こんにちは!
今回は、スロベニア軍の迷彩服を分析します。
ちょっと前の迷彩服ですが、将来を見据えて製造された(?)可能性がある優秀な迷彩服ですよ!
目次
- 1 スロベニア陸軍迷彩ジャケットとは?
- 2 スロベニア陸軍迷彩ジャケットの全体及び細部写真
- 3 スロベニア陸軍迷彩ジャケットの特徴とは?
- 4 スロベニア陸軍迷彩ジャケットの製造とサイズのデータ
- 5 スロベニア陸軍迷彩ジャケットまとめ
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1 スロベニア陸軍迷彩ジャケットとは?
スロベニアは、イタリアの東隣りにある小さな国です。
長らくユーゴスラビアの連邦国として存在していましたが、1991年に連邦を解消して独立しています。
それまで、周辺の多くの国に翻弄されてきたスロベニアの歴史は、まだ始まったばかりなのですね。
そんなスロベニアの軍装は、主要国の影響をあまり受けていない、デザインで知られています。
どちらかというと、周辺国であるユーゴスラビアやセルビアの影響を受けているようですよ。
どんな迷彩服なのでしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 スロベニア陸軍迷彩ジャケットの全体及び細部写真
前面
グレイを基調とした、やや暗い迷彩ですがメリハリは効いていますね。
背面
前面裏側
前身頃のライニング(?)は独特の裁断です。
やはり、お腹は大切ですよね。
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
タグ
サイズタグ(手前の小さいタグ)の後ろに大きなメーカータグ
なんかカワイイですね。
エポレットはテーパー付きのクサビ型で短いです。
右胸ポケット
2個のボタンで開閉
腰ポケット
こちらも2個のボタンで開閉
ポケット中方にプリーツが付いています。
左胸ポケット
ボタンで開放できる、用途不明なストラップが付いていますよ。
袖口はボタンで開閉
ウエストにはピストルベルト(弾帯)用のループがあります。
珍しい装備ですね。
装具が燃えたら、ジャケットを脱がないといけませんね。
脇の下は、大胆にV字カットです。
他国にはない斬新な裁断ですね。
ウエストのドローコードは、迷彩生地でカバーされています。
前身頃の面積の大きい生地の裏に…
ウエストのドローコードが隠されていました。
また生地の表面左胸には、ボタンで開閉する内ポケットが設けられています。
裾にもドローコードが。
ウエストのコードと別物です。
ジッパーは「YKK」
襟はチンストラップでスタンドカラーになります。
襟の中にはフードが内蔵されていました。
どおりで…襟がモコモコだと思いました。
フードはシェルと同じ生地で、簡易フードではありません。
襟は、横長の袋状になっていて、普段は小さいボタンで閉められています。
左袖のパッチ
スロベニア軍の紋章です。
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3 スロベニア陸軍迷彩ジャケットの特徴とは?
迷彩は、グレイをベースにブラウン、オリーブグリーン、チャコールグレイで雲や葉のようなパターンを描いています。
面白いのは、各色が必ず接していて、斑点のように独立した部分がありません。
何か効果があるのでしょうか?
生地は、やや厚みのある滑らかなツイルで、コットンとポリエステルの混紡です。
デザインは、典型的な4ポケットのコートタイプですが、左胸ポケットには用途不明(?)のストラップや、ウエストにはピストルベルト用のループがあるなど、独特ですね。
特筆すべきは、前身頃裏側の生地(ライニング?)で、江戸時代の人足が着用してた腹巻(?)のように前面裏側に縫い付けられています。
(勿論、ジッパーで左右に分割されていますが…。)
襟には、しっかりしたフードが内蔵されていますよ。
4 スロベニア陸軍迷彩ジャケットの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 スロベニア
・契約会社 スロベニア
・製造会社 〃
・材質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ 52/7
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約77センチ
肩幅 約52センチ
身幅 約59センチ
袖丈 約61センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 スロベニア陸軍迷彩ジャケットまとめ
第一次大戦の主要な軍装のカラーは、カーキ(黄褐色)でした。
その後の第二次大戦ではOD(オリーブドラブ)に変わって、暫く続いていました。
しかし昨今は、グレイが主流になりつつありますね。
各国のデジタル迷彩でも、グレイを採用している国が多いです。
そういう意味では、2000年以前にグレイ系を採用したスロベニアは先見の明があったと言えます。
(もしかしたら、市街戦も考慮していたのかもしれませんね。)
さて、この戦闘服ですが日本ではあまり見かけません。
隣国のユーゴスラビアやセルビアは、出回っていますが、今回のモデルは少ないですね。
基本色はグレイながら、日本のフィールドでも迷彩効果が期待できる迷彩なので、さらに出回って欲しいですね。
(元々、スロベニア軍の人員は少ないようなので、必然的に払い下げられる量も少ないのでしょうね。)
この迷彩も、マニア以外は敢えて購入するものでもないようです。
でも、私はトラウザースとフィールドジャケット、できればキャップを探してみたいですね。
今回は、珍しいスロベニアの迷彩服を分析しました。
次回は、航空自衛隊の一つ前の作業服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のグレイ系迷彩はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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