こんにちは!
今回は、アメリカ軍のユーティリティ(汎用)ジャケットを分析します。
ある映画で、主人公を含む大勢が着用していたタイプですよ!
目次
- 1 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)とは?
- 2 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)の全体及び細部写真
- 3 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)その特徴とは?
- 4 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)まとめ
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1 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)とは?
フランスのインドシナ戦争敗北後、共産主義者からの侵略を阻止すべく、ベトナムに展開したアメリカ軍。
いわゆるベトナム戦争の始まりでした。
当初は間接的な支援のみでしたが、1960年代から次第に兵力を増強していきます。
その当時の被服といえば、アメリカ本国で使用していた、ごく一般的なものを主体とし、場合によっては第二次大戦中のものも駆り出されていました。
(まだまだアメリカ軍のトロピカル装備がなかった時代ですね。)
今回のモデルは、1950年代に開発・支給され始めた「OG–107ユーティリティ・ユニフォーム」と呼ばれている一連のモデルの中でも、ベトナム戦争中に製造されたジャケット(シャツ)になります。
さてさて、それはどんなジャケットでしょうか?
ミリタリーマニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
サイズタグ
FSNの時代です。(懐かしいですね!)
データタグ
1963年度契約品です。
パッチ(ワッペン)の配置
サブデュード前の華やかな時代でしたね。
両袖にある一等軍曹の階級章が目立ちますね。
胸ポケット
ボタンで開閉
ポケット下端はカットタイプです。
袖口
ただの筒です。めちゃシンプルですね。
パナマのジャングルで訓練したのでしょうか?
(何故サンタマリア?)
左胸ポケット
中にペンポケットがあります。
でもポケットフラップにスリットはありません。
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3 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)その特徴とは?
生地はOGのコットンサテンで、厚みがあります。
通気性が今ひとつで、日本の夏でも少々暑そうです。
ベトナムでは、かなり暑かったのではないでしょうか?
(でも日本の冬は、下に何か着ないと寒そうです。よくあることですよね。)
最初はゴワゴワな固めの生地なのですが、洗濯を重ねるにつれソフトになっていきますね。
デザインはシンプルで、2ポケットのシャツタイプです。
エポレットや内ポケットもなくて、必要最小限ですね。
この頃の各種記章は、原色を用いた派手なもので、第二次大戦や朝鮮戦争でも用いられたものになります。
注目すべきは、右胸ポケットのパッチ(ワッペン)で、元のオーナーはジャングル戦の訓練を受けていたようです。
(後にベトナムへ派兵されたかもしれませんね。)
4 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1963年
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ M
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約73センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約59センチ
袖丈 約59センチ
・状態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 愛知県の専門店
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5 アメリカ陸軍ユーティリティジャケット(初期型・2nd)まとめ
ところで、メル・ギブソン主演の「ワンスアンドフォーエバー 」という映画を観たことがありますか?
初期のベトナム戦争を描いた傑作戦争映画でした!
敵、味方、前線、後方…その全てが丁寧に描かれていましたね。
特にギブソン演じる主人公ムーア大佐は、素晴らしかったです。
一番最初に戦場へ降り立ち、自ら戦闘に参加するとともに、死傷した兵全員をアメリカへ返したあと、一番最後に戦場を離れたそうです。
これが実話というのも凄いですね。
(自衛隊もこんな指揮官ばかりなら、今よりもっと良くなっていたかもしれませんね。)
その映画の中で、多くの兵士が着用していたのが、今回のジャケットです。
(映画は衣装だったかもしれません。あきらかに数が多すぎます。)
映画はともかく、意気揚々とベトナムに行ったアメリカ軍でしたが、すぐさまその装備の欠点に気付かされます。
厚いコットンサテンは通気性が悪く、大汗をかきました。
(洗濯してもなかなか乾かなかったそうですよ。)
また、原色の記章は、敵狙撃兵の恰好の的になったようですね。
その後、アメリカは戦訓を取り入れてベトナム専用装備ともいえるトロピカル装備の開発を進め、記章をサブデュード(低視認性)に変更していきます。
そうして、開発されたのがトロピカルコンバットジャケット(通称ジャングルファーティーグ)なんですね。
アメリカ軍 ジャングルファーティーグに関する記事はこちらです。⬇︎
さて、今回のジャケットですが、パッチ付きはともかく、プレーンは普段着にもってこいです。
コットンなので肌触りが良く、サテンなので丈夫ですよ。
真夏はキツいですが、初夏や秋は問題無く着用できそうです。
ただ、これも数が少ないですね。
プレーンの未使用は、まず諦めた方が良いでしょう!
自分のサイズに合った中古の極上品を狙っていきましょう!
また、精巧なモデル品も販売されています。
実用にはこちらがおすすめですね。
今回は、アメリカ軍のベトナム戦争初期に活躍した一般的なジャケットを分析しました。
次回は、オランダの「何処かで見た」迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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Utility Shirt OG–107 US ARMY ユーティリティー シャツ
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✳︎ ✳︎ ✳︎
今朝のウォーキングでは、久しぶりにブク君(仮名)に会えました!
元気そうで一安心です。
心なしかフォルムが丸くなったような…。
これからも、もっと丸くなったら良いですね!
(お腹が可愛いです💕 何故かいつもゴロンゴロンしてくれますよ!)
読んでいただき、ありがとうございました。