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このブログでは、私がコレクションした軍装品の細部を公開、特徴を分析、解説します。狩猟、サバイバルゲーム、ヒストリカルゲーム(コスプレ)、野鳥観察、映画、アニメ、マンガ、イラスト、オークション、ファッションの参考になります。

イギリスの軍服 陸軍空挺迷彩スモック(デニソンスモック戦後型)とは? 0010 🇬🇧

こんにちは!

今回は、多くのイギリス系戦闘服のルーツとなった迷彩服を紹介します。

今回も、デッドストックになります。

これは稀少ですよ!

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   目次

1  イギリスの軍服  陸軍空挺迷彩スモック (戦後型デニソンスモック)とは?

第二次大戦後の世界の軍装は、大きく3種類に分けることができます。

(勿論例外もありますよ。)

ひとつは、ワルシャワ条約機構を中心に装備された旧ソ連軍型、もうひとつはアメリカ軍型、最後はイギリス軍型です。

そのうちイギリス軍型軍装で典型的な戦闘服の見本になったのが、本日紹介するデニソンスモックです。

既にこのブログでも、度々話題にしました。

本日は、そのオリジナルの戦後型になります。

デニソンスモックは、第二次大戦中の1941年頃に開発され、戦後も細かい仕様や迷彩生地を替えて、概ね1960年代まで使用された息の長い戦闘服です。

今回のモデルは戦後型ではありますが、デザイン、迷彩生地とも、1944型デニソンスモックと酷似しているモデルになります。

戦中型デニソンスモックの記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

でもベルギー同様、同じ時期に違うパターンのデニソンスモックが混在していたこともあります。

(何故でしょう?)

さて、どんなスモックなのでしょうか?

早速、確認していきましょう!

2  スモックの全体及び細部写真

前面

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背面  エポレットは後側で見えます。
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前面裏側  一部迷彩が裏まで透けています。
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背面裏側  ウエストのドローコードはありません。 テイルピース固定用ダットファスナーに注意
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襟  

ウールが暖かそう。真冬のコットンて、めちゃ冷たいですよね。

ダットファスナー表側は、グレイっぽいOG
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腰ポケットと裾絞り用タブ  調整用のボタンは一個

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胸ポケット  ポケットは、他国のスモックより角度が大きいですね。

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ダットファスナーのメーカーは「NEWEY」
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ジッパースライダーの引き手は「SWIFT」と縦に刻印
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ジッパー差し込み口の金具裏側に「X」の刻印が!

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脇の通気口もしっかり踏襲
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大戦中のモデルでは、ダットファスナーはブラスそのままでしたが、このモデルはメッキしてあります。
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タグとスタンプ
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内ポケット
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袖ニット裏側   ニットは二段織   古いGー1みたいです。
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袖ニット表側  未使用ですが、経年の穴が。

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テイルピース固定用のダットファスナー(背面表側)
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3  特徴

大戦中のモデル同様にダークイエローの防風デニムに、グリーンとレッドブラウンを刷毛で大きく大胆に塗った様なパターンで、その見事な刷毛さばきは書道甲子園の女子高生にも負けないくらい生き生きしています。

これぞ、デニソンスモック!

ブラウンとグリーンが重なり合ってる所はダークブラウンになる迷彩は、これがルーツですね。

他色を重ね合わせて違う色を出すなんて透明水彩絵の具みたいですね。

これとは別にダークグリーンの箇所もあります。都合4色迷彩といったところでしょうか?

前身頃はジッパーのみで開閉。

大戦中の1944以降のモデルのようにフルジッパーです。

それ以前のモデルがプルオーバーだった事を考えると、随分使い易くなっています。

袖口は、オリーブグリーンのニット。傾いた各ポケット、テイルピース、襟内側のアンゴラウール、内ポケットも大戦中のモデルを踏襲しています。

ただテイルピースは、使用しない時には背面に固定できる様、専用のダットファスナーが装備されているのが新しいですね

4  製造とサイズのデータ

   ・製造又は契約年度       1959年

   ・製造場所                     イギリス

   ・契約会社                     イギリス

   ・製造会社                     イギリス

   ・材質                            コットン

                                          ウール

   ・表記サイズ                   3     

   ・各部のサイズ(平置)  

                                   着丈  約81センチ

                                   肩幅  約56センチ

                                   身幅  約72センチ

                                   袖丈  約70センチ

   ・状態                     デッドストック      

                (袖ニットに一部破損あり)

   ・官民区分              官給品

   ・入手方法              愛知県で購入

5  まとめ

マテリアルは素朴でも、このデザインは現代でも充分通用する機能的なものですよね。

なるほど各国が類似品を作るわけです。

素晴らしい迷彩服です。

伝説のミリタリー雑誌「PXマガジン」によりますと、大雑把な迷彩パターンですが、服の皺や装備との兼ね合いで、複雑な迷彩になり効果が高いそうですよ。

戦中、戦後モデルを問わず、程度の良いデニソンスモックは希少で、英国本土でも少なくなっていると聞いています。

(見つけてもめちゃ高価です。)

ましてや日本では本当に見つかりません。

そのため世界中でいくつかレプリカが作られましたが、いずれも実物の迫力には遠く及ばないものでした。

今回のアイテムは、デッドストックで入手したため、もったいなくて袖も通していません。

でも、なんとか日本人の手で、遠慮なく着用できる超精密かつ迫力のあるモデル品を作ってもらいたいものです。

 

また、今回のモデルや、大戦中のモデルを見て、ドイツ戦車の配色に似てるなと感じました。

デニソンスモックの開発が1941年、英軍空挺部隊の初陣が1942年、ドイツ戦車の基本塗装変更の通達が1943年という事を考えると、デニソンスモックを入手したドイツ軍が、少ない配色で効果的な迷彩を表現できる方法をこのスモックから学んだのかもしれません

良いものは何でも即採用のドイツらしく、陸軍でもデニソンスモックを参考にして戦車の塗色を決定したのかもしれませんね。

 

今回は、戦闘服の一方の起源ともいうべき希少な迷彩服を紹介しました。

次回は、アジアの迷彩服を紹介します。お楽しみに!

                ✳︎                  ✳︎                  ✳︎

 読んでいただき、ありがとうございました。

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