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徹底解明! アメリカ軍装備品 陸軍迷彩カバーオール(ダックハンターパターン) 0025

こんにちは!

今回は、第二次大戦当時としては珍しい米国の迷彩服を紹介します。

せっかく開発されたのに、限定使用で終わってしまった悲劇(?)の迷彩服ですよ。

 目次

1  米国  陸軍迷彩カバーオール           (ダックハンターパターン)

戦闘時における個人迷彩被服の重要性は、米国も強く認識していました。

そのため、第二次大戦前から各種迷彩服を試験していました。

そして1940年代に開発されたのが、一連の「ダックハンター」又は「フロッグスキン」と呼ばれる斑点迷彩服です。

一説によりますと、迷彩パターンは、民間で出回っていた狩猟用のジャケットが原型だとか?

しかし、満を持して導入された迷彩服ですが、ヨーロッパではドイツ武装親衛隊の迷彩似ていた(?)ため、友軍相撃の危険性があるとして、早々に撤収されました。

そして、その多くは太平洋で限定的に使用されたのでした。

でも南太平洋で使用するには、生地が厚く、通気性が悪かったからので不評だったようです。

被服の種類としては、ジャケットとトラウザースの2ピース、空挺用のスモック、そして今回ご紹介するカバーオール(1ピース)などがありましたよ。

 

2  全体及び細部写真

上半身前面

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下半身前面
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上半身背面
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下半身背面
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上半身前面裏側  春夏面が目立ちますね。
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下半身前面裏側
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上半身背面裏側
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下半身背面裏側
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前合わせはジッパー
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ジッパーはおなじみ「コンマー」
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一番上はダットファスナーで開閉
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胸のマチ付きパッチポケット  シンプルです。空自のセージグリーン作業服タイプに似ています。
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袖の調整テープ  と13星の金属ボタン
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腰のポケット  胸より容量大  サイドに付いています。
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ポケットの位置関係
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背中のアクションプリーツ
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サイズスタンプ  40R  40は胸囲が40インチ、Rはレギュラーという意味
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インナーサスペンダーを通すループが鎖骨付近に縫い付けられています。色はカーキでヘリンボーンの薄い生地
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インナーサスペンダーの残骸①(胸ポケットの下辺り。)
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股の補強布  おそらく後付け(縫われてる糸が本体の糸ではありません。)
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秋冬面の袖口は、色調の違う迷彩生地が使用されています。
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足の裾は本体と同色のようです。
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腰のインナーサスペンダーの残骸②
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3  特徴

迷彩のパターンは概ね統一されていますが、色調はメーカーや製造時期によって微妙に違っています。(アメリカは、ウッドランド迷彩までそんな傾向がありましたね。)

生地は丈夫なヘリンボーンです。

今回のモデルは、ベースとなる色調がライトグリーンのタイプで、これに濃淡2色のグリーン、ダークブラウンの斑点が春夏面。

アイボリーにカーキと濃淡2色のブラウン斑点が秋冬面となっています。

色を変えることによって使用する季節を分けているのは、他国でも例がありますね。

一応リバーシブルで着用できそうに見えますが、完全リバーシブルではありません。

本来なら、インナーサスペンダーが縫い付けられているのですが、今回のモデルは、前のオーナーが途中から乱雑に切り取ってあります。このカバーオールでは、よく見られる改造です。余程邪魔だったのでしょうね。(サスペンダーが現存してると高価です。)

また、股がカーキの布で補強されています。

ポケットは春夏面のみ胸と腰に、マチのついたパッチポケットがあります。やはり完全リバーシブルではないですね。

ボタンは全てダットファスナーです。

背中にはアクションプリーツがあります。アメリカの衣料では多いですよね。

いつかアクションプリーツのついた衣類を着て現場に行った時、木の枝や針金に引っかかってプリーツが破れたことがあります。腕は動かしやすいのですが、本当に必要なのでしょうか?

(CWU-36Pや45Pでは、のちに廃止されましたよね。)

 

4  諸元

   ・製造年又は契約年度       1940年代

   ・製造場所                         アメリカ

   ・契約会社                         アメリカ

   ・製造会社                              〃

   ・材質                                コットン

   ・表記サイズ                      42

   ・各部のサイズ(平置)

                                   着丈  約155センチ

                                   肩幅  約49センチ

                                   身幅  約60センチ

                                   袖丈  約61センチ

                                   股下  約78センチ

                                   裾幅  約24センチ

   ・状態                     中古良品

   ・官民区分              官給品

   ・入手方法              ヤフオク

 

5  まとめ

個人的には春夏面のベース色が、ライトカーキのタイプが欲しかったのですが、今回のモデルもなかなか綺麗ですね。

中には、ベース色がライトグレイタイプもあって、別の迷彩かな?なんて思うものもありますよ。

迷彩効果としては、静止している場合はともかく、移動している時にはむしろ目立つという指摘もあります。

現在出回っている現代版のダックハンターは、随所にブラックやブラックグリーンの斑点を散りばめ、視覚的分裂効果を出しているようですが、この頃は考えられなかったのかもしれませんね。

日本のフィールドでの効果は疑問ですが、逆にシティユースには向いているかもしれません。

(ダッシュで有名なアイドルが、ロケでこの迷彩パターンのトラウザース(米軍BDUタイプのモデル品)を着用していたりします。欲しかったベース色カーキのタイプです!)

「迷彩は一つだけ」というファッション界暗黙の了解に基づくコーディネートですね。

衣装さん、GJです!

 

今回は、あまり活躍しなかった米国の迷彩服を紹介しました。

次回は、再びダイヤモンドの採れる国の迷彩服を紹介します。

 

ところで、アメリカで、生まれて間もない子犬7頭を一つのレジ袋に入れて、ゴミ集積所に捨てた女性が逮捕されましたね。

子犬と女性の関係は不明ですが、母犬の気持ちを考えると、胸が詰まります。

子犬がみんな無事で本当に良かった。

逮捕された女性には、生命の意味をもう一度考えて猛省して欲しいものです。

 

読んでいただき、ありがとうございました。