こんにちは!
今回は、ウクライナ軍の迷彩服を分析します。
諸事情で急遽製造されたとされていますが、以前から研究はされていたようですね。
勿論、ブタン迷彩ではありませんよ!
目次
- 1 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームとは?
- 2 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームの全体及び細部写真
- 3 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームの特徴とは?
- 4 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームの製造とサイズのデータ
- 5 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームまとめ
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1 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームとは?
旧ソ連邦でありながら、ヨーロッパ有数の親日国であるウクライナ。
日本の力士「大鵬」のお父さんの出身地でも有名ですね。
第二次大戦中は、独ソ戦の主戦場となり、ウクライナ国内も両陣営に分かれて戦いました。
紆余曲折を経て旧ソ連邦に組み込まれましたが、ソ連崩壊後の1991年に独立しています。
しかし2014年のウクライナ騒乱で、ロシア寄り政権が倒れると、即刻ロシアはウクライナ侵攻を決定。
クリミアへ侵攻しました。
(ロシアは容赦ないですね。尤も以前から仲は悪かったようですが。)
ところが、どちらの軍も一部でよく似た迷彩服を着用していたそうですね。
これが、いわゆるブタン迷彩だったそうです。
(この迷彩は、ウクライナ起源という説もあります。)
そこでウクライナは、友軍相撃を避けるためとそれまでの軍を一新する目的で、新しい迷彩服を導入しました。
今回のモデルは、その新型迷彩服になります。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームの全体及び細部写真
ジャケット
前面
何となくですが、迷彩が全体的に斜めに流れているように見えますね。
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーとマジックテープです。
胸パッチポケット
ジッパーで開閉
フランス軍T4戦闘服のように、ポケット口がかなり身体の外側にあります。
でも、このポケットの裏に、隠しスラッシュポケットが!
左右で4ポケットになります。
前見頃中方には、階級章を付けるための生地とマジックテープが標準装備です。
左右袖にもポケットがあって、ジッパーで開閉します。
袖の補強生地は、下部にマジックテープで開閉できるスリットがあります。
ウレタンなどのパットを入れるためのものです。
袖口
シンプルで、 マジックテープで開閉・調整
脇にはボタンホールのような通気孔が。
背中には、アクションプリーツがあります。
ジャケットのタグは、入手当初から切り取られていました。
内ポケット
このポケットも強力なマジックテープで開閉します。
胸の隠しポケット裏側の記事
肘の補強生地は台形ですね。
タグはなかったですが、商品用のタグは残っていました。
迷彩パターン
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーと上部のボタンです。
ウエスト側面
ベルトループが太くて、自衛隊の作業服や戦闘服のようですね。
膝ポケット
二重です。
ポケットフラップの前端は縫い付けられています。
膝カーゴポケット下にも、、小さなポケットが。
裾はマジックテープで開閉・調整
ウエスト背部
左右にウエストをマジックテープで調整するタブがあります。
自衛隊作業服のように、太いベルトループが特徴的ですね。
股の補強生地にも注意。
膝の補強生地内にもパットが挿入できます。
股の裁断
独特のデザインです。
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3 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームの特徴とは?
まず迷彩ですが、ベージュをベースにライトグリーングレイ、グレイ、オリーブグレイ、ブラックグレイの小さいダットで雲型を描いています。
ベージュの影響でしょうか?全体的にやや黄色っぽく見えますね。
(デザート(砂漠)系の迷彩にも見えます。)
生地は薄いコットンと化繊のリップストップです。
感触から、もしかして難燃繊維との混紡かもしれません。
デザインは、近年の戦闘服同様、シャツは胸ポケット×2、袖ポケット×2で、トラウザースは、サイドのスラントポケット×2、膝のカーゴポケット×2ですが、カーゴポケットの下にも小さなポケット×2が設けられています。
また、ヒップポケットはありません。
今回のモデルも肘や膝にパットが挿入できるように工夫されていますよ。
これは有難いですね。
サイズ感は、アメリカ軍の「M」または「40インチ」で表記サイズよりゆったりしています。
4 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2017年
・製造場所 ウクライナ
・契約会社 ウクライナ
・製造会社 〃
・材質 コットン
ナイロン(?)
・表記サイズ 48/4
(日本人のM〜L)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約75センチ
肩幅 約48センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約62センチ
トラウザース
着丈 約105センチ
ウエスト 約43センチ
股上 約28センチ
股下 約80センチ
裾幅 約22センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品(?)
・入手場所 ヤフオク
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5 ウクライナ陸軍新型デジタル迷彩ユニフォームまとめ
よく似たデジタル迷彩といえば、アメリカ軍のACUがありますね。
でも今回のモデルはACUに比べてメリハリが効いていて、迷彩効果は高いように見えます。(私見)
また、その色調からマルチカムカム的な位置づけにある迷彩服ではないでしょうか?
(各種ブタン迷彩から較べると、正反対の迷彩に思えますね。)
ぜひ、日本でも効果を確認してみたい迷彩服です。
さて、今回のモデルも偶然入手できたもので、まだ市場には出回っていないようです。
現時点では、入手困難なアイテムと言えるでしょう。
しかし新しい迷彩服ですので、暫く待っていたら輸入されると思います。
「稀少品」を売りにした高価な商品には手を出さず、気長に待ってみましょう!
今回は、ウクライナの新しい迷彩服を分析しました。
次回は、アメリカ軍の暖かいジャケットを分析します。
お楽しみに!
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参考:各国のデジタル迷彩服関連記事はこちらです。⬇︎
アメリカ軍のマルチカム迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
ウクライナ軍ではありませんが、旧ソ連軍ブタン迷彩装備はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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