今回は、1990年代のベルギー空軍迷彩ユーティリティーシャツを分析します。
以前分析したベルギー空軍迷彩フィールドジャケットと同じく、現用ドイツ軍迷彩が採用されていますね。
少々ずるい気もしますが、ドイツとベルギー間で何が密約があったのでしょうか?
中古品ですが、使用感の殆どない極上品ですよ!
目次
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1 ベルギー空軍迷彩ユーティリティーシャツ(フレック迷彩)とは?
各国が創意工夫を凝らして開発する自国軍用の迷彩。
そこには自国軍兵士の損害を減らしつつ、個々の戦闘で勝利を収めるという国の想いが見え隠れしていますね。
ところが国によっては自国での迷彩開発を断念し、あろうことか他国の迷彩をそのまま採用する例があるようです。
(中国共産党は正々堂々とイギリス軍迷彩をコピーしていましたが。)
迷彩は特許をとらない場合が多いので、そのあたりは「何でもアリ」なのかもしれませんね。
今回のモデルは、ベルギー空軍用の迷彩ユーティリティーシャツ…なのですが、なんとドイツが採用しているフレック迷彩のモデルになります。
どのような経緯でこの迷彩が採用されたのかは不明ですが、とても面白い現象ですね。
今回は、ベルギー軍装備マニアのみならず、日本でも効果を発揮する優れた迷彩シャツをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはボタンのみ。
タグ
1997年度契約品です。
裏には材質とランドリーデータが。
エポレットは僅かにテーパーの付いたラウンド型
ボタンで開閉。
胸ポケット
ボタンで開閉。
ボタン
ODのプラスティック製で、イギリス軍タイプの皿型です。
袖
肘から下にかけて僅かにテーパー付き。
袖口はボタンで開閉
マチはありません。
背面ウエスト付近には左右にプリーツがあり、絞られています。
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3 その特徴とは?
迷彩は、オリーブグリーンの生地に、グレイ、ダークグリーン、レッドブラウン、ライトグリーン、ブラックを用いて小さな斑点(フレック)で大小様々な雲型をプリントしてあります。
少し離れて見ると、大雑把なパターンですが、近くでは細かい複雑なパターンになる面白い迷彩ですね。
パターンは殆どドイツ軍のフレック(斑点)迷彩ですね。
ただしフレック一個の大きさはがドイツ軍よりやや大きいですね。
デザインは、エポレット付、胸ポケット×2でとてもシンプル。
裾はでも背面にウエストを絞るためのプリーツがあります。
全体的な縫製は、ベルギー軍らしからぬ少々雑で強度も足りない仕立てですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1997年
製造場所 ベルギー
契約会社 ベルギー
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 50M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約49cm
身幅 約55cm
着丈 約78cm
袖丈 約64cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の古着屋
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
元々この迷彩パターンは、ドイツの「黒い森」用でした。
全体的に暗い色調で、近距離では斑点の効果で細かく複雑な迷彩なのですが、遠距離では大まかなパターンに見えて全体を分裂させるような効果がある…という遠近両用の優れた迷彩とされていますね。
一種独特の凄みがあって私も大好きな迷彩の一つなのですが、やはり野戦用の迷彩。
基地を主体に作戦する空軍兵士には、少々似つかわしくないような迷彩だと思うのですが?
ベルギーには何か考えがあったのかもしれませんね。
さて今回のモデルですが、大手通販サイトは言うに及ばず、国内のオークションでもまず見かけることはありません。
私も、たまたま古着屋さんで「ドイツ軍」用として販売されていたものを偶然発見し、購入したに過ぎません。
入手はとても困難と言えるでしょう。
探しているあなたは、ぜひ海外のオークションをチェックしてみてください。
払い下げ品が出品されているかもしれません。
私はおそらく存在しているであろうと思われるキャップやトラウザーズを探してみたいと思います!
今回はドイツ軍のフレック迷彩を採用したベルギー空軍迷彩シャツを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:ベルギー空軍フレック迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のベルギー軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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