今回は、1970年代のポーランド軍空挺ユーティリティーナイフを分析します。
ある国(または地域)の伝統的なデザインを採用していますね。
日本ではあまり見かけることのない希少なナイフです。
中古品で修理箇所もありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 ポーランド陸軍空挺ユーティリティーナイフ(ナチュラルウッドハンドル)とは?
東欧でも有数な親日国であるポーランド。
でもその歴史は大国に翻弄されることが多かったですね。
だからでしょうか?
ポーランド軍の装備は、東西の特徴が混在する興味深いものになっていますね。
今回のモデルは、そんなポーランド軍が装備した空挺ユーティリティーナイフになります。
デザインは旧ソ連/ロシア時代のナイフが原型になっているようですよ。
(大戦中のソ連軍が、瓜二つのナイフを装備していましたね。)
旧ソ連製ユーティリティーナイフ(大戦モデル)
でも改良されてより使い易くなり、耐久性も向上しているようです。
さてさて、それはどんな空挺ユーティリティーナイフなのでしょうか?
今回は、ポーランド軍装備マニアのみならず、ミリタリーナイフコレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 ナイフの全体及び細部写真
右側面
左側面
ブレード
これもブゥーイ型ですね。
クロスガードがS字なのがオシャレですね。
ハンドル
木製でエンドの部分が修理されていますね。
クロスガード付近には金属製カバー。
形状が独特で握りやすく、力を入れやすいですよ。
木製のハンドルは左右で分割されています。
形は思うより複雑で手に馴染むデザイン。
左右のハンドルはリベット留め。
ポンメル
金属製でカシメで固定
ブレード峰側
ブレード刃側
ポイント付近
シースの刻印
シリアル番号でしょうか?
リベットはシース内部のブレードを安定させる金属プレート用。
シース下部
表と裏
金属製
両面とも下端付近にヘコミあり。
シース上部
表と裏
取り外し可能なレザアーのループです。
本来はハンドル用のループが縫い付けられていた?
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3 その特徴とは?
ブレードは染められていないカーボンスティールのブゥーイ型です。
薄く細長いですが、ひ弱な感じはしないですね。
歯の部分の長さが左右で違っているところが面白いです。
(イージーミス?)
ハンドルは木製で、このモデルは左右に分割されリベット留めされています。
(造り自体は、旧ソ連製のナイフより丁寧ですよ。)
シースは金属製で、大戦中から続くヨーロッパ式のものですね。
金属製ですが、シース内部に金属製のプレートがあって、ブレードを安定させています。
そのため、かなり暴れてもシースからナイフが飛び出すことがありません。
(安全ですよ。)
シースにはレザー製のループを取り付けることができて、ベルトなどを通すことができます。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 ポーランド
契約会社 ポーランド
製造会社 〃
材 質 カーボン
スティール
ウッド
レザー
各部のサイズ
ナイフ
全長 約270mm
全幅 約65mm
ブレード長 約160mm
ブレード厚 約3mm
ハンドル長 約113mm
ハンドル太さ 約32mm
シース
全長 約232mm
全幅 約29mm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 沖縄の専門店
入手難易度 3(困難)
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ポーランド軍 アンモボックス ウッド メタルフレーム USED
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5 まとめ
長さの割には軽量で、扱いやすいナイフです。
ちゃんとブレードを研いだり、片刃に加工すれば、思わぬポテンシャルを発揮してくれるかもしれませんね。
特筆すべきはそのハンドルです。
上下非対称の独特の形状は、暗闇でも刃の方向がわかりイザというときに慌てなくて済むかも。
また、握りやすくかつ力を入れやすい絶妙な形状も良いですね。
(設計者のセンスを感じます!)
シース(スキャバードとも言います。)は金属製で、まず刃先が出てくることがありませんし、ブレードを押さえるプレートもあるので、とても安全です。
(ただ、シースの中のメインテナンスは難しいですね。)
見た目以上に使えるナイフなのではないでしょうか?
でも、残念ながらこのナイフも日本では稀少品です。
まず目にする機会がありません。
見た目におとなしい、しかも木製の部分があるちょっとレトロな雰囲気が、不人気の要因ですね。
でも、コレクターのあなたには、このナイフの良さがわかっていただけると思います。
諦めず探してみましょう!
なおナイフを購入した場合、使用する予定もないのにナイフを携行したり、シチュエーションに合わない場所(車のダッシュボードコンテナとか)へ保管しないでください。
場合によっては警察に逮捕されることがあります。
また、キャンプでも警察官の所持品検査等を受けて、ナイフが発見されると長時間にわたる事情聴取などを受ける場合があります。
ナイフの携帯と保管には、十分注意してくださいね!
(李下に冠を正さず…あらぬ言いがかりをつけられないようにしましょう!)
今回は、ポーランド軍の空挺ユーティリティーナイフを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231120更新)
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参考:ポーランド軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のミリタリーナイフはこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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