こんにちは!
今回は、前回に引き続きイギリス軍のDPMスモックを分析します。
日本のマニアの間でも超有名な高級モデル品ですよ。
目次
- 1 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)とは?
- 2 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)の全体及び細部写真
- 3 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)の特徴とは?
- 4 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)の製造とサイズのデータ
- 5 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)まとめ
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1 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)とは?
多くの植民地や連邦国を有しているイギリスですが、こと軍隊の装備に関してとても特殊です。
例えばDPMスモックですが、取り敢えずDPMならどこの国が製造したものでも使用して良いようです。
それどころか、細部のカスタム化も許可(黙認?)しています。
日本では考えられませんね。
今回のモデルは、イギリスのみならず世界中の軍隊や警察組織に人気のメーカーによるモデル品になります。
官給品と何が違うのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
背面裏側
迷彩は各色の重なるところが主に透けています。
官給生地ではないようです。
前合わせはジッパーとマジックテープです。
サイズタグ
メーカータグ
電話番号まで記載されていますよ。
ランドリータグ
胸ポケット
ボタンで開閉
官給品のように角度と折り返しが付いています。
ボタンは官給品にとても近い物ですが、艶消しです。
腰ポケット
こちらもボタンで開閉です。
袖ポケット
官給品と同じく、ペン差しと小ポケットに分かれています。
袖
肘の補強布は、腕を一周しています。
官給品より細く面積も小さいようです。
袖口はマジックテープで開閉・調整
前身頃のランクスライド
(階級章取付け用エポレット)
背中にもあります。
一時期官給品にもありましたが、不評で後に廃止されましたね。
つまり、このスモックはその時代の製品ということです。
フードのドローコードその1
フードのドローコードその2
このモデルのライニングはナイロンです。
裾のポケットもナイロンの生地で再現しています。
ウェストのドローコード
正面で調整しますが、片側はなんと縫い付けられています。
斬新ですね。
内ポケットも左胸にあります。
ジッパーはダブルジッパーで、上下でスライダーが違っています。
裾のドローコード ドローコードはパラシュートのコードみたいなナイロン製です。
DPM生地は、リップストップです。これも斬新ですね。
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3 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)の特徴とは?
DPMのカラーとパターンは、以前にも分析した極地用スモックをよく再現しています。
しかし生地は、なんとリップストップを採用しています。
リッチですね。使用する兵士のことをよく考えて作られているようです。
ただ生地自体は、ガサガサしていてギャバジンほどの防水、防風性能は無いようです。
デザインは極地用スモックとほぼ同様ですが、ライニング(内張)がナイロンに変更されています。
イギリス軍の官給戦闘衣料品は、戦闘時の火災による二次被害を防止するため、永らくナイロン素材のものを装備しなかったのですが、民間のものなら規制はなかったようです。
また、目立ちませんが各部のサイズが変更されていて、官給品よりややタイトで、着丈等も短く感じますよ。
(あくまで私見ですが…。)
官給品又は官給品を製造しているメーカーの製品と比べると、軽量化が図られていますね。
イギリス軍官給品極地用スモックの生地はこちらです。⬇︎
4 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 イギリス
・契約会社 イギリス
・製造会社 〃
・材質 コットン
ナイロン
・表記サイズ M
・各部のサイズ(平置)
着丈 約69センチ
肩幅 約63センチ
身幅 約59センチ
袖丈 約55センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 民生品
・入手場所 ヤフオク
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5 イギリス陸軍DPM極地用スモック(モデル品)まとめ
イギリス軍がまだDPMを使用していた時、演習等では色調の違うスモックが氾濫していました。
伝説のミリタリー雑誌「PXマガジン」の記事にもありましたが、3人の兵士が色調の違う三種類のスモックを使用していたりしていましたよ。
そうかと思うと、デニソンスモックのように袖にニット(多くはOD色の靴下)を縫い付けていたり、空挺スモックを支給されているはずなのに、極地用スモックを使用していたり…と、とても自由なのですね。
実施すべきことをちゃんと実施できていればOK!というスタンスなのでしょうか?
今回のモデルは、並居るモデル品の中でも上質の部類に入り、ランクとしては官給品の次に高品質とされています。(でも高価だそうです。)
また、このデザインのスモックはもう製造していないとの情報もあります。
日本でもイギリス軍官給品スモックが入手できる現在、あまり必要性はないのかもしれません。
ただ、私のようなDPMマニアは、ぜひ購入して普段使いにしましょうね。
(他にいらっしゃるのでしょうか???)
今回は、イギリスのモデル品スモックを分析しました。
次回は、ベルギー軍の迷彩生地を用いた国籍不明のスモックを分析します。
お楽しみに!
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参考:イギリス軍装備のモデル品はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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