今回は、1960年代のフランス軍迷彩ジャケットを分析します。
有名なリザード(トカゲ)迷彩なのですが、今回はM47タイプのジャケットになります。
主に外人部隊で使用されました。
中古品で破損や修理もありますが、迫力のある一品です!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 フランス陸軍外人部隊用迷彩ジャケット(M47タイプ・リザード迷彩)とは?
フランス軍が第二次大戦後に支給した有名なM47ジャケット。
アメリカ軍のM43フィールドジャケットをベースに開発されました。
でも生地は当初オリーブ色などのグリーン系単色でしたね。
通常のフランス軍M47ジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
でも今回は、アルジェリアやベトナムで使用されたリザード迷彩生地を用いたモデルになります。
クーデター騒ぎなどで、フランス軍内でリザード迷彩服の使用が廃止されたため、その殆どは外人部隊で使用されました。
それでもリザード迷彩の迫力はそのままの魅力的なジャケットですね。
さてさて、それはどんなジャケットなのでしょうか?
今回は、フランス軍リザード迷彩マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
相変わらずステキな迷彩ですね。
背面
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ
二桁の数字で、着丈(4)と身幅(6)を表しています。
(このサイズは身幅がとても大きいですね。)
襟は、チンストラップでスタンドカラーになります。
やはりアメリカ軍のM43フィールドジャケットのデザインですね。
エポレット
テーパー付のクサビ型。
袖には部隊マーク(?)
胸スラッシュポケット
ボタンで開閉
ポケットフラップの内側は、カーキの布で裏打ち。
腰ポケット
2個のボタンで開閉
腰ポケット内底部は、分厚いリネンのHBT生地で補強してありました。
(空挺スモックも同じでしたね。)
袖口はボタンで調整
一部生地に穴が…😓
ウエストのドローコード
カーキのHBT生地でルート確保
丁寧な処理です。
右袖の修理跡
背中の中心には、身幅を詰めるための加工がなされています。
フランス軍装備にはよくみられる簡易的な手法ですね。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
迷彩生地は、以前紹介した空挺スモックと類似したものです。
空挺スモックの記事はこちらです。⬇︎
配色は、ライトグリーンの生地に、オリーブグリーン、レッドブラウンを用いて、刷毛で乱雑に塗ったようなパターンを描いています。
今回のモデルは、グリーンの色調がやや淡く、オリーブグリーンというよりは、オリーブ色に違いですね。
当初、ダークグリーンが褪色したのかなとも思いましたが、どうやら最初からこんな色調のようです。
生地はコットンのHBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)で、軽量かつ丈夫です。
(フランス軍では多く使用されている高級生地ですね。)
デザインは、単色のM47ジャケットと同じです。
でも、今回のモデルは兵士によって、大きい身幅を詰めて適正なサイズにしていますよ。
構成は、エポレット付、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、内ポケットはありません。
またチンストラップも付いていて、襟を立てることができますよ。
全体的な縫製は、とても正確かつ丁寧で上質な仕立てといえます。
ただ、今回のモデルには、各部に小穴や修理している箇所がありました。
4 製造、サイズのデータ
・製造又は契約年度 1960年代
・製造場所 フランス
・契約会社 フランス
・製造会社 〃
・材 質 コットン
・表記サイズ 46
・各部のサイズ(平置)
着丈 約78センチ
肩幅 約46センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約59センチ
・状 態 中古並品
・官民区分 官給品
・入手場所 大阪の専門店
・入手難易度 3(困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
各種書籍によりますと、今回のモデルは1960年から1970年代の製品との情報もあります。
やはり、空挺スモックの後に製造されたものですね。
空挺スモックより人気のないジャケットですが、ツボは押さえてあって、スモックに負けず劣らず素晴らしいジャケットです。
(元になったM47が優れていたので、しっかり受け継いでいるようです。)
また、相変わらず素敵で迫力のある迷彩です。
この迷彩生地だけでご飯三杯はいけますね!
(…変態ではありませんよ!)
フランス軍は個人の被服改造におおらかで、時代を問わず兵士は支給された被服の改造に勤しんでいます。
中には、戦闘服の両袖を切ってしまってベストにしている兵士も。
(我が国では考えられないですね。)
あのアメリカ軍でも、ベトナム戦争時代には、ジャングルファーティーグの改造に罰金を科せていたくらいですからね。
(でも、改造は後を絶たない状況でしたが…😅)
フランス軍M47ジャケットの改造例はこちらです。
(外人部隊での改造例)⬇︎
丈を縮めて後ろの裾にゴムを内蔵させていますね。
フランス外人部隊では、これがカッコ良い基準なのでしょうか?🤔
今回のモデルも、表記サイズが「46」で、本来は日本人のXXLくらいなのですが、支給後オーナーが身幅を詰める改造がなされていますね。
そのため私でも着用できるサイズになっています。
(でも背中には少々違和感が残りますが…😅)
ところで、今回のモデルですが、空挺スモックに比べて人気がないため、比較的入手は容易です。
ただし、さすがに現在では数が減ってきています。
探しているあなたは、早めに行動しましょう!
購入する際は、表記サイズと改造に惑わされることないよう、必ず試着もしくは実寸を確認しましょう!
今回は、フランス陸軍外人部隊用M47迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のフランス軍リザード迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他国のリザード迷彩服はこちらです。
✳︎ ✳︎ ✳︎
出勤途中に、道路を横断しているコクワガタさんを保護しました。
可愛いですね💕
小さくてもしっかりクワガタさんです。
めちゃ元気!力強い!
車に敷かれてはいけないので、進行方向にある近くの林に逃がしてあげました。
(栗、クヌギ沢山!)
今朝はクワガタさんにパワーをいただきましたよ。
今週も頑張れそうです!
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
フランス軍 M-47 フィールドジャケット リザードカモ USED ZJJ556UN 実物ミリタリー 軍物 軍モノ フレンチアーミー 戦闘服 コンバット アウター TTA M47 コットンヘリンボーン地 HBT 迷彩柄 カモフラージュ
【中古】FRENCH MILITARY◆60s/フランス軍パラシュート部隊/TAP47/1/--/マルチカラー/カモフラ/ヴィンテージ/【メンズウェア】
スポンサーリンク