こんにちは!
今回は、アメリカ軍の軍のフライトジャケットを分析します。
フライトジャケットとしては、かなり異色な存在ですよ。
アメリカ空軍が、独立したばかりの頃の装備になります。
目次
- 1 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)とは?
- 2 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)の全体及び細部写真
- 3 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)の特徴とは?
- 4 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)の製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)まとめ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)とは?
第二次大戦が終了して間もなくの1947年、それまで陸軍に属していた陸軍航空隊が、アメリカ空軍として独立しました。
ちょうど航空機は、レシプロ機からジェット機への過渡期でもあり、 第二次大戦の反動もあってか、独立した空軍は全てが一新されました。
航空機はピカピカの無塗装(アルミ合金そのまま)、パイロットやエアクルーの被服はシンボルカラーがエアフォースブルーに変更されましたね。
まさに、お気楽、極楽、アメリカ空軍でした。
(良い時代でした。)
しかし1950年からの朝鮮戦争勃発により、一部の装備がセージグリーンにまたまた変更されましたよ。
(当然ですね。フィールドでのブルー系装備は、とても目立ちますよね。)
今回のモデルは、そのセージグリーンに変更された当時のジャケットになります。
ちょっとエレガントなデザインは、当時の新星アメリカ空軍を代表するジャケットと言えます。
どんなジャケットなのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)の全体及び細部写真
前面
一見制服のような造りですね。(上品な感じがしますね。)
でも、歴としたパイロット用ジャケットですよ。
よく見ると、右半身と左半身で生地の色が少し違っていますね。
(左右の袖も違っています。)だから…
背面
前面裏側
より生地の色が違って見えますね。
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
一番上のボタンは2個あって、より首元が詰められるようになっています。
袖
ボタン2個で開閉・調整
やはり、Yシャツみたいなデザインですね。
胸ポケット
ボタンで開閉
ポケットフラップの裏地はレーヨンです。この意味は?
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
タグ
100パーセント残っています。まるで昨日作られたようです。
契約年度も記入されていない時代ですね。
裏側生地内側の空軍マーク 殆ど消失
表側右胸の旧空軍マーク 殆ど消失
襟裏もレーヨンで裏打ちして有ります。この意味は?
レーヨンは袖の裏側にも。
ボタンはグレイのプラスティック製です。
生地色の違い。紫外線による退色ではありません。
3 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)の特徴とは?
生地はセージグリーン(ハーブのセージ色)のウールです。
寒い日に肌に触れても、冷たく感じないのが良いですね。
デザインは4ポケットのジャケットタイプで、まるで制服のようです。
今回のモデルは、各パーツで2種類の生地が使用されていました。
見た目ツートーンなので、少々カッコ悪いです。
…だからこそ、この程度で残っていたのかもしれませんね。
(タグは完璧に残っていました。)
4 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1950年代
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 ウール
レーヨン
・表記サイズ M
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約71センチ
肩幅 約43センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約62センチ
・状態 中古並
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
5 アメリカ空軍ウールフライトジャケット(A-1B)まとめ
このジャケットの開発コンセプトは、やはり不明です。
しかしこの後、後継のモデルが開発されなかった事を考えると、あるいは失敗ジャケットだったのかもしれませんね。
そもそも、例えば戦闘機のような狭いコクピット内では、丈が長く使い難い感じですね。
かと言って、輸送機などのパイロットやロードマスターが使用するにも、何か違う感じがします。
(カッコよさを追求しているような。使い道がよくわからないですね。)
でも現役を離れ、過去の装備品になった今なら使い道があります。
普段着として使ってみるのは如何でしょうか?
材質もウールですし、寒候期のアウターに使えるのではないでしょうか?
勿論これだけでは保温力に問題がありますが、セーターやコートなどを合わせてみてはロードショーどうでしょう?
ところで、このフライトジャケットには、生地がブルーのタイプも存在します。
どちらも数が少ないですので、見つけたらすぐ保護してあげましょうね!
今回は、エレガント(?)なアメリカ空軍のフライトジャケットを分析しました。
次回は、イタリア軍の歴史的な迷彩服を分析します。
お楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:今回のモデルの一つ前のモデルはこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク