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リベンジマッチ!【カナダの軍服】陸軍空挺迷彩スモック(DPM・後期型デッドストック)とは? 0720 🇨🇦 ミリタリー

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今回は、1980年代のカナダ陸軍空挺迷彩スモックを分析します。

以前も同じモデルを分析しましたが、欠品、汚れ、褪色そして使用感もあったりしましたね。

今回はリベンジ(?)ということで、デッドストックを準備しました。

とてもキレイな逸品ですよ!

   目次

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1  カナダ陸軍空挺迷彩スモック(DPM・後期型デッドストック)とは

イギリス軍空挺装備として、第二次大戦中に開発されたデニソンスモック。

 

戦後〜現代に至るまで多くの国でコピーされて使用されていますね。

 

勿論、カナダ軍もデニソンスモックのデザインを継承した空挺スモックを採用しています。

 

当初は、デニソンスモックをそのままコピーしたものでしたが、1970年代からは迷彩生地をDPMに変更、細部を改良(?)したモデルを開発しました。

 

今回のモデルは、そのカナダ軍改良型の空挺スモックです。

 

しかしテイルピース関連のボタンを、全て金属製のファスナーに変更した後期型モデルになります。

 

この金属製ファスナーは独特の形状をしていて、どちらかと言えばバッグやザックに使用されるが多いのですが、カナダ軍は衣類に使用しまっすね。

 

また、各国の空挺装備にはない、独特の装備もありましたよ。

 

さてさて、欠品のない空挺迷彩スモックとはそんなスモックなのでしょうか?

 

今回は、各国の空挺装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  カナダ陸軍空挺迷彩スモック(DPM・後期型デッドストック)の全体及び細部写真

前面

迷彩が鮮やかで美しいですね。

(下は褪色が顕著な前回のモデル)

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背面

テイルピースは外出しタイプです。
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前面裏側

前身頃にストームフラップ(ウインドシールド)があります。
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背面裏側

面白い所にタグ(取扱説明用)がありますね。
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襟周りレイアウト
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襟はジッパーで立てることができますが、短いです。
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前合わせはジッパーのみ。

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タグ①

1989年度契約品です。
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タグ②

英語と仏語表記なのがカナダらしいですね。
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内ポケット

左右にあります。

マジックテープで開閉

開く範囲が面白いですね。
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ウエストのドローコード
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テイルピース固定用用ファスナー
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エポレット

僅かにテーパーの付いたクサビ型です。

ボタンはオリジナルの「カナディアンタイプ」です。
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胸ポケット

ファスナーで開閉
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腰ポケット

ファスナーで開閉
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腰ポケットは、内容物に応じて2段階に調整可能

しかもポケット口にはゴムを内蔵
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ジッパー

上下から開句ことができます。

刻印は「ACME」
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テイルピース用ファスナー

デニソンスモックの方法が継承されていますね。
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裾のサイズ調整タブ

独特な形状の金属製ファスナーに注意
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強いテーパーが付いています。
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肘の補強生地
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袖口もファスナーで開閉
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背面の大型ポケット

今回のモデルはジッパーがプラスティック製
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テイルピースは、ファスナーのカシメが硬く無理に外すと生地が傷みそうだったので、外すのをやめました。

 

でも本来は股間に通して使用します。

(以前分析したモデル。)

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大型ポケット用ジッパー

刻印は「OPTI 

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勿論襟の下にはスリットがあって…
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中にはフードがありました。

(前回は切り取られていましたね。)

フード内側は、マホガニーブラウンの生地と二枚合わせになってます。
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3  カナダ陸軍空挺迷彩スモック(DPM・後期型デッドストック)の特徴とは?

 迷彩は、ホワイトの生地にダークイエロー、ブラウン、グリーン、ブラックを用いて、刷毛で小さく丸く塗ったようなパターンを描いています。

 

これは、イギリス軍が1960年代に開発したDPMですが、カナダ軍のDPMは、標準的なイギリス軍タイプに比べて、色調が鮮やかなのが特徴です。

(特にダークエイローが見た目に大きな影響を与えているようです。)

 

生地はコットンとナイロンの混紡で、軽く丈夫です。

 

新しい生地には、艶があるのが特徴ですね。

 

デザインは、基本イギリス軍のデニソンスモックですが、外観上は袖口、背面裾、上述のファスナーが大きく違っていますね。

 

構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、背面裾大型ポケット、内ポケット×2、で、定番のテイルピースも装備しています。

 

特筆すべきは、背面襟下にスリットがあって内部にはフードが内蔵されているところです。

(通常のモデルは、オプションのフードをボタンで取り付けるタイプでしたね。)

 

ただ、これでは雨や雪がスモック内に侵入するのでは?…なんて考えてしまいました。

 

全体的な縫製は、とても正確かつ丁寧で、強度も充分という上質の仕立てですよ。

 

ただ、金属製ファスナーの一部には、カシメがとても強く取り外せないものがありました。

(何回か取り付け取り外しを行うと、馴染んでくるかもしれませんが……)

 

いかにもカナダ軍らしいですね。

4  カナダ陸軍空挺迷彩スモック(DPM・後期型デッドストック)の製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1989年

・製造場所     カナダ

・契約会社     カナダ

・製造会社      〃

・材  質     コットン

          ナイロン

・表記サイズ    2(MS)

         (日本人のL〜XL)

・各部のサイズ(平置)  

          着丈 約79センチ

          肩幅 約47センチ

          身幅 約64センチ

          袖丈 約61センチ

・状  態     デッドストック

・官民区分     官給品

・入手場所     沖縄の専門店

・入手難易度    3(困難)

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5  カナダ陸軍空挺迷彩スモック(DPM・後期型デッドストック)まとめ

今回のモデルは、さすがにデッドストックなので、生地の美しさや、特徴あるフードの状況を写真に残すことができました。

(いやー、ブログって、本当に良いものですね!)

 

こうしてみると、各国の空挺スモックの中でも、特に使用する兵士のことを考えてデザインされているように思えますね。

 

ところで、カナダ軍のDPM装備というのは、この空挺スモックのみだったようですね。

 

また、このスモックを使用したくうて部隊も、トラウザースの開発までは至らなかったようです。

 

空挺迷彩スモック着用例

CanadianDPMPARAsmockPhoto

 (J.F.Borsarello著「CAMOUFLAGE  UNIFORMS of European and NATO Armies 1945 to the Present」より引用)
 

その後カナダ軍は、画期的なデジタル迷彩服を開発して、一般兵科にも支給していますが、空挺部隊も同じなのでしょうか?

 

それとも、新しいデザインの空挺スモックが支給されているのでしょうか?

 

いつか確認したいですね。

 

さて、今回のモデルですが、比較的新しいモデルにも関わらず、現在入手難です。

 

ましてや程度の良い中古品やデッドストックは皆無と言って良いくらいです。

 

原因は元々数が少ないところへ、払い下げられこと自体が少ないからですね。

 

まさに絶滅危惧種的な存在ですが、空挺装備マニアや迷彩服コレクターのあなたは、万難を廃して入手してみてください。

 

幸いにも本日現在、国内のオークションに出品されています。

 

ヤフオク! - 80s カナダ軍 パラシュート 空挺スモックジャケット

 

中古品で欠品もありますが、フードも付いていて程度はまあまあですよ! 

  

今回は、前回のリベンジで、カナダ軍空挺迷彩スモックのデッドストックを分析しました。

次回は、ドイツの迷彩服を分析します。

お楽しみに!

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参考:他のカナダ軍装備はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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とても癒されるブログですよ!

 

あなたにおすすめです。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

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