今回は、 2000年代のオーストラリア軍砂漠用迷彩ユニフォームを分析します。
有名なパターンですが、今回は色調が砂漠用になっていますね。
残念ながらモデル品ですが、よく再現されています。
中古品で日射による褪色がありますが、程度は良好ですよ!
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目次
1 オーストラリア陸軍砂漠用(デザート)迷彩ユニフォーム(PX品)とは?
世界の軍隊の基地や駐屯地には、通常売店(BX、PX)があって官給品に準じた衣類を、それはそれは安い価格で販売していますね。
個人被服(衣類)は、例えば航空自衛隊では作業服を一人二着(耐用年数2年)しか支給されません。
冬はともかく夏は洗濯などを頻繁に行わなければならず、当然洗い替えが沢山あった方が勤務が楽なんですよね。
そんな時に活躍するのが、それらの売店で販売されている、いわゆる官給類似品です。
今回のモデルは、民間業者が兵士のために官給品に準じて作ったモデル品になります。
官給品と僅かに違った所がありますが、より快適で使い易いモデルになっていますよ。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、オーストラリア軍装備マニアのみならず、可愛い迷彩を集めているあなたと一緒に、確認していきましょう!
(貴方のコレクションしている官給品と比べてみてくださいね。)
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
日射によって肩や袖の一部が褪色しています。
でも褪色した部分はデザートピンクになっていますね。
(まさか、これを計算して…?)
背面
逆に褪色していない所(背中)は、微かに青みがかっていますね。
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ①
タグ②
「KITBAG」というメーカーでしょうか?
アメリカ軍のパラシュートを入れるバッグみたいな名前ですね。
胸ポケットは垂直ジッパーで開閉
底部に砂抜き孔があります。
前身頃には階級章を取付けるタブがあります。
マジックテープで開閉
(マジックテープの取り付け、縫い付け方が変わっていますね。)
袖にはポケットがあります。
肘には広い面積の補強生地が縫い付けられています。
袖ポケットはボタンで開閉
ポケットフラップにマジックテープが。
国籍マーク用でしょうか?
袖口はマジックテープで開閉・調整
よく見ると日射で一部が「デザートピンク」に褪色していますね。
裾前面裏側には予備のボタンが。
生地は官給品と違ってリップストップに変更
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
スラントポケットは縫製ミスで内側の生地が直接トラウザースに縫い付けられています。(⭕️の箇所です。)
これではポケットは約半分の容量しか使えませんね。
ウエストのタブ
ボタンで開閉
タグ③
タグ④
ジャケットと同じですね。
前合わせはジッパーとボタンです。
ベルトループは、ピストルベルト(弾帯)も使用できるようになっています。
右側面
臀部のポケットは右側のみです。
ウエストのサイズ調整タブ
マジックテープで開閉・調整
臀部のポケット
右側のみです。
膝のカーゴポケット
ジッパーで開閉
ポケットフラップの前後両端は、縫い付けられています。
裾にはドローコードとロックあり。
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3 その特徴とは?
迷彩は、パターンは官給品と同じですが、色調と配色は僅かに違っています。
使用されているカラーは、ベージュをベースに濃淡2色のカーキ、パープルグレイ、ブラウンでハート、ウサギ、ミッ◯ーマウス、スライムなどを描いていますね。
しかし官給品がパステルカラー風で可愛い感じなのに対し、今回のモデルは常識的でやや暗く引き締まったものになっていますよ。
特にライトパープルをパープルグレイに変更しているが大きな変更点です。
(プリントはやや粗めですよ。)
生地は薄いコットンとポリエステルの混紡でリップストップで、薄く通気性が抜群です。
デザインは、官給品と同じで、ジャケットは胸ポケット×2、袖ポケット×2のシャツタイプ、トラウザースは、左右の腰スラントポケット×2、膝にカーゴポケット×2、右臀部にパッチポケットで、なかなか複雑ですね。
このうち、胸ポケットと膝ポケットはジッパーで開閉します。
全体的な縫製は、やや雑で強度も少々足りないようですが、一般的な使用では問題は少ないでしょう。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年代
製造場所 オーストラリア
契約会社 オーストラリア
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ L
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約80cm
肩幅 約46cm
身幅 約57cm
袖丈 約63cm
トラウザーズ
ウエスト 約48cm
着丈 約105cm
股上 約31cm
股下 約77cm
裾幅 約22cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回のモデルは、官給品よりも通気性が良く、しかもリップストップなので耐久性も向上していますね。
なかなかの製品と言えます。
オーストラリア本国ではいくらで販売されているのか不明ですが、軍の売店で発売されているなら、購入しても損はない品質ですね。
アメリカ軍PXでは、官給品に準じた戦闘服を、市販よりもかなり安い価格で販売されていると聞いています。
おそらく政府が業者に補助金を出して、兵士が安く購入できるように単価を下げているのでしょう。
本当に兵士の事を考えていて素晴らしいですね。
因みに航空自衛隊では、厚生班で作業服(デジタル迷彩)のモデル品が販売されていました。(現在もそうでしょうか?)
ところが難燃繊維製で、上下セット一着2万円以上しました。
…当時現役でしたが、とても買えませんでしたね。
勿論、自ら進んで購入した隊員は少なかったようです。
陸上自衛隊が1990年代から、難燃繊維製、対赤外線対策済の作業服(戦闘服)を支給(無償)していたのとは雲泥の差ですね。
航空自衛隊は、隊員の安全性や利便性より、業者への利益提供を優先させたようです。
相変わらず支離滅裂な状態が続いていますね。
高性能な個人装備の開発費を、あろうことか隊員に求めている航空自衛隊の未来は真っ暗です。
一刻も早く抜本的な改革が必要ですね!
それはともかく、今回のモデルは、迷彩の色調・パターンから日本で使用できるフィールドは限定されるようです。
そこでファッションに特化して使用してみるのは如何でしょうか?
しかし残念ながらこのモデルも品薄で(官給品の方が多く出回っていますね。)、入手困難なことから、貴方が敢えて購入する必要はないようです。
(でも未使用品を見つけて、サイズが良ければ購入しておいても損はないですよ!)
ところで、今回の幸せのブラウンハートは見つかりましたか?
数カ所ありますので、ぜひ探してみてくださいね。
今回は、オーストラリア軍の砂漠用迷彩服(PX品)を分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も素晴らしいですね!
それでは、また次秋をお楽しみに!
(20231231更新)
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参考:官給品のデザート迷彩服はこちらです。⬇︎
他のオーストラリア軍迷彩服はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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