今回は、1990年代のフランス陸軍防寒(サーマル)シャツを分析します。
ヒー◯テックが安価に入手できる我が国では、必要のない装備かもしれません。
でもなんか、着ていて嬉しいシャツですよ!
中古品ですが程度は良好です!
目次
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1 フランス陸軍F1防寒シャツ(OD)とは?
フランス軍が支給していたM64以降の戦闘服は、そのデザイン性や使い勝手の良さから、世界でも有数の戦闘服でした。
しかし、ヨーロッパの国としては広い国土を持つフランスは、南部は比較的温暖ですが、北部は寒冷であることから、薄い戦闘服では不都合が生じました。
真冬なら着込めば良いのですが、春秋又は高地の部隊では、支給されている戦闘服は明かに防寒能力に不足していたようですね。
そこでフランスは、戦闘服と同じ色調の防寒装備を開発、支給したのです。
今回のモデルは、そうして開発された(F1)防寒シャツ(OD)です。
いわゆる「ちょっとした」装備ですが、兵士の事をよく考えて造られていますよ。
さてさて、それはどんな防寒シャツなのでしょうか?
今回は、ミリタリーマニアのみならず、手軽な防寒着を探しているあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
生地の白い斑点は、膝や手をついた跡です。
(カ◯ではありませんよ!)
背面
前面裏側
ポケットはなく、とてもシンプルなデザインです。
背面裏側
襟
ジッパーでタートルネックになります。
これは嬉しいですね。
ジッパー
金具のカラーがAMX13〜30戦車の塗色にそっくりですね。
タグ
袖口
ボタンで開閉
生地のアップ
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3 その特徴とは?
生地のカラーはグレイがかったOD(オリーブドラブ)で、フランス軍独特のものです。
生地は、例えれば高級なポロシャツみたいなもので、僅かながら伸縮性があり、保温性と吸湿性に優れています。
(鹿子織?)
適正サイズなら日本人の私のもピッタリで、ヨーロッパ物によくある、身幅をあわせると、袖がとても長い…などということはありません。
プルオーバーで、ジッパーで開閉しますが、ジッパーは襟の先端まであって、簡単にタートルネックになります。
(考えてみれば、M64以降の戦闘服は、通常の状態で首元が大きく開いていました。)
これで首元も安心ですね。
ポケット類は一切なく、あくまで戦闘服の下に着用するアンダーウェアというスタンスですね。
縫製はフランス軍共通の丁寧で正確なものですが、少々強度が足りない気もします。
(イタリア軍ほどではありませんが…。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1994年
製造場所 フランス
契約会社 フランス
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 104
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約77cm
肩幅 約45cm
身幅 約53cm
袖丈 約65cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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実物 新品 フランス軍 F-1アンダーシャツ #1 / ミリタリー シャツ【クーポン対象外】【I】
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5 まとめ
約30年前に、愛知県のミリタリーショップで初めて目にした時に一目惚れして即購入。
以来、何着か着つぶして毎年着用しています。
特に、汗もかきますが気温が下がってくる秋には重宝しますね。
実際に着てみると、あまりヨーロッパものという感じがしません。
というのもバリバリ日本人体型の私でも、普通に着用できるからです。
でも、ジッパーでタートルネックになる辺りは、国産物にはない処理で斬新でした。
(ちょうどその頃から、国内アウトドアメーカーでも同様のシャツを販売し始めましたね。)
じつは、CCE迷彩バージョンもありますよ!
フランス軍もお気に入りのようです。
(なんと後にイタリア軍も同じようなシャツを支給し始めました!)
注意点は、コットンですので汗や水で完全に濡れてしまうと、なかなか乾かないというところです。
着用する場合は、なるべく濡れないようにしましょう。
用途はいくらでも考えられますね。
カラーも落ち着いているのが助かります。
普段着でも、サバイバルゲームでも、ちょっと肌寒い時期にもう一枚、でもセーターを着込む程ではない…そんな時におすすめですよ!
そうそう、そっくりのモデル品もひっそり販売されています。
タグやジッパー(YKK!)を見て判断しましょう!
今回は、フランス軍の本当に使えるF1防寒シャツを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね。
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231004更新)
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参考:他のフランス陸軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他国の防寒シャツに関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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