今回は、私が初めて購入したイギリスの迷彩服を分析します。
購入した当時は最新鋭だったのですが、現在ではベテランになってしまいましたね。
勿論大好きなDPMですよ。
今回は中古ですが程度は極上ですよ!
目次
- 1 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)とは?
- 2 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)の全体及び細部写真
- 3 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)その特徴とは?
- 4 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)製造とサイズのデータ
- 5 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)まとめ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)とは?
1982年に発生したフォークランド戦争を、P68スモックで乗り切ったイギリス軍でしたが、同時に重大な問題に直面しました。
気温の低い場所ではP68スモックの上下にパーカーやセーターを重ね着するのですが、そうすると着ぶくれて動きにくくなったり、重量が増加してしまいましたね。
イギリス軍P68迷彩スモックの記事はこちらです。⬇︎
そのため戦後イギリスは、すぐさまP68の改良に着手します。
そして完成したのが、今回のモデルです。
P68からどこが変わったのでしょうか?
今回はイギリス軍マニアのみならず、DPMファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)の全体及び細部写真
前面
迷彩パターンが僅かに変更されていますね。
背面
P68にあったテイルピースが廃止されています。
背中は2枚の生地で縫製されていますよ。
前面裏側
迷彩は白い生地にプリントしてあります。 僅かながら迷彩が透けていますね。
背面
ライニングは全面ではなく、一部は省略されています。
(イギリスではハーフラインと言います。)
ウエストのドローコードは左右で調整します。
前合わせはジッパーとボタンです。
タグ サイズとデータが一緒に記載されるようになりました。
表記されている170は身長、96は胸囲のことです。(センチメートル)
エポレットは、テーパーなし先端ラウンドタイプです。
胸ポケット 角度がついています。 ボタンで開閉 極地用スモックのようなお折り返しはありません。
でも表の各ポケットにはマチが付いていて、容量はアップしていますよ。
腰ポケット こちらは取り付けが垂直です。ボタンで開閉
左袖のマチ付きパッチポケット ボタンで開閉
右袖のパッチポケット ペン差し付きです。ボタンで開閉
襟はボタンでスタンドカラーになります。
袖の開閉・調整はボタンからマジックテープに変更 同時にマチも無くしました。
なんと左右に内ポケットがあります。
勿論、背面裏側下部には大きなポケットがあります。2個のボタンで開閉
P–85の特徴でもある、エポレットに並行した生地の向い目が見えます。
(P–68では、エポレット付近から斜め下に縫い目がありましたね。)
ボタンは、P–85用の官給品で濃いグリーンです。P–68とは形状が若干違います。
迷彩生地の裏側には、ナンバリングが。生地の種類でしょうか?
ジッパーは我らのYKKです。正解ですね。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)その特徴とは?
迷彩パターンは、P68と配色は同じですが、パターンが僅かに変更されています。
(ブラウンの面積が増えていますね。)
また、ブラウン、グリーンとも色調がやや暗くなりましたね。
これにより標準的なP68DPMに比べ、全体的に暗い迷彩になっています。
生地は、防風織りしたコットンで、より軽量化が図られています。
デザインは、P68を踏襲しつつポケットが改良されたり、袖ポケットが追加されていますよ。
特筆すべきはライニングで、P68スモックでは全面にありましたが、背中、肩、背面裾下部の一部のみになりました。
(いわゆるハーフラインですね。)
でもこれで、スモック全体の軽量化と動きやすさが改善されていますね。
より重ね着に適したスモックになりました。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確ですが、やや強度が足りないようです。
4 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1985年頃
・製造場所 イギリス
・契約会社 イギリス
・製造会社 〃
・材 質 コットン
・表記サイズ 170/96
・各部のサイズ(平置)
着丈 約77センチ
肩幅 約45センチ
身幅 約59センチ
袖丈 約57センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 愛知県の専門店
・入手難易度 2(やや困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 イギリス陸軍迷彩スモック(P85)まとめ
改良されたP85ですが、大幅な軽量化が達成されて、より手軽に使えるようになりました。
また、今回は準備できませんでしたが、専用の軽量ライナーも開発されて、より幅広い温度帯に対応できるようにもなりましたよ。
ところで、色調のバリエーションが多いDPMですが、今回のモデルも大幅に色調の違うモデルが存在していますね。
意図的でしょうか?誤差でしょうか?使用する地域で分けているのでしょうか?
(じつはイギリス軍もわからなかったりして…。)
今回のモデル以降の一般兵科用DPMスモックは、ダークイエローがオレンジイエローになったり、生地にリップストップを採用したり、混乱を極めてきます。
同時に私のDPM熱も冷めていくのでした…。
(そんな事はどーでもいい!)
P85スモックは、採用されて30年以上経ちます。
さすがに最近は見かける事が少なくなりました。
でも普段着として使用する場合、アメリ軍のM65ジャケットなどより軽い感じで着用できるところが魅力ですね。
DPMマニアならずとも、購入しておいて損はないでしょう。
日本のフィールドでも効果抜群なスモックなので、サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観察、ヒストリカルゲーム等々何でも手軽に使えますよ。
みなさんにおすすめです。
今回は、イギリスの比較的新しいDPMスモックを分析しました。
次回は、イタリア海軍のトラウザースを分析します。
お楽しみに!
(20210516更新)
他のイギリス軍のDPM装備はこちらです。⬇︎
スポンサーリンク
スポンサーリンク
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
イギリス軍 コンバット スモック DPM USED JJ280UN 190/104 ワンカラー
スポンサーリンク