こんにちは!
今回は、東西冷戦の遺産ともいうべき、珍しい旧ソ連軍のレザーのフライトジャケットを分析します。
現代では、珍しいアイテムだと思いますよ。
目次
- 1 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)とは?
- 2 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)の現物写真及び細部
- 3 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)の特徴とは?
- 4 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)の製造とサイズのデータ
- 5 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)まとめ
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1 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)とは?
昔々、上空の冷たい空気はパイロットのもう一つの敵でした。
空気は、乾燥していると1000m上昇する毎に10℃下がります。(湿っていると6.5℃)
そして風速は1m/s吹く毎に体感温度は1℃下がるのですから、高空を高速で飛行するパイロットは大変です。
特に第一次大戦から第二次大戦初期までの多くの軍用機が開放コクピットであったため、防寒、防風対策はパイロット他エアクルーにとって死活問題でした。
そこで登場したのが、レザーフライトジャケットです。
現在でも、多くのライダーさんは感じていると思いますが、レザーって防寒、防風にうってつけですよね。
パイロットもそれを知っていて、古今東西多くのレザーフライトジャケットが愛用されてきました。
今回ご紹介するモデルは、その中でも特に珍しい、旧ソ連軍のものです。
米軍で言うところのA−2に相当するジャケットですがソ連独特の工夫も見られますよ。
どんなフライトジャケットなのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)の現物写真及び細部
前面
アメリカ軍のA−2等よりも着丈が長いですね。
背面
西側フライトジャケットのような、襟、袖、裾のニットはありません。
前面裏側
ライニングはブラウンのコットン製
背面裏側
前合わせはジッパーとダットファスナー
裾のダットファスナー及びジッパー スライダー
胸ポケット
ポケット口が斜め
ジッパーで開閉
胸ポケット ジッパー スライダー 謎の刻印
裏側には滑り止め(?)あり。
胸ポケット
左はホルスター兼務
腰ポケット
ポケット内は起毛した青い布を装備 ハンドウォーマーも兼務
脇の通気口
袖もシンプル
革は内側に回り込んでいます。
ライナニングにあるライナー取り付け用ボタンホール
襟下にもあります。 ライナーが欲しいです。
サイズのスタンプ モスクワ製?
内ポケット
襟元にもライナー用ボタンホールが。ライナー装着には時間がかかりそうです。
裾のダットファスナー用タブとジッパー挿入口
金具で補強されています。
留めるとこんな感じ
アクションプリーツが付いています。
G−1やCWU-36Pなどのインナーラバーテープはありません。
襟には、おそらくムートンを付けるためのダットファスナーがあります。
襟裏にも。
背中は変色が顕著です。
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3 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)の特徴とは?
しなやかなゴートスキンで作られていて、アクションプリーツもあることから、平均的なバイク用ライダースジャケットより、はるかに動きやすいです。
アメリカ軍A−2のように、コットンのライニングですが、なんとボタンホールがあって、ライナーを装着できそうです。
内ポケットもありますよ。使い勝手が良いですね。
またA−2より着丈が長いです。
左胸ポケットは、ホルスターも兼ねています。東側でよく見るデザインですね。
腰ポケットのハンドウォーマーも有難い装備ですね。
4 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1970年代
・製造場所 旧ソ連
・契約会社 旧ソ連
・製造会社 〃
・材質 ゴートスキン
コットン
・表記サイズ 52−2
・各部のサイズ(平置)
着丈 約75センチ
肩幅 約50センチ
身幅 約62センチ
袖丈 約62センチ
・状態 中古良品
・官民区分 官給品
・入手方法 ヤフオク
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5 旧ソ連空軍レザーフライトジャケット(暖候期用)まとめ
このジャケットは、東西冷戦華やかりし頃、旧ソ連の広報写真で見たことがありました。
以来探していたのですが、まさか平成も終わりになって入手できるとは思いませんでした。
東京の老舗ミリタリーショップが、モデル品を販売していましたが、細部は似て非なるものでしたね。
着てみると、とてもカッコ良いジャケットです。
米軍ものに慣れているので、着丈に戸惑いますが、慣れの問題でしょう。
程度が良いものが殆どないので、見つけたら即買いをおすすめします。
因みに、羊の革でできたモフモフのジャケット(米軍のB−3に相当)も支給されていましたが、さらに入手困難です。
(欲しいです!)
今回は貴重な旧ソ連軍のレザーフライトジャケットを分析しました。
次回は、再度と女王と紅茶が大好きな国の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:各国のレザーフライトジャケットはこちらです。⬇︎
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火災のノートルダムの大寺ですが、5年以内の再建を目指すそうですね。
素晴らしいです。多くの国民の心の拠り所なので、早急な再建が望まれます。
やはり、洋の東西を問わず、古いものは大切にしないといけませんね。
ミリタリーグッズも同様です。
もう亡くなってしまった国、変わってしまった国の装備は、本当に貴重です。
見つけたら、即保護してあげましょう!
読んでいただき、ありがとうございました。
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