ってありますか?
(読者の方が、全部ミリタリーマニアだという思い込みは、捨てた方が良いわよ!…とまた神(奥)様からツッコミが…。)
私は、コアな航空機マニアではありませんが、好きな軍用機がたくさんあります。
勿論日本機は当然ですが、海外のジェット機でどれか一つ…と言われれば、私はマクドネル・ダグラス社のA-4スカイホークを挙げます。
空母のエレベーターにそのまま収まる小さな機体ながら、抜群の信頼性、耐久性そして搭載量を誇り、爆弾を投下したあとは、戦闘機としても使用できる運動性を併せ持つ、まさにマルチロールな攻撃機でした。
中東戦争で、A-4スカイホークを使用したイスラエル軍は、「スカイホークがあったら、ファントム(F-4)はいらない!」とベタ褒めでしたね。
1950年代に初飛行した機体ですが、時代ごとにアップデートして、1990年代まで使用されました。
40歳以上の方には、アメリカ海軍アクロバットチーム「ブルー・エンジェルス」が使用していた機体ということでご存知ですよね!
今回のモデルは、そんなA-4スカイホークを実際に操縦していたパイロットが着用していたG-1です。
ベトナム戦争期のモデルですね。
さてさて、それはどんなレザーフライトジャケットなのでしょうか?
今回は、アメリカ海軍マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
実際に使用されていたので、各部に擦り切れた部分があります。
でも酷いものではありません。
背面
前面裏側
ナイロン製のライニングが前面に装備されています。
各パッチのステッチが無いことに注意
(因みにパッチはしっかり縫われていますよ。)
背面裏側
やはりライニングにもプリーツがあります。
前合わせはジッパーのみですが、ストームフラップが装備されています。
襟のボア
このモデルは天然ムートンでモフモフです💕
右胸の部隊パッチ(ワッペン)
攻撃機の部隊ですね。
右肩の機種パッチ
機種はA-4スカイホークです。
ネイムタグ
使用していたのは、尉官さんですね。
右胸ポケット
伝統のボタンで開閉
右ポケットには表面にペンポケットが。
袖ニット
(交換されています。)
腰ニット
(こちらも交換されています。)
脇の通気孔
背中にはアクションプリーツ
ストームフラップには「USN(アメリカ海軍)」のパンチングが。
このメーカーは横書きですね。
内ポケット
ダットファスナーで開閉
タグ
黒字に白文字タイプ
1960年代契約品のサブタイプ「C」です。
ライニングにもプリーツが。
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3 その特徴とは?
アメリカ軍の衣料品は、多くの場合管理が徹底していて、おおよそタグを見ると年代がわかります。
今回のモデルのタグは、黒字に白文字(刺繍)なので1950年代から1960年代の製品ですね。
通常は、タグに契約年度が記入されているのですが、見当たらないのは1960年代前半の製品に多いです。
(使用機種や部隊、そしてベトナム戦争とも合致しますね。)
デザインは、通常のG-1と変わりませんが、この年代のモデルは襟が天然ムートンで、使用していると黒に近い焦げ茶色から次第に明るい茶色に変わっていくのが特徴です。
襟ムートンの色調変化
上:かなり褪色した状態
中:今回のモデル
下:化繊のムートンタイプ
今回のモデルは、そこまでの変色はないので、ずっと保管されていたのかもしれませんね。
構成は、襟ムートン付き、エポレットなし、腰ポケット×2、内ポケットで、袖と裾にはニットを配置しています。
ちゃんと袖や腰のニットも交換してありました。
(大切にされていたようです。)
襟はチンストラップで立てることができます。
特筆すべきは、パッチ(ワッペン)のステッチ(縫跡)がライニングに無いことです。
(でもパッチはミシンで縫われていますよ。)
もしかして、ライニング(内張)を全部外してパッチを縫い、またライニングを取り付けたのでしょうか?
謎ですね。
全体的な縫製は、少々雑ですが強度は抜群のアメリカ軍スタンダードな仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1960年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 カウハイド
(牛革)
ナイロン
表記サイズ 40
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約64cm
肩幅 約47cm
身幅 約55cm
袖丈 約64cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
G-1は、タグに記載されているように、インターミディエイトゾーン(10℃〜−10℃)に対応したフライトジャケットです。
まさに「冬にぴったり」のジャケットですね。
しかしジャケットの下にセーターだけでバイクに乗ると、普通に寒いです。
(面倒くさがらずに、ちゃんとした服装をしましょう!)
もっとも今回のモデルは、パッチが当時のレギュレーション(規則)通りに残っている貴重なものなので、ガンガン着るよりコレクションとして保管しておいた方が良さそうですね。
アメリカ大手メーカーが販売している、トップガン・マーベリックモデルも良いですが、実戦を経験したG-1の迫力は、筆舌に尽くしがたいものがありますよ。
G-1ファンならずとも、ぜひ入手してほしいですね!
今回は、アメリカ海軍の伝統的なレザーフライトジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20221230更新)
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参考:これまでに分析したG-1の記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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