
今回は、1980年代のベルギー陸軍空挺迷彩スモックを分析します。
これまでも同軍の空挺迷彩スモックをいくつか分析してきました。
でも今回は官給品のカスタム品で、少々変わり種ですね。
実際に兵士が使用していたもので、使用感がありますが程度は良好ですよ!
目次
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1 ベルギー陸軍空挺迷彩スモック(ジグソーパターン・カスタム)とは?

第二次大戦中にイギリスで開発された「デニソンスモック」を基に開発されたベルギー軍の空挺迷彩スモック。
当初は迷彩生地からデザインまでデニソンスモックを踏襲していましたが、1950年代からは、独自の迷彩を開発・導入していますね。
でもデザインは変わらずプルオーバー(頭から被る)タイプでした。
(後にフルオープンに変更されましたが…。)
そして、全体的なシルエットは裾が広がっているAラインでしたね。
これは元々着やすさを追求したデザインだったのですが、どうやら一部の兵士には不評だったようですよ。
今回のモデルは、そんなベルギー軍の空挺迷彩スモックなのですが、兵士によってある改造が施されたモデルになります。
やはり「Aライン」が気になったのでしょうか?
そもそも、どんな改造が施された空挺迷彩スモックなのでしょうか?
今回はベルギー軍装備マニアのみならず、お手持ちのジャケットの身幅サイズの変更を考えているあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
一見ごく普通のベルギー軍空挺迷彩スモックなのですが…

背面
ウエスト部から裾までを2本折り返して縫われていますね。
これで身幅を絞っています。

前面裏側
右胸の内ポケットに注意。

背面裏側
よく見ると身幅修正の折り返しは左右均等ではないですね。

襟周りレイアウト

襟はジッパーで立てることができます。

プルオーバー形式なのでジッパーは胸まで。

比較的古い製品ながらジッパーは、なんと「YKK」でした。

タグ
印字が薄まっていますが、1985年度契約品ですね。
裏側には製造所の名前?あり。


内ポケット
右胸のみ。
ポケット下端はフリー。


背面のカスタム部分
表側から見ると迷彩の影響で左右非対称が目立ちませんね。

背面カスタム部分裏側
左右非対称が目立ちます。
これは簡易的な処理ですね。


右胸のネイムタグ

胸ポケット
角度付き。
ダットファスナーで開閉。
1960年代のモデルではポケット下端がラウンド型でしたが、これはスクエア型ですね。


腰ポケット
こちらは胸ポケットと反対に角度付き。
ダットファスナーで開閉。


フロント下部のテイルピース用ダットファスナー
使用にともなって表面のOD塗装が剥がれていますね。

裾左右にあるサイズ調整タブ
でも身幅をカスタムしているので必要ないかも?
ダットファスナーで調整。


エポレット
テーパー付きのラウンド型。
中央にR付き。
ボタンで開閉。

ボタンはODの皿型でイギリス軍タイプ。

袖
強いテーパー付き。


袖口はボタンで調整可能。


破損の多い袖口も擦り切れはありませんでした。

左袖には何かのパッチを剥がした跡が!
おそらく接着剤で貼り付けていたようです。
粘着剤もキレイに除去されていますが、生地は脱色していますね。

テイルピース

前見頃裏側にあるテイルピース用ダットファスナー凹部。

テイルピースを使用しない場合は、背面裏側のダットファスナーに取り付けておきます。

テイルピース使用時の状況。
股間を通して前見頃裏側のダットファスナーに留めます。
これはパラシュート効果時の裾捲れ上がりを防止するものでした。

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3 その特徴とは?
迷彩は、ダークグリーンの生地に、カーキ、レッドブラウン、ディープグリーン、ブラックを用いて、ジグソーパズルのピースのようなパターンを描き、所々にまるで塗り残したようにホワイトの細い曲線をプリントしています。
1950年代に開発されて、現在も使用されている迷彩ですね。
生地は防風織されたコットンツイルで、やや厚く防風性能が高いです。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2内ポケットで、左右裾にはサイズを調整するタブがあります。
もちろんでデニソンスモックから継承されているテイルピース(ビーバーテイル)も健在ですよ。
今回のモデルの改造点は、背面のウエスト付近で、独特のAラインを修正するために、二箇所を折り曲げて縫われていますね。
全体のシルエット比較
今回のモデル

1960年代のモデル
(中古上品)
裾広がりのAラインですね。

1970年代のモデル
(デッドストック)

今回のモデルは、見事にAラインが修正されていますね。
全体的な縫製は丁寧かつ丈夫ですが、所々不正確な部分があります。
特に身幅修正箇所は、左右非対称でした。
これはテーラーに発注した…のではなく、部隊内で処理したのかもしれませんね。
(例えば需品科とか。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1985年
製造場所 ベルギー
契約会社 ベルギー
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 2
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約50cm
身幅 約63cm
着丈 約73cm
袖丈 約57cm
状 態 中古上品
(カスタム品)
官民区分 官給品
入手場所 千葉のリサイクル店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
身幅を消極的な方法ながら修正したことにより、正面から見ると特有のAラインはなくなって、見た目がスッキリしていますね。
これで諸外国のフィールドジャケットのシルエットに近付いています。
方法はともかく、なかなか効果的なカスタムですね。
本来なら、一旦必要部品を分解して縫製し直すべきだと思われますが、テイルピースや裾付近のライニングの存在などを考えると、かなり面倒な処理になりそうですね。
(テーラーに依頼したら、高額になりそうです。)
今回の簡易的な修正で資金も時間も節約できたのでは?
それはともかくベルギー軍空挺迷彩スモックは、現在でも各種年代のものが大手通販サイトで入手可能です。
でも年々良品が減ってきている印象がありますよ。
そもそもベルギー軍は、官給品をボロボロになるまで使用した後に払い下げるので、程度のよいものが少ないですね。
それでも今回のモデル程度なら、まだまだ入手可能です。
探しているあなたは、上述のサイトは当然、大手リサイクルショップもチェックしてみましょう。
私は1970年代モデルの無改造デッドストック〜中古極上品を探してみます。
今回は、ベルギー陸軍のカスタムされた空挺迷彩スモックを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:他のベルギー陸軍空挺迷彩スモックに関する記事はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.comwww.military-spec-an.com
他のベルギー軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の空挺装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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