いつだってミリタリアン!

軍装品コレクション歴45年以上の元自衛官がお届けするミリタリーグッズのブログです。集めたミリタリーグッズを豊富な写真でゆっくり公開中!初心者コレクターの疑問点を解消します!

【自衛隊装備品】陸上自衛隊迷彩ユニフォーム(1型迷彩・一般用・官給品)とは? 0205 🇯🇵 ミリタリー

今回は、1990年代の陸上自衛隊迷彩ユニフォームを分析します。

これまで空挺バージョンやPX品を分析しましたが、今回は一般用の官給品になります。

令和になっても、人気の迷彩服ですね。

中古品ですが、程度は極上ですよ! 

   目次

スポンサーリンク 

 

 

スポンサーリンク

1  陸上自衛隊迷彩ユニフォーム(1型迷彩・一般用・官給品)とは?

資料によっては、「65式」とされる迷彩服1型(通称:熊笹迷彩)。

 

迷彩服2型が新たに採用されるまでは、あくまで演習時のみ着用する限定着用の迷彩服でした。

 

その明るい色調からマニアの間では「効果がない」「移動間も停止間も目立つ」などと酷評されていますが、本当にそうでしょうか?

 

むしろ、停止間は最強の迷彩服ではないかと思っています。(私見ですが…。)

 

迷彩服は、ただ周囲の風景に溶け込ませる事だけが目的ではありません。

 

場合によっては、周囲と違う色を用いて錯視させる事もあったりします。

 

そういう意味では、なかなかの迷彩だと思うのですが、皆さんはどう思いますか?

 

今回は、コアな自衛隊マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

上衣

前面

明暗がはっきり分かれていて、、メリハリのある迷彩ですね。

裾を下衣に入れるため、着丈が長いです。

裾のデザインも、Yシャツに似ていますよ。

f:id:akmuzifal6489:20191022165356j:image

 

背面

官給品の迷彩生地に見られる「ワンコ」がいますね。

迷彩各色が接している箇所が多いですね。ここが初期型との違いです。
f:id:akmuzifal6489:20191022165315j:image

 

前面裏側
f:id:akmuzifal6489:20191022165342j:image

 

背面裏側

ライニング(裏地)が背中上部のみあります。
f:id:akmuzifal6489:20191022165412j:image

 

前合わせは、ジッパーのみです。
f:id:akmuzifal6489:20191022165423j:image

 

上衣タグ

1990年度契約で、迷彩服1型の末期生産品と言えます。
f:id:akmuzifal6489:20191022165329j:image

 

エポレット

僅かなテーパー付きのクサビ型です。
f:id:akmuzifal6489:20191022165318j:image

 

胸ポケット

ボタンで開閉

ボタンホールは、ポケットフラップ側に縫い付けられています。

ここも初期型と違っていますね。
f:id:akmuzifal6489:20191022165403j:imagef:id:akmuzifal6489:20191022165352j:image

 

ジッパーのプルタブには桜マークが!
f:id:akmuzifal6489:20191022165259j:image

 

メーカーは勿論、世界の「YKK」です。
f:id:akmuzifal6489:20191022165304j:image

 

マチ付きでボタンで開閉・調整
f:id:akmuzifal6489:20191022165346j:imagef:id:akmuzifal6489:20191022165338j:image

 

肘の補強生地は、裏側に縫い付けられています。
f:id:akmuzifal6489:20191022165407j:image

 

脇の通気孔

普段は目立たなくなっています。
f:id:akmuzifal6489:20191022165451j:image

 

襟はボタンで立てることができますが、ジッパー  上に三角形の隙間ができます。
f:id:akmuzifal6489:20191022165435j:image

 

下衣

前面
f:id:akmuzifal6489:20191022165430j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20191022165309j:image

 

前面裏側
f:id:akmuzifal6489:20191022165416j:image

 

背面裏側

f:id:akmuzifal6489:20191022171944j:image

 

下衣タグ

1990年度契約品です。
f:id:akmuzifal6489:20191022165439j:image

 

前合わせはボタンのみです。

ボタンの数が多いですが、下から留めるのが早く留めるコツです。
f:id:akmuzifal6489:20191022165334j:image

 

側面配置

空挺服にあった左右のスラントポケットがありません。

腰ポケットの位置も空挺服に比べて高いですね。
f:id:akmuzifal6489:20191022165323j:image

 

腰ポケット

ボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20191022165443j:imagef:id:akmuzifal6489:20191022165359j:image

 

ベルトループは極太タイプで、これはその後の迷彩服でも継承されています
f:id:akmuzifal6489:20191022165420j:image

 

裾は迷彩側が裏側に回り込んでいます。
f:id:akmuzifal6489:20191022165446j:image

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

3  その特徴とは?

迷彩は、ライトグレイグリーン(明灰緑色?)の生地にグリーン(濃緑色?)、レッドブラウン、マホガニーブラウンで、雲のような葉のようなパターンを描いています。

 

私はこの迷彩を識別する時に、下のワンコとプテラノドンの存在を確認します。

 

これが、官給品迷彩生地の証なんですよね。

f:id:akmuzifal6489:20191023120903j:image

今回の迷彩生地にも、しっかりプリントされていますね。

 

デザインは、ODの一般用戦闘服と同じで、空挺服のように凝った作りではありません。

 

構成は、上衣がエポレット付き、胸ポケット×2、前合わせはジッパーのみ。

 

下衣は、腰ポケット×2のみで、とてもシンプルですよ。

 

サイズもルーズフィットで、空挺服よりやや着やすいように感じますね。

 

生地は、ODも迷彩も同じ生地で、コットンとビニロンの混紡になります。

 

内ポケットやライナー用のボタン等は一切ありません。 

 

全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、さすが日本の製品といった感じです。

4  陸上自衛隊迷彩服1型(一般用・官給品)の製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1990年

・製造場所     日本

・契約会社     日本

・製造会社      〃

・材  質     コットン

          ビニロン

・表記サイズ    2

         (日本人のM〜L)

・各部のサイズ(平置)

           上衣

          着丈 約75センチ

          肩幅 約43センチ

          身幅 約56センチ

          袖丈 約57センチ

           下衣

        ウエスト 約42センチ

          着丈 約103センチ

          股上 約33センチ

          股下 約74センチ

          裾幅 約23センチ

・状  態     中古極上品

・官民区分     官給品

・入手場所     東京のイベント

・入手難易度    4(極めて困難)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

5  陸上自衛隊迷彩服1型(一般用・官給品)まとめ

実際に着用してみると、上衣を下衣にインする形式は、何か違和感がありますね。

(確かに腰回りはスッキリしますが…。)

 

サイズは、標準的な日本人の体型で製造されているため、無理せず着用できるサイズなら袖丈や股下もしっくりきますね。

(昔は「身体を服に合わせろ!」なんてメチャクチャな指導もされましたよ。時代ですねえ。)

 

その昔「◯」というミリタリー雑誌に、この迷彩パターンを考えたのは、東京の老舗ミリタリーショップだったという記事が載っていました。

 

当時の防衛庁から依頼されたとか?

 

確かにそれを示す物的証拠もあったりしたので、本当の話なのかもしれません。

 

開発の経緯はともかく、自衛隊が初めて採用したこの迷彩服は、今では立派なコレクターズアイテムになっています。

 

また、当時発売されていたPX品も、タグが違うだけで官給品と同じ迷彩生地やパーツで製造されていたモデルもあり、官給品についで稀少品とされているようです。

 

この迷彩服は、着用目的ではなく、程度の良いものを入手して保管しておくのが良いかもしれませんね。

(後日オーナーを助けてくれるかもしれませんよ。)

 

最近は、さすがに数が減ってきました。

(絶滅危惧種化しつつありますね。)

 

もし、程度の良いものを見つけたら、積極的に保護してあげましょう!

 

今回は、陸上自衛隊の旧い、でも懐かしい迷彩服を分析しました。

 

いやー自衛隊装備品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20220116更新)

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

参考:過去の陸上自衛隊迷彩服1型関連記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

    ✳︎     ✳︎     ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク


自衛隊装備年鑑2021-2022

スポンサーリンク

桜ひらり

桜ひらり

  • 高野健一
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes