今回は、1990年代の陸上自衛隊防寒戦闘服外衣(防寒外被)を分析します。
東京の有名ミリタリーショップが製造したモデル品で官給品には存在しないモデルです。
戦闘装着セットの防寒戦闘服外衣が支給される前に製品化されましたね。
中古品で使用感はありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 陸上自衛隊迷彩防寒戦闘服外衣(防寒外被・2型迷彩風・M65タイプ)とは?
陸上自衛隊の衣類に使用する迷彩が変更されたのは、1990年代でした。
それまでの1型迷彩から2型迷彩への変更にともない、戦闘服のデザインも大きく変更されましたね。
その当時、マニアが気になったのが、防寒戦闘服外衣や作業外被のデザインでした。
まだシステマティックな戦闘装着セットの全貌が明らかになっていなかった時代です。
多くの陸上自衛隊マニアは、おそらくアメリカ軍のM65フィールドジャケットに似たデザインになるのでは?…などと想像していましたね。
そんな時に、東京のK商店が衝撃的な商品を発売しました!
それが今回のモデルです。
このモデルが発売された当時、陸上自衛隊迷彩服2型の防寒外被(防寒戦闘服外衣)は入手困難でした。
(そもそも支給され始めたばかりで、廃品すら少なかったようです。)
迷彩服2型に類似した迷彩パターンを採用、デザインはM65フィールドジャケットのフルコピーでしたね。
もしかしたら、こんなモデルになるのかも?
そう思わせるくらいの素晴らしい商品でした。
さてさて、それはどんな防寒戦闘服外衣なのでしょうか?
今回は、陸上自衛隊装備マニアのみならず、M65フィールドジャケットの早速確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
色調がなんとなく防寒外被(防寒戦闘服外衣)に使用されているような茶色味が強いものになっていますね。
背面
前面裏側
ライニングのカラーが官給品のM65のようです。
背面裏側
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
タグは紛失していました。
エポレットは先端がクサビ型
胸ポケット
ダットファスナーで開閉
腰のスラッシュポケットもダットファスナーで開閉
ジッパーは我らの「YKK」
襟はオリジナル同様チンストラップでスタンドカラーに。
袖口
マジックテープで調整・開閉
三角形の折り返しも忠実に再現
アクションプリーツ付きです。
迷彩生地の裏側は、ダークイエローで迷彩は透けていません。
ウエストのドローコード
ちゃんとライナー用のボタンも完備しています。
アメリカ軍M65用が装着できそうですね。
裾のドローコード
襟裏にはジッパーが。
中には簡易フードが入っていましたが、生地はOGでした。残念!
各マジックテープはブルーグレイ 何故この色?
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3 その特徴とは?
迷彩は、陸上自衛隊の迷彩服2型に似ています。
しかし細かくパターンを見ていくと全く別物なのがわかりますね。
配色は、サンディブラウンをベースに、ブラウン、グリーン、ブラックでダット(斑点)をプリントしてありますね。
(なんとなく迷彩服2型の秋冬パターンを再現している感じです。)
ダットの数や密度を変えることによって、大まかなパターンの部分もありますよ。
生地はコットンサテンですが、M65フィールドジャケットより薄いです。
デザインは、アメリカ軍のM65を忠実にコピーしていますよ。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、襟内には簡易フードを内蔵。
勿論、袖口の三角生地も再現しています。
その機能性から、世界中でコピー品が出回っているM65フィールドジャケットですが、おそらくトップクラスの完成度ではないでしょうか?
全体的な縫製は、とても正確で丁寧です。
日本の製品らしいですね。
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ 不明
・各部のサイズ(平置)
着丈 約78センチ
肩幅 約56センチ
身幅 約66センチ
袖丈 約66センチ
・状 態 中古並品
・官民区分 民生品
・入手場所 ヤフオク
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
このジャケットが発売された当時は、まだ陸上自衛隊防寒外被(防寒戦闘服外衣)の全貌が明らかになっていませんでした。
ただ、マニアの間で流れていた噂は、「アメリカ軍のM65型に似ている!」という事でした。
これは想像ですが、M65を参考に2型迷彩生地で防寒外被(防寒戦闘服外衣)を作ったらこうなるかも!…というメーカーの一種の予想だったのかもしれませんね。
(実際の防寒戦闘服外衣は、さらなる進化を遂げたものでしたが。)
M65フィールドジャケットといえば、採用以来50年以上使用されている傑作戦闘服です。
アメリカ軍M65フィールドジャケットの記事はこちらです。⬇︎
それを迷彩服2風の生地で作成しているので、迷彩効果・機能とも必要充分なジャケットと言えます。
寒候期のサバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、キャンプなどには問題なく使用できそうですね。
(モデル品なのでガンガン使用できるのもポイントですね。)
またM65フィールドジャケットの自衛隊迷彩版が欲しい…というマニアの方にも打ってつけですね。
ただ、現在では絶版という情報もあり、現時点ではあまり見かけなくなってしまいました。
惜しいですね。
それでも数年に一回くらい、オークションに出品されています。
探しているあなたは、オークションサイトにキーワードを登録して、待ってみましょう!
個人的には、とても気に入っているアイテムなので、ぜひ再販を期待したいところです。
(何処かにデッドストックもコレクションしているはずなのですが…見つけたら写真だけでもアップしておきます。)
今回はモデル品迷彩生地を用いた陸上自衛隊防寒戦闘服外衣(M65ベース)を分析しました。
いやー自衛隊装備品のモデル品も、本当に面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
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参考:陸上自衛隊防寒外被(防寒戦闘服外衣)の航空自衛隊バージョン(勿論モデル品)はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
終活の一環でコレクションの一部をオークションへ出品しました。
関心のある方は、ぜひご覧ください!
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入札をお待ちしています!
読んでいただき、ありがとうございました。
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