jこんにちは!
今回は、またまた旧ソ連軍の迷彩服を分析します。
「いったい、何回同じ迷彩服を記事にすれば気が済むんだ!」
…お怒りはごもっともです。
でも、それには意味があるのです!
(根拠の薄い強気!)
目次
- 1 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)とは?
- 2 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)の全体及び細部写真
- 3 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)の特徴とは?
- 4 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)の製造とサイズのデータ
- 5 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)まとめ
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1 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)とは?
通称「VSR」又は「ショフィールド」と呼ばれている迷彩服ですが、じつは旧ソ連軍時代に開発され、ソ連崩壊後はロシア軍でも製造・使用された珍しい迷彩服なんですね。
でもその生地や仕立ては、ソ連製とロシア製では、大きく違っているのが特徴です。
当ブログでも、今回のモデルと同じくソ連時代とロシア時代のVSR迷彩服を分析しまた。
しかし今回のモデルは、それらとは僅かに違っている箇所がありましたよ。
(違いの判るあなたへ…。)
さて、どんな迷彩服なのでしょうか?
一部これまでのVSR迷彩服も加えて、確認していきましょう!
2 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)の全体及び細部写真
前面
カーキが強い迷彩ですね。
背面
やはり斜めに流れている迷彩は珍しいですね。
前面裏側
青い裏地も旧ソ連製の特徴ですね。
背面裏側
迷彩は微かに透けていますね。
各種スタンプ
タグはなくてスタンプなのがソ連製の特徴です。
エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
でも、普通の長さですね。
胸ポケット
2個のボタンで開閉
腰ポケット
こちらも2個のボタンで開閉
ボタンホールの生地は、中央と両端でポケットフラップに縫い付けられています。
袖ポケット
こちらはマジックテープで開閉
袖はタックとマチ付きで、ボタンで開閉・調整
肘の補強生地
小判型です。
面積は小さいですね。
脇の通気孔はボタンホールタイプで、4個あります。
表裏のアクションプリーツ
ロシア製よりやや深いですね。
内ポケット
左右平行に設けられています。
(ロシア製は段違いでしたね。)
裏側のウエストと裾のドローコード
イエローのナイロン製
用途不明テープ(中段)はコットン製です。
迷彩パターンと色調の比較
左側:以前分析したソ連製一般タイプ(褪色後)
中央:今回のモデル
右側:ロシア製
ソ連製とロシア製では、迷彩の色調が変わっています。
ソ連製のみの比較
左側:一般タイプ(褪色後)
右側:今回のモデル
襟、前身頃、ポケットの縫製が違っていますね。
製造所で違うのでしょうか?
生地の比較
上:ソ連製一般タイプ
中:今回のモデル
下:ロシア製
ソ連製とロシア製では生地の細かさが違いますね。
色調も僅かに違っています。
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3 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)の特徴とは?
迷彩は、カーキの強い色調で、パターン以外は以前分析したソ連製モデルと変わりません。
VSR迷彩服には、以前分析した一般用と言われるグリーンの強いものと、今回のモデルのような山岳兵用がありました。
(ロシア製のVSR迷彩は、この山岳兵用と似ていますね。)
パターンは、ソ連製なので当然一般用と同じですが、ロシア製とは僅かに違っているようですね。
生地は、やはり粗末な目のやや粗いコットンツイルです。
ゴワゴワで、肌触りが良くありません。
また、僅かながら一般用と仕立てが違っていますよ。
デザインは、一般用やロシア製と大きく変わったところはありません。
いわゆる「アフガンタイプ」と呼ばれる、当時の西側BDUを模したデザインです。
でも、仕立ては同じソ連製でも違ったものになっていますよ。
4 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 旧ソ連
・契約会社 旧ソ連
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ 170–100
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約72センチ
肩幅 約50センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約56センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 大阪の専門店
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5 旧ソ連陸軍VSR迷彩服(山岳兵用)まとめ
以前分析したソ連製一般モデルは、顕著に褪色していましたが、ポケット内などに本来の色調が残っていました。
それと比較すると、今回のモデルはあきらかにベース色が違っていますね。
面白いです。
(勿論、ロシア製とも違っていますよ。)
またソ連末期の製品なので、生地はあまり良くないものが使用されていますよ。
国の盛衰は、こんなところにも顕著に出てくるのですね。
…とは言え、迷彩は素晴らしく、日本でも効果がありそうですよ。
ただし、ソ連製は極端に数が少ないです。
実用を考えている方は、ロシア製を選んだ方が無難ですよ。
(それも少なくなってきていますが…。)
将来の事を考えている方は、ぜひソ連製のフルパッチ(全ワッペン)付きで程度の良い中古若しくは、大きいサイズのデッドストックを購入しておきましょう。
今回は、程度の良い旧ソ連製VSR迷彩服を分析しました。
次回は、陸上自衛隊の防寒着を分析します。
お楽しみに!
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参考:過去のVSR迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
旧ソ連軍の他の迷彩服はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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