今回は、1990年代のドイツ(連邦)軍の迷彩パーカーを分析します。
大戦中の武装親衛隊装備に使用された、有名なフレック(斑点)迷彩ですね。
でも旧西ドイツ軍時代のものと同様ですが、少々違っている箇所もあるようです。
中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 ドイツ連邦陸軍迷彩防寒パーカー(フレック迷彩)とは?
第二次大戦終了後の1950年代までは、東西冷戦の開始とともに迷彩服を装備していた旧西ドイツ軍ですが、すぐに迷彩被服は支給されなくなりました。
当時西ドイツと対峙し、積極的に迷彩服を支給していた旧東ドイツとは対照的ですね。
(もしかしたら西ドイツは、それまでのドイツ軍のイメージを払拭したかったのかもしれませんね。)
しかし、1970年代から、世界各国軍の個人迷彩被服開発の趨勢に鑑み、少しずつですが迷彩の研究、開発を始めましたよ。
同時に小規模ながら迷彩ツェルトバーン(テント)や迷彩ヘルメットカバー等を支給して、テストも実施したりしていました。
その試作品と思われる迷彩生地でできたシャツに関する記事はこちらです。⬇︎
その後、1980年代に念願の迷彩服が満を持して完成。
それが今回のモデルでも使用されている「フレック迷彩」です。)
1990年に東西ドイツが統一した後も、若干のマイナーチェンジを行い、この迷彩服を採用し続けていますね。
(ちょうどこの頃は、アメリカ軍がウッドランド迷彩の全盛期で、自衛隊は迷彩服1型から2型への移行期でした。)
さてさて、それはどんな迷彩服でしょうか?
今回は、ドイツ軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
ステキな迷彩ですね。
背面
前面裏側
裏地がリードグリーン?
背面裏側
前合わせは、ダットファスナーとジッパーです。
タグ おそらく「使用不能品」を示すであろうスタンプが押されています。
つまり払い下げ品ですね。
上から3段目の右側にあるのが「NATOサイズ」で、身長175–185センチ、胸囲95–100セ
ンチに対応します。
NSNの国番号が「12」でドイツを示していますよ。
エポレット
マジックテープで開閉
本来は左右の袖上部に国籍パッチが縫い付けられています。
(このモデルは外されています。縫跡に注意)
胸ポケット
ダットファスナーとマジックテープで開閉
左胸ポケット内部にはペンポケットが。
腰ポケットはスラッシュポケット ジッパーで開閉
角度が絶妙!
右袖ポケット ダットファスナーで開閉
ボタンホールの用途は?
袖口
マジックテープで開閉調整
ジッパースライダー
刻印は「RIES」
脇の通気孔
諸外国より小さめ。
ジッパーで開閉
左胸ポケット裏側の内ポケット
マジックテープで開閉
ウエストのドローコードとロック
裾のドローコードとロック
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトグリーン、レッドブラウン、ブラックグリーン、ダークグリーン、グレイ、ブルーブラックという多色で、主に斑点で構成されています。
製造された時期によって、パターンや色調に若干の違いがありますね。
この迷彩は、近くで見ると細かい斑点迷彩による迷彩効果が発揮され、離れると大きく色が分かれて分裂効果を発揮するそうです。
本当でしょうか?
(ディスプレイで確認できるでしょうか?)
生地はコットンとポリエスれるの混紡で、比較的厚く、独特の防風織がされています。
(OD単色の戦闘服などに用いられていた、モールスキン系でしょうか?)
デザインは、迷彩生地になる前の装備であった山岳猟兵用パーカーを少々改造したような印象ですね。
構成は、エポレット、フード付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット、内ポケットで、ウエストと裾にはドローコードがあります。
防寒パーカーですので着丈が長いですね。
本来は、専用の手の込んだ造りのライナーがあります。
(今回はライナーがありません。😅)
全体的な縫製は、とても正確かつ丁寧で、さすがドイツ製といった感じですね。
同じ迷彩生地で、通常の戦闘服上下、戦車兵用カバーオールなどが製造されていますよ。
西ドイツ時代の製品は、ダットファスナーが黒染めされた薄い真鍮製でしたが、連邦軍になってからは厚いプラスティック(?)に変更されていますね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1993年
製造場所 ドイツ
契約会社 ドイツ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 175–185/95
各部のサイズ(平置)
着丈 約83cm
肩幅 約47cm
身幅 約60cm
袖丈 約58cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手方法 大阪の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
全体的に暗い迷彩であることから、ドイツの「黒森峰」…ではなくて「黒い森」にピッタリですね。
勿論、日本のフィールドでも効果がありそうです。
(特に日陰では見えなくなるかも?)
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、釣り、キャンプでかくれんぼなどなど。
用途は盛り沢山ですね。
ただ、サバイバルゲーム愛好者やバイカーの皆さんは、着丈が長いパーカーは少々煩わしいかもしれません。
ところでドイツ軍は、アメリカ軍程ではありませんが、各種サイズが比較的豊富に準備されています。
じっくり探せばジャストサイズが入手できますよ。
(女性に合うサイズもあります。)
パーカーでフードが付いていて、首筋も保温してくれるし、生地も防風生地ですので防寒性能も高いですね。
今回、ライナーは準備できませんでしたが、パーカーとライナーを同時に着用して電車等に乗らないようにしてくださいね。
真冬でも大汗かきますよ!
今回は、ドイツ連邦軍の迷彩パーカーを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231124更新)
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参考:ロシア軍がコピーしたフレック迷彩のスモックに関する記事はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com 戦後間もなくの東西ドイツ軍迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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