
今回は、1980年代のカナダ陸軍ウールシャツを分析します。
以前分析したアメリカM51ウールフィールドシャツとそっくりなデザインですね。
隣国なので有効なデザインの装備は参考にしているようです。
実際に兵士が使用していた中古品ですが、程度は極上ですよ!
目次
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1 カナダ陸軍ウールフィールドシャツ(フランネル・OG)とは?

1950年に勃発した朝鮮戦争。
カナダ軍も国連軍として26,000名の兵士を派遣、戦闘で516名も亡くなっていますね。
そんなカナダ軍は、当初他のイギリス連邦軍と同様に古いイギリス軍系の装備で参戦しました。
ところがそんなカナダ軍の度肝を抜く装備に出会します。
それはアメリカ軍が装備した一連のM1951装備でした。
M1951装備はレイヤード(重ね着)システムを採用。
シャツからパーカーまでシステムで機能するようになっていたことから、当時としてはとても先進的な装備でしたね。
この装備を目の当たりにしたカナダ軍は、戦争最中からこの装備をカナダ軍でも使用できるようにアメリカ軍に依頼するとともに、自国装備の改変に取り組みました。
今回のモデルは、そんなカナダ軍が朝鮮戦争後に採用したウールシャツになります。
参考にしたのはアメリカ軍M51ウールフィールドシャツ。
ほぼそのデザインを踏襲しているのが面白いですね。
さてさて、それはどんなウールフィールドシャツなのでしょうか?
今回は、コアなカナダ軍装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
デザインはアメリカ軍M51ウールフィールドシャツにそっくりですね。

背面
ウエストから裾にかけて2本のタックもあり。

前面裏側
内ポケットはありません。

背面裏側

襟周りレイアウト
両肩斜めの補強生地が特徴です。
襟はウール生地が2枚重ねになっています。

前合わせはボタンのみでストームフラップ(ウインドシールド)はありません。

製造業者が最上部に記載されているのがフランス軍のようですね。
NSN(ナショナルストックナンバー:国際物品番号)の国番号が「21」でカナダ軍を示しています。

両肩には背面ヨーク部とつながる別生地が縫い付けられていて、二重になっています。
これはアメリカ軍M51フィールドシャツと同じデザインですね。

右胸ポケット
ボタンで開閉


左胸ポケット
ポケットフラップ上端にスリットあり。


ポケット内にはペン用のナイロン製小ポケットあり。

袖
テーパー付。


袖口はボタンで開閉。
マチはありません。


ボタン
ODのプラスティック製で両面使用可能なタイプ
でもカナダ軍独自のボタンですね。

背面にヨークあり。

袖付根裏側
袖はダブルステッチで、とても頑丈に縫われていますよ。

背面のタック。


背面裾裏側には、シャツを支給された兵士が縫い付けた記名札がありました。

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3 その特徴とは?
ウール生地は毛布のような厚いナイロン混紡のフランネルで、保温力やある程度の防風性能もありますよ。
色調はどちらかというとOG(オリーブグリーン)というよりOD(オリーブドラブ)に近いです。
デザインは、ほとんどアメリカ軍M51ウールフィールドシャツと同じですね。
デザイン比較
今回のモデル

アメリカ軍M51ウールフィールドシャツ

構成は、エポレットなし、胸ポケット×2で、背面には2本のタッグがはいっています。
特に肩の生地に特徴があって、しっかりM51ウールフィールドジャケットの個性を引き継いでいます。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確でカナダ軍らしい上質な仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 カナダ
契約会社 カナダ
製造会社 〃
材 質 ウール
ナイロン
表記サイズ L
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約51cm
身幅 約64cm
着丈 約78cm
袖丈 約64cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
今回のモデルの原型となったアメリカ軍M51ウールフィールドシャツは、暖かくて着用するのが嬉しくなるくらいの高品質でした。
そのシャツをそっくりにコピーした今回のモデルも同じく高品質ですね。
着用はもちろんのこと、カナダ軍物という希少性も相まって所有感も得られるシャツです。

ところがこのシャツは大手通販サイトのみならず一般的なミリタリーショップではほとんど扱っておらず、入手は困難でしょう。
現在大手通販サイトは難しいですが、国内のオークションでは時々出品されているようです。
またあまりミリタリーに詳しくないSHOPでは、あるいはアメリカ軍M51ウールフィールドシャツと一緒に十把一絡げで販売されているかもしれません。
カナダ軍装備マニアのあなたはぜひチェックしてみてください。
私は同モデルのデッドストックを探してみたいと思います。
今回は、アメリカ軍M51フィールドシャツを参考に製造されたカナダ軍ウールフィールドシャツを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:今回のモデルとよく似たデザインのウールフィールドシャツに関する記事はこちらです。⬇︎
他のカナダ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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