
今回は、2000年代のオーストリア陸軍空挺スモックを分析します。
迷彩ではなくOD単色というのがいかにもオーストリア軍らしいですね。
独自のデザインも面白い一品です。
実際に兵士が使用していたもので使用感がありますが程度は良好ですよ!
目次
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1 オーストリア陸軍空挺スモック(OD)とは?

空挺部隊が使用するスモックといえば、私は真っ先にイギリス陸軍デニソンスモックを思い浮かべます。
通常のウールやコットン製のバトルブラウスなどの上に着用するため、サイズがゆったりしている(かなり大きい)のが特徴でしたね。
イギリス軍に限らず空挺部隊専用装備というのは、一種独特のものが開発されているようです。
今回のモデルは、オーストリア陸軍の空挺スモックになります。
一見ごく普通のフィールドジャケットに見えますが、オーストリアらしい工夫が加えられた面白いデザインが特徴ですね。
さてさて、それはどんな空挺スモックなのでしょうか?
今回はオーストリア軍装備マニアのみならず、他者との差別化を図りたいミリタリー系ファッションユーザーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
左右非対称のデザインですね。
パラコードの引っ掛かりを防ぐため、袖以外の外側ボタンは全て使用されていません。
裾は背面が長いですね。
一見胸ポケットは存在しないように見えます。

背面
前面もそうでしたは、胸から袖が独特の面白い裁断になっています。

前面裏側
フィールドジャケット同様にボタンで開閉するしっかりとした内ポケットに注意。

背面裏側

襟の縁にもドローコードあり。
背面で制御するというのはとても珍しいですね。

襟のドローコードロックは、表面のコーティングが剥がれかけていますね。

襟周りレイアウト

襟はジッパーとボタンで立てることができます。

前合わせはジッパーとボタンです。

タグ表裏
2009年度契約品。
生地はコットンとポリエステル混紡ですね。


ジッパープルタブの刻印は、イギリス軍で多用されているメーカーのものですね。
(ベルギー製でしょうか?)
かなりの使用感あり。

ジッパーは上下から開くダブルジッパーです。

フロントジッパーの差し込み部は、別生地で補強されていますが傷んでいますね。
でもまだ使用可能です。

内ポケット
左右にあります。
ボタンで開閉。


ウエストのドローコードは専用のループを通して使用します。

ウエストに限らずドローコードは全てプラスティック製のロックあり。

裾のドローコード
こちらはゴム紐ですね。

上半身の裁断

胸ポケット
左右にあります。
ジッパーで開閉。


ポケット内側生地はライニングと同じです。
右胸ポケット内にはゴムテープのループあり。
(2本用)

胸ポケットのジッパーも前合わせジッパーと同じメーカー製。

左胸中央付近位ある階級章取り付け用タブ
マジックテープで開閉。


右胸ポケットのネイムタグ
製造過程で縫い付けられています。

腰ポケット
ジッパーで開閉。


腰ポケットの範囲は概ね⬜︎の部分で、かなりの容量があります。

ポケット内側生地は、やはりライニングと同じです。

気のせいかライニングは一部シェルと色調が違っているように見えるのですが?

袖
テーパー付き。


袖ポケット
ジッパーで開閉。
ポケット表面にはオーストリア軍の紋章パッチを取り付けるためのマジックテープあり。
ペンポケット等はありません。

袖口
ボタンとタブで調整可能。
かなり絞ることができます。




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3 その特徴とは?
生地はODに染められたコットン/ポリエステルのサテンで、とても緻密に織られていています。
一方ライニングも同じ生地なので、併せて防風性能がとても高いですね。
(でもその分少々重量があります。)
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2、内ポケット×2、袖ポケットで、左胸中央付近には階級章を取り付けるタブがあります。
面白いのは裾のデザインで、よくある自転車用シャツのように、背面が長くなっているところですね。
また右胸ポケット内にはゴムテープでペン用のループが設けられいます。
全体的な縫製は、とても丁寧で高い技術で仕立てられていますよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2009年
製造場所 オーストリア
契約会社 オーストリア
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 88-92 Ⅲ/Ⅳ
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約54cm
身幅 約64cm
着丈 約78cm
袖丈 約60cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
今回のモデルで特筆すべきは、そのサイズです。
通常、私はオーストリア軍フィールドジャケットでは「96-100 Ⅰ/Ⅱ」がベストサイズなのですが、このモデルは「88-92 Ⅲ/Ⅳ」でも着用できました。
つまりフィールドジャケットより細身で丈が長くても問題なく着用できたのです。
(ただし袖も丈も少々長いですが。)
これの意味するところは「一般的な戦闘服や装備の上に着用する衣類である」ということ、丈はともかく身幅は大きく造られているのですね。
生地やデザインこそ違うものの、基本的なコンセプトは、かつてのデニソンスモックなどと大きく違っていないということです。
とても興味深いですね。

…それはともかく、約20年前では殆ど見かけることが少なかったこのスモックも、現在では大手通販サイトで取り扱われるようになってきましたね。
どうやら軍からの払い下げが進んでいるようです。
(…ということはオーストリア本国では装備改変が進んでいる?)
当時は中古品でも一着数万円してましたが、現在では数千円で購入できる価格に下がっているようです。
(デッドストックは相変わらずお高いですが…😅)
これは入手するチャンスと言えそうですよ。
オーストリア軍フィールドジャケットもそうですが、今回のモデルも防風性能はとても高く、インナーを工夫すれば真冬でも着用できそうです。
何より「誰も着用していない」というのもポイントですね。
あなたのシチュエーションに合わせて、ぜひ購入を検討してみてください。
私は同モデルのデッドストックの入手を狙ってみます。
今回は、オーストリア陸軍の単色空挺スモックを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:他のオーストリア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の空挺装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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