今回は、1980年代の旧東ドイツ軍迷彩服ジャケットを分析します。
旧東ドイツ軍戦闘服としては、末期のタイプですね。
ポケットの数に注目です。
勿論、今回もデッドストックですよ!
目次
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1 旧東ドイツ陸軍迷彩ジャケット(アフガンカタイプ)とは?
旧東ドイツ軍は、1970年代に、それまで使用していたブルメン迷彩装備をレインドロップ迷彩に替えました。
それに合わせて、陸軍の戦闘服も一新しましたね。
それまで使用していた旧ドイツ軍のような制服+迷彩スモックではなく、戦闘専用の衣類を採用しました。
この戦闘服は、当初ソ連系でもなく、西側寄りでもなかった独自のデザインでしたよ。
(この頃の戦闘服も4ポケットタイプのジャケットでしたが、腰ポケットがスラッシュポケットでした。)
しかしドイツが再統一される頃には、また新しいデザインの戦闘服が支給されていました。
それが今回のモデルです。
同じ社会主義国だった旧ソ連の影響を受けたデザインが特徴ですね。
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、旧東ドイツ軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
前合わせはボタンのみ、かつ隠しボタンなのでアメリカ軍のBDUにも似ていますね。
背面
前面裏側
胸から肩にかけてライニング(裏地)があります。
内ポケットはありません。
背面裏側
肩から背中上部かけて裏地がありますね。
背中の裏地は、生地の色調が違っています。
襟裏と同じものでしょうか?
(まさかテント生地とか?)
襟周り
サイズタグ
胸ポケット
2個のボタンで開閉
ポケットフラップの裏側は、グレイのナイロン生地
腰ポケット
左袖のボタンで開放できるループ。
用途は?
左袖ポケット
なんとスラッシュポケットです!
嵩張る物を入れたら、腕に違和感が残りそうですね。
ボタンで開閉。
袖ポケット内の生地
袖口
ボタンで開閉・調整
内側には、謎のスタンプが。
生地番号でしょうか?
ウエストのドローコード
片持ち式です。
コードの格納場所にもグレイのナイロン生地が。
ナイロン生地は、袖口の裏側にも使用されていました。
「力」の掛かる場所、擦れる場所に、この生地を縫い付けてあるのでしょうか?
メインスタンプ
これが暗号化されている契約・納入年度でしょうか?
脇の縫製
意図的にズラしてあるのでしょうか?
襟の裏
生地の色調が濃いですね。
官給品ボタン
パンツァーグラウ?のプラスティック製です。
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3 その特徴とは?
迷彩は、東ドイツ軍のオーソドックスな迷彩で、通称「レインドロップ」パターンと呼ばれているものです。
オリーブグレイの生地に、ブラウンで細く少し長めの破線を何本も描いてありますね。
この破線は、大戦中のドイツ国防軍や、少し前のポーランド、旧チェコスロバキアの迷彩などにも使用例が見られます。
どんな効果があるのでしょうね。
生地はやや厚めのコットンツイルです。
デザインは、旧ソ連軍がアフガン紛争から使用している戦闘服で、アメリカ軍の標準的なBDUを参考にした「アフガンカ」と呼ばれているものですね。
構成は、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2で、ウエストにはドローコードがあります。
面白いのは、各ポケットフラップ、袖口などの裏側にナイロン生地で補強されているところですね。
面白いのは、袖ポケットで、スラッシュポケットになっていますよ。
(そういえば、ブルメン迷彩のスモックもそうでした!)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 東ドイツ
契約会社 東ドイツ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
ナイロン
表記サイズ g52
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約78cm
肩幅 約50cm
身幅 約60cm
袖丈 約62cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 2(容易)
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5 まとめ
ポケットが旧ソ連のアフガンタイプ(又はアメリカ軍のBDUタイプ)になって、より使いやすくなりましたね。
デザイン比較
今回のモデル
旧ソ連軍アフガンカ戦闘ジャケット
ただ実際にこの迷彩服を着用してみると、袖のポケットが気になりました。
ここへは薄くて軽いものしか入れられないようです。
また全体的に生地の厚さから、日本の夏は少々暑そうですね。
(秋、春には丁度良いようですよ。)
サバイバルゲーマーの後輩から、迷彩パターンは日本でも効果ありとの報告が寄せられています。
実際に、確認してみたいですね。
ところでドイツ再統一以降、不要になった旧東ドイツ軍装備は民間に払い下げられ、一部を除き日本へも大量に輸入されました。
また、とても安価に販売されたことから、一時期ミリタリー市場を席巻しましたね。
(まさに投げ売り状態(?)でした。)
軍装備品でしたが、一般に使えるアイテムも多かったことから、ミリタリーマニア以外にも大人気でしたよ。
しかし令和になった現在、さすがに数が減ってきましたね。
その昔大量に存在しても、数が減ってくると価格が上がるのがコレクターズアイテムです。
ましてや、もう存在しない国の装備は、本当に貴重です。
そろそろ買っておいた方が良いかもしれませんよ。
ところで東ドイツ軍には、当然ながら防寒装備もありました。
こちらもぜひ入手したいですね。
いえ、入手します!
今回は、旧東ドイツ軍末期の迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231028更新)
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参考:他の東ドイツ軍迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
旧ソ連軍のアフガンカ戦闘服に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
読んでいただき、ありがとうございました。
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