今回は、1970年代のアメリカ軍M65フィールドジャケット分析します。
ブラスジッパーを用いたシリーズ3番目のモデルですね。
このモデルからジッパーの信頼性が格段にアップしました。
中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 アメリカ軍M65フィールドジャケット(3rd・OG・プレーン)とは?
朝鮮戦争時代に採用されたM51フィールドジャケットは、M43、M50から続くアメリカ軍近代フィールドジャケットのひとつの完成形でした。
しかし、前線からの要望は尽きることがありません。
「首が寒い」「かじかんだ手で袖のボタンが閉められない。」「腕が動かしにくい」「ライナーが重い」…もう言いたい放題ですね。
その要望に応え、M51フィールドジャケットを改良したのが今回のM65フィールドジャケットでした。
文字通り、ベトナム戦争中の採用品ですね。
今回のモデルは、最初期型(エポレットなし、袖マチ付、アルミジッパー)、初期型(エポレット復活)に続く、通称「中期型」と呼ばれるものになります。
さてさて、過去のM65フィールドジャケットと、どんな違いがあるのでしょうか?
今回はアメリカ軍M65フィールドジャケットファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
やはり襟の形が評価の分かれ目ですね。
背面
前面裏側
袖のライニングがやや薄いカラーになっています。
色違いの部品を使用するのは、アメリカ軍の常識?
背面裏側 オフセットしてあるタグに注意
タグ
まだこの頃はUNISEX(男女共用)のサイズ表記はありません。
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
ジッパーは、初期型のアルミからブラスに変更されました。
襟はチンストラップで立てることができます。
襟を立てたときの隙間を無くすためにこの襟の形なのですね。
チンストラップは特殊なテープですが、初期側まではシェルの生地で縫われたストラップでした。
エポレットはテーパーなしのクサビタイプです。
胸ポケット
ダットファスナーで開閉
腰ポケット
こちらもダットファスナーで開閉。
ポケット口とポケットフラップ内側は、色の薄い別生地で縫製されています。
ジッパーは「General」社のブラス製で、文字通りゴツいタイプです。
襟裏にはいつものジッパーが。
ジッパーのメーカーと材質は同じです。
襟のジッパーも「General」です。
ジッパーを開けると、簡易フードが内蔵されていました
ものの本によると、「簡易フードは、襟に収納される」とあります。
ですが実際にフードを襟に収納すると襟がパンパンになって見苦しいですね。
そのため普通は、フードを折りたたんで背中に格納される場合が多いです。
簡易フードのつなぎ目は、伸縮性を持った生地です。
背中にはアクションプリーツがあります。
これもM65から採用されました。
ライニングはコットンポプリンです。
今回のモデルは、裾のドローコードが欠品でした。
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3 その特徴とは?
生地はOG(オリーブグリーン)のコットンとナイロン混紡のサテンで、防風性能が高いですが、少々重量があります。
一方シェルはコットンポプリンで、薄く軽量です。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、襟には簡易フードが内蔵されています。
M51からの大きな変更点は、襟と袖です。
M65では、スタンドカラーにした時に、完全に首を囲えるようなデザインになりました。
逆に襟を開襟にすると、左右非対称で形の悪い襟になってしまいましたね。
(ここは評価の分かれ目です。)
また、袖はボタンからマジックテープに変更、袖のマチも最初期型から初期型までは残っていましたが、今回のモデルからは省略されています。
また、初期型ではアルミだった各ジッパーが、ブラス(真鍮)に変更されていますね。
(これで信頼性が随分向上しました。)
今回は準備していませんが、ウール製だった専用ライナーが、ポリエステルとナイロン製に変更されています。
(これで、ライナー装着時の大幅な軽量化を図っています。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1977年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ M–R
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約81cm
肩幅 約52cm
身幅 約62cm
袖丈 約63cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 愛媛県の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
M51からM65への改造で、それまで通常型衣料の延長線上にあったフィールドジャケットが、一気により戦闘と防寒に特化したものに変更されました。
私より先輩の皆様は、一様にアメリカ軍フィールドジャケットの頂点をM51に置いていますね。
おそらくエレガントな外観(特に襟のデザイン)がお気に入りなのでしょう。
アメリカ軍M51フィールドジャケットの記事はこちらです。⬇︎
一方私の年齢以下のマニアは、戦闘服としての機能を評価している人が多いようです。
特にスタンドカラー時のカッコ良さ、防寒性能の高さ、マジックテープによる簡便さは、それまでのフィールドジャケットを凌駕していると思うのですが…。
あなたは如何でしょうか?
M65はこの中期型から、シェルのカラーをウッドランドに変更(一部民生品でブラウンリーフ迷彩もあり。)されたモデルの製造も開始します。
その後、ジッパーをYKKのプラスティックに変更されました。
YKKジッパーのウッドランド迷彩M65フィールドジャケットの記事はこちらです。⬇︎
その後もM65は、新たな進化(?)を遂げるのですが…この話は、またいつか。😃
ところで、このブログの一番最初の記事(0000)でも紹介しましたが、このOG(オリーブグリーン)M65フィールドジャケットは、よくTVドラマにも使用されていますね。
最近のM65出演ドラマの記事はこちらです。⬇︎
また、アメリカのベトナム戦争を扱った映画には欠かせないアイテムになっています。
(ランボー、フォレスト・ガンプ、タクシードライバー等々)
ぜひ俳優さんの着こなしをチェックしてみてください。
今回は、アメリカ軍の代表的なフィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240118更新)
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参考:アメリカ軍各種フィールドジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
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✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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