
今回は、1980年代のデンマーク陸軍HBTフィールドジャケットを分析します。
以前分析したデンマークの軍服】陸軍M58フィールドジャケットと同じモデルですが、生地が違っていました。
そして意味不明な使用も…。
実際に兵士が使用していたもので、ある程度の使用感がある中古品ですよ。
目次
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1 デンマーク陸軍M58HBTフィールドジャケット(OG・特殊仕様)とは?
ヨーロッパの小国デンマーク。
でも厳格な考え方を持っていて、大戦終了後には、国内の地雷(ドイツ軍が埋設)をドイツ人捕虜(一部は少年兵)にやらせるという非情な行動に出たりしていました。
(そのあたりは映画「ヒトラーの忘れ物」(2015)にも描かれていますよ。)
現在ではヨーロッパの軍隊の中でも、特に精鋭で知られていますね。
そんなデンマーク軍は、概ねイギリス軍装備を主体にアメリカ軍装備のデザインを参考にした独自の装備を開発・支給していますよ。
今回のモデルは、デンマーク軍が1950年代に開発したM58HBTフィールドジャケットなのですが、面白い仕様になっていました。
今ひとつこの仕様の意味が不明なのですが、どなたかわかりましたらぜひ教えてくださいね。
さてさて、それはどんなM58フィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、デンマーク軍装備マニアのみならず、アメリカ軍フィールドジャケットが氾濫中のファッション界にお嘆きのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
中古品なのでタッパリングが明瞭になってきていますが、迫力がありますね。

背面
ウエストドローコードより上の背面に入っている数十本の「縦線」に注意!

前面裏側
ほぼ全面にポプリンのライニングあり。

背面裏側
裾の大ポケットに注意。

背面裾には大型のポケットあり。
ボタンで開閉。

襟周りレイアウト

前合わせはボタンのみ。

タグ
NATOサイズで
「身長173〜182cm」
「胸囲92〜98cm」
に対応しています。
かなり細かいサイズ設定ですね。

タグの下にあるスタンプ
おそらく契約年度などを示したもの。
デンマーク軍にしては珍しく不鮮明。

ウエストのドローコード
コードの出口は金属製のハトメ付き。
その下には通気孔。

裾のドローコード
やはり出口には金属製のハトメあり。

肩には重量物を運ぶためのパットが内蔵されていました。

エポレット
テーパーなしのラウンドタイプ。
エポレットのボタンの他にフード用(?)ボタンあり。

胸ポケット
ボタンで開閉。


ポケットフラップのボタンホール生地はカーキの別生地で補強されていました。

腰ポケット
ボタンで開閉。
こちらはポケットフラップにボタンホール付き。


袖
テーパー付き。
脇には余裕あり。

袖の補強生地
大面積です。
シェルの裏側に縫い付けられていますね。

袖口はボタンで開閉・調整
マチあり。


力の加わる部分にはトリプルステッチを採用。

デンマークの国籍パッチ

ボタンは茶色味の強いODでプラスティック製。

上半身のシェルとライニングの間には縦に数十本の紐のようなものが入っています。
(中古品なのでシェルが擦れて線になっていますね。)
この意味は?

シェルのHBT生地

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3 その特徴とは?
生地はODに染められたコットンHBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)で、とても丈夫です。
また密に織られていて防風性能が高そうですよ。
裏側のほぼ全面に、ODのコットンポプリン製ライニングがあります。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、背面裏側裾大ポケットで、肩にはパットを内蔵しています。
面白いのは上半身のシェルとライニングの間に、等間隔で縦に数十本の紐のようなものを内蔵しているところです。
この意味が全くわかりません。
全体的な縫製は、丁寧かつ性格で強度も充分なようです。
特に力の加わると思われる箇所には、トリプルステッチが採用されていますよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 デンマーク
契約会社 デンマーク
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 7382
9298
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約76cm
肩幅 約49cm
身幅 約60cm
袖丈 約62cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 大阪の古着屋
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
上半身のシェルとライニングの間にある紐状のものは、おそらくシェルとライニングの間隔を一定に保ち、空気の層を意図的に作り出すためではないでしょうか?
その目的は、防風および防寒性能を向上させるためでは?
デンマークの開発者にお話を伺った訳ではありませんので、詳細は不明ですが興味深い仕様ですよね。
ただ内蔵紐の材質にもよりますが、水濡れした場合は逆に乾燥が遅くなるのでは?…なんて思ってしまいますね。
だからでしょうか?
何故か今回のモデルの後に支給されたシェルがコットンサテンモデルにはこの仕様が省略されていますね。
面白いです。

それはともかく、この特殊な仕様のM58HBTフィールドジャケットは、コットンサテンモデルと一緒に十把一絡げで販売されていることが多いですね。
現在では大手通販サイトでも多数取り扱われていますよ。
ただ圧倒的にコットンサテンモデルよりも少数なので、探しているあなたは、この記事を参考にしていただければと思います。
私は今回のモデルのデッドストックと、対応したトラウザーズを探してみたいと思います!
今回は、デンマーク陸軍の特殊なM58HBTフィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に面白いですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20260116更新)
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参考:他のデンマーク軍フィールドジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
その他のデンマーク軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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