今回は、2000年代のアメリカ軍海兵隊迷彩ユニフォームを分析します。
日本でもよく目にする迷彩服ですが、多くの国でコピーされたりしていますよ。
諸説ありますが、アメリカ軍内では最も早く採用されたデジタル迷彩ですね。
中古品ですが程度は良好です!
目次
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1 アメリカ軍海兵隊迷彩ユニフォーム(マーパット・一般用)とは?
私がこの迷彩服を初めて観たのは、沖縄出張時のニュースでした。
2003年頃でしたでしょうか?
アメリカ軍海兵隊員が日本人相手に何かしらの犯罪を犯して、部隊の偉〜い人が沖縄県庁へ謝罪に訪れたニュースでした。
その時の迷彩服は、まさに衝撃的でしたね。
見慣れたウッドランドと全く違う迷彩に目が釘付けになりました。
出張の帰りに、国際通りのミリタリーショップを周ったのは言うまでもありません。
(当然ですが、どこも置いていなかったです!)
その後、この迷彩服もメジャーになって、いつでも入手できるようになりましたね。
現在では、アメリカ軍海兵隊を代表する迷彩服になっていますよ。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍海兵隊マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
(上下別々に入手したので、同じオーナーのものではありません。)
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
全体的にブラウン系の迷彩ですね。
ボタン類が全く表に出ていません。
背面
前面裏側
グリーンとブラックグレイが透けていますね。
背面裏側
タグ①
タグ②
2008年度契約品です。
(掠れてて読みづらいですね。😅)
タグ③
襟は一見スタンドカラーですが、ボタンやチンストラップで自立しないデザインです。
前合わせはボタンのみです。
海兵隊らしいですね。
胸ポケット
左右にあります。2枚のマジックテープで開閉
角度が付いています。
袖のパッチポケット
左右にあります。胸ポケットとはデザインも容量も違います。
2個のボタンで開閉
袖には大面積の補強生地が縫い付けられています。
袖口はボタンで開閉・調整しますが、ボタンは隠ボタンになっています。
(ボタンが腕の内側に出るデザインです。)
肘の補強生地裏には、マジックテープで開閉する小スリットが。
どうやら補強布内に、後付けの肘パットが挿入できるようですよ。
袖口のアップ
通常のボタンとボタンホールとは逆になっていますね。
迷彩色の一部で海兵隊マークがプリントされてましたよ。
左胸には、海兵隊マークが刺繍されてました!
迷彩パターンの一部
繰り返しの幅が広くて、1フレームには収まりきれませんでした。
トラウザース
前面
左右対称のデザインです。
背面
やはり左右対称ですね。
前面裏側
膝付近の専用のパットを挿入するスリットに注意。
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
(上から3番目のボタンは最初から紛失していました。)
タグ①
タグ②
2004年度契約品です。
生地の裏側にあったスタンプ
右側面レイアウト
ウエストは左右にゴムを内蔵
テンションは強めです。
腰スラントポケット
ヒップポケット
2個のボタンで開閉
膝ポケット
1個のボタンで開閉
ポケットフラップの前部は縫い付けられています。
プリーツは3段ですね。
臀部の補強生地
円形ですね。
ボタンは、1960年代から使用されている伝統のODプラスティック製
やはり生地にはアメリカ海兵隊のマークがプリントされています。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトカーキの生地に、ブラウン、タン、ダークグリーン、ブラックグレイの小さくて四角いダットを用いて、雲形や葉のような形をプリントしています。
いわゆるデジタル迷彩ですね。
一説には、カナダ軍のデジタル迷彩(CADPAT)と同じパターンの色違いだとか?
生地は、少々厚いコットンとナイロンの混紡で、アメリカ海軍のブルー迷彩服の生地に似ています。
デザインは、ジャケットが胸ポケット×2、袖ポケット×2のシャツタイプ。
トラウザースが、スラントポケット×2、ヒップポケット×2、膝ポケット×2ですが、肘や膝の裏側には専用のパットを挿入するスリットがあります。
(至れり尽くせりですね。)
全体的な縫製は、アメリカ軍には珍しく、丁寧で正確です。
強度も十分ですね。
なんとなく、全体的なデザインもアメリカ海軍のブルー迷彩服に似ているような気がしますね。
(ブルー迷彩服が海兵隊の迷彩服を参考にしたのかも。)
アメリカ海軍ブルー迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2008年
(トラウザースは2004年)
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ M–R
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約77cm
肩幅 約48cm
身幅 約61cm
袖丈 約63cm
トラウザース
ウエスト 約37cm
股上 約30cm
股下 約78cm
裾幅 約22cm
着丈 約103cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
このモデルの後に開発された、アメリカ陸軍のACU(UCP)よりは、納得のいく迷彩ですね。
この迷彩なら、日本のフィールドでも効果がありそうですよ。
(一頃のサバイバルゲームでは、この迷彩服を使用しているゲーマーさんをよく見かけました。)
細かく、メリハリの効いた迷彩なので、静止間でも移動間でも迷彩効果が高そうですね。
野鳥観測や狩猟にも向いているかも知れません。
嬉しいことに、最近では安価で程度の良い中古品が多数出回っているので、誰でも入手できるようになりました。
アメリカ軍物なので、小さいサイズも準備されているのも嬉しいところですね。
(女性にもおすすめです。)
やはりこの迷彩ユニフォームも、コスパの高いモデルと言えそうです。
今回は、アメリカ軍海兵隊がウッドランド迷彩の壁を壊して採用した、デジタル迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240116更新)
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参考:アメリカ軍の各種デジタル迷彩服の記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルのひとつ前に採用されていたウッドランド迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
アメリカ海兵隊の砂漠用迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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