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【旧チェコスロバキアの軍服】陸軍迷彩リバーシブルスナイパースモックとは? 0246 🇨🇿 ミリタリー

こんにちは!

今回は、旧チェコスロバキア軍の迷彩服を分析します。

チェコスロバキアといえば、これまでも個性的な迷彩服を分析してきました。

今回の迷彩スモックも、他に勝るとも劣らない素晴らしい迷彩服ですよ。

そうです!

あの有名な迷彩の影が見え隠れしていますよ!

   目次

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1  旧チェコスロバキア陸軍迷彩リバーシブルスナイパースモックとは?

今では分離していますが、かつて「チェコ」と「スロバキア」は、「チェコスロバキア」という共産主義の一つの国でした。

 

ミリタリー  マニアの間では、優秀な兵器を造る国として有名ですね。

大戦前後の38(t)やZB26から始まって、1960年代の傘◯、現代のCz75など、私のお気に入り兵器の生産国でもあります。

 

また個人装備も独特です。

おおよそ用途のわからない「黄色い迷彩」服など、とても面白いですね。

戦後1950年代からチェコスロバキアでは各種迷彩服を開発・導入し、テストしていました。

共産圏だったこともあって、旧ソ連の迷彩も採用したりしていましたね。

 

今回のモデルは、そんなチェコスロバキアが1950年代から1960年代において、限定的に支給していたスナイパー用の迷彩スモックになります。

 

あきらかに、旧ドイツ軍のライバーマスター迷彩の影響を受けているようですよ。

 

さてさて、それはどんなスナイパースモックなのでしょうか?

 

今回はチェコスロバキア軍マニアのみならず、迷彩服コレクションベテランのあなたと一緒に、確認していきましょう!

(もしかしたら不快感を感じる方がいらっしゃるかもしれません。予め心の準備をしておいてください。)

2  旧チェコスロバキア陸軍迷彩リバーシブルスナイパースモックの全体及び細部写真

スモック

 前面

フードを閉じた状態です。

スモックの造りをみると、こちらが表側のようです。

秋冬用でしょうか?

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背面

一番上にプリントされたブラックの影響で、分裂効果が高そうです。

よく見ると、各部に偽装用ループが縫い付けられています。
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前面裏側

全く別の迷彩です。

春夏用でしょうか?
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背面裏側
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フード部

とても大きいフードで、大戦中の旧ソ連軍スナイパースモックを彷彿させます。
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フードにはオリーブグリーンのメッシュが。

これはフェイスベールですね。

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フードは独特の固定方法です。
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袖ポケット

シンプルな構造
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袖には手袋が縫い付けられています。

ドローテープで開閉
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胸にはフラップ付きのスリットが。

ポケットではありません。

フラップの上端は、縫い付けられています。
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裾のODドローテープ
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手袋はミトンタイプで、親指と4指に分かれています。

引き金は手袋を脱いで?
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迷彩パターン

ブラック以外のカラーは、重なり合って複雑な色調を表現しています。
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フード裏面
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スリットフラップは表側だけで、裏側に全部出すことができません。
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勿論表側と同じ袖ポケット
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手袋も同様です。
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肘の補強生地は裏面に縫い付けられています。
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裏面の迷彩

表側の迷彩が、少し透けています。
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表側、裏側ともフードにループが縫い付けられていて、ジャケットとボタンで連結させます。
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裏側のみ不滅インクでナンバリングが。
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オーバーパンツ

前面 
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背面
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前面裏側
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背面裏側
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膝の補強生地

ジャケット同様、裏側に縫い付けられています。
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腰のスリット
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こちらは、裏側にも展開可能です。
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股間のスリット
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股間は菱形の生地が別に縫製されています。

今回のモデルは、股間に穴が…。
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ウエストのドローテープ
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右臀部のポケット

2個のボタンで開閉
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ジャケットと同じく、裏側のみナンバリングが。

でも数字が違っていますね。
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裾にはスリットと、ドローテープがあります。
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股間のスリット
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膝の補強生地
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3  旧チェコスロバキア陸軍迷彩リバーシブルスナイパースモックの特徴とは?

まず迷彩ですが、表面はダークイエローをベースに、グリーン、ピンク、で雲やギザギザの葉のようなパターンを描き、その上にブラックでアメーバ状のパターンをプリントしています。

 

各色は、微妙に重ねたり、塗り残したりして複雑なパターンを構成していますね。

 

この色調や一部のパターン、そしてブラックの処理は、ドイツ軍が大戦末期に開発したライバーマスター迷彩を参考にしているようです。

 

そして裏面は、同じくダークイエローをベースに、グリーンとブラックグリーンで雲型を描いています。

こちらは、表側に比べると、ややオーソドックスな配色です。

 

生地はやや厚いコットンツイルで、丈夫そうです。

(今回のモデルは、オーナーの取り扱いが荒かったのか、股間に鉄条網で引っ掛けたような穴が空いています。)

 

デザインは、最初からフード付きのスモックですが、フードは人体の輪郭を誤魔化すように、とても大きなものになっていますよ。

(これは、大戦中のソ連軍狙撃兵用スモックに例がありますね。)

 

スモックとオーバーパンツですので、下に着用している被覆のポケットを使えるように、スリットが設けられていますね。

 

面白い所では、袖に手袋も縫製されています。

徹底されていますね。

4  旧チェコスロバキア陸軍迷彩リバーシブルスナイパースモックの製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1960年代

・製造場所     チェコスロバキア

・契約会社     チェコスロバキア

・製造会社        〃

・材  質     コットン

・表記サイズ    不明

         (日本人のL〜XL)

・各部のサイズ(平置)

           ジャケット

          着丈 約65センチ

          肩幅 約60センチ

          身幅 約68センチ

          袖丈 約55センチ

           オーバーパンツ

        ウエスト 約53センチ

          着丈 約114センチ

          股上 約37センチ

          股下 約77センチ

          裾幅 約26センチ

・状  態     中古上品

・官民区分     官給品

・入手場所     ヤフオク

・入手難易度    5(まず無理)

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5  旧チェコスロバキア陸軍迷彩リバーシブルスナイパースモックまとめ

狙撃兵は、その任務ゆえ特殊な装備を支給される場合があります。

 

今回のモデルは、まさに特殊な装備と言えるかもしれませんね。

 

アメリカ式軍装を採用せざるを得なかった我が国では、全く思いもつかなかった装備です。

 

また、こんな所にもドイツの影響が残っているのが驚きですね。

(でも、そんな素晴らしい迷彩服の系譜も途切れてしまいましたが。)

 

それはともかく、この迷彩も、日本でどんな効果があるのか確かめてみたいですね。

 

今回のスモックは、一見スイス軍のライバーマスター型迷彩にも似ていますが、市中に出回っている品数には雲泥の差があります。

 

今回のモデルは、とても稀少ですよ。

 

私も偶然、それも奇跡的に入手できたものです。

 

今後もなかなか見つからないと思いますよ。

 

でも、どこかで見つけたら、程度に関わらず購入するべきアイテムですね。

  

今回は、旧チェコスロバキアの稀少な迷彩スモックを分析しました。

次回は、ポルトガルの迷彩服を分析します。

お楽しみに!

(20210402更新)

追記(20191229)

おまけ

スモックの収納袋が見つかりました。

リバーシブルですが、別の迷彩生地のようです。

 

表側

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裏側
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次はこの生地を用いた通常の迷彩服が欲しいですね。

 

参考:各国のスナイパースモックはこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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スナイパーにも優先的に支給されたスモックはこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

ドイツライバーマスター迷彩の影響を色濃く残す迷彩服はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

他のチェコスロバキア迷彩服はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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    ✳︎     ✳︎     ✳︎

 

読んでいただき、ありがとうございました。

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