今回は、2010年代のフランス軍迷彩ジャケットを分析します。
迷彩はおなじみのCCE迷彩ですね。
でもデザインは大幅な改良がなされていました。
中古品ですが、程度は極上ですよ!
目次
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1 フランス陸軍迷彩ジャケットT4(CCE迷彩)とは?
かつて1950年代にリザード迷彩を世に送り出したフランスですが、1980年代に採用されたCCE迷彩には、本当にガッカリさせられましたね。
例えると、日本刀と木刀くらいの差があるように思いました。
(極端な偏見です!)
迷彩の効果は、おそらくCCE迷彩の方が高いと思われますが、何か納得できないものがありましたね。
でも戦闘服全体のデザインは、1960年代に採用されたM64以降、他国にはない洗練されたものでした。
全く…フランスもよくわかりません。
政治的な絡みもあって、迷彩服の採用では他国に大きく遅れたフランスですが、最近また新しい迷彩服を採用しましたよ。
残念ながら、迷彩はCCEのままですが、デザインは大きく変更されています。
あまりの変更に、特殊な部隊向けの装備ではないか?
…なんて思ってしまいました。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、フランス軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
全体的なレイアウトは、袖のポケットが追加されたくらいですが…。
背面
なんと背中にはアクションプリーツが!
これまでのフランス軍戦闘服には無いデザインです。
前面裏側
ライニングと内ポケットはありません。
背面裏側
アクションプリーツはゴムで繋がっていて、常にテンションが掛かっています。
ゴムのガイドにも注意!
前合わせはジッパーとマジックテープです。
タグ①
これまでに無い精密なタグです。
驚くことにNSN(国際物品番号)や適正温度帯まで記載されていますよ。
まるでフランス軍物では無いようですね。
アクションプリーツのゴム
中央で迷彩生地のループを通っています。
これでゴムが引っかかることも少ないですね。
タグ②
ウエスト部にありました。四桁の数字のみ手書きで記入。
襟はマジックテープでスタンドカラーになります。
エポレットは、テーパー付きのクサビ型です。
胸ポケットのジッパー
スライダーは硬質ゴムカバー付き。
前合わせのジッパー付近からこの位置に移動。
腰ポケット
マチ付きでポケット入口は折り返して留めるタイプです。
ボタンは、とうとう(?)カナディアンタイプを採用
袖ポケット
左右にあります。
マジックテープで開閉
ポケットとフラップにもマジックテープが。
袖ポケットの中には、ゴム製の連なったループが!
(左右にあり。)
用途はなんでしょう?
袖ポケットフラップのスリット
ペンポケットですね。
肘の補強生地
大面積です。
袖口
マジックテープで開閉
調整タブ固定用とサイズ調整用のマジックテープあり。
背中のアクションプリーツ
切れ込みが深く長いです。
ポケットの底には、水抜き穴が。
アクションプリーツ裏側の生地
かなりの面積です。重量増加に拍車をかけているように思うのですが…。
裾のドローコード
ロックを格納してあります。
プラプラしなくて便利ですが…。
ウエストのドローコード。
こちらのロックもストラップで留められています。
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3 その特徴とは?
迷彩は、CCEのままですね。
配色は、ライトカーキをベースに、オリーブグリーン、ブラウン、ブラックグレイで帯状や雲型のパターンを描いています。
生地は、これまでの戦闘服に用いられていたものではなく、比較的太い糸で織られた独特のもので、しかもリップストップです。
とても頑丈そうな反面、通気性がやや悪く、生地自体も少し重いようです。
(なるほど温帯使用ですね。)
ライナーは装着できません。
デザインは、一時期廃止されていた腰ポケットが復活しています。
また、背中にはアクションプリーツが採用されていて、裏側にはゴムでテンションが掛かっています。
(アメリカ軍のフライトジャケットのようですね。)
細いところでは、胸の中心付近にあったポケットのジッパーが、肩周辺に移動されていますよ。
これなら、ベスト型ボディアーマーなどを着用していても、普通にポケットが使えそうですね。
一つ前のモデルにあった、背面下部の裾大ポケットは廃止されています。
さらに実用的になってきていますね。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、強度も十分です。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2011年
製造場所 フランス
契約会社 フランス
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 89/96 M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約81cm
肩幅 約45cm
身幅 約58cm
袖丈 約67cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 兵庫県の専門店
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
実際に着用みると、サイズの割には余裕があって、前作までのタイトな感じが無くなっていました。
(前作までの89/96Mなら、胸のボタンが止められませんでしたが、今回のジャケットは余裕がありました。サイズの見直しも行われているようです。)
生地も厚く安心感がある反面、日本の夏では少々暑そうですね。
でも全体的な使い勝手はさらに良くなっていますよ。
サバイバルゲームや野鳥観測は勿論のこと、狩猟、キャンプにも向いているのではないでしょうか?
生地が厚いので、少々の引っ掛かりでは破れませんし、リップストップなので破れても、それ以上破れ目が拡がらないので良いですね。
また、狩猟用のオレンジベストなどを着用していても胸ポケットが使えますよ。
(CCE迷彩が野生動物にどう見えるのか知りたいですね。)
今回のモデルは、比較的新しい製品ですので、これからも輸入されされそうです。
まだまだ入手可能みたいですね。
サイズも豊富ですし、何より中古なら数千円で購入できるのも魅力です。
(勿論、未使用品も入手可能ですよ。)
汎用性の高い、素晴らしいジャケットを皆さんも着てみませんか?
今回は、フランス軍の最新型迷彩服を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231002更新)
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参考:フランス軍伝説(?)のリザード迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
フランス軍のCCE迷彩を用いた他戦闘服の記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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