今回は、近年のドイツ空軍レザーフライトジャケット2種類を分析します。
多くのファッションブランドでサンプリングされている有名なジャケットですね。
でも2種類のモデルには大小いくつかの違いがありました!
どちらも中古品で使用感がありますが、程度は良好ですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 ドイツ空軍レザーフライトジャケット2種(1988年・2000年モデル)とは?
軍隊に納入される物品(官給品)は、正規に契約したメーカーや商社から納入されます。
ところがメーカーの製造ミスや、官給品の仕様変更などで、せっかく納入した物品が使用できなくなる場合もあります。
高価な航空機部品の場合は、即メーカーや商社に返送したり、代替品を納入してもらったりする場合が多いですね。
しかしその物品が比較的安価な場合は、返送の費用や手間がかかるため、廃棄される場合もあります。
(費用対効果の問題…ですね。)
多くの軍衣料品は、どちらかというと後者が多いですね。
以前分析したドイツ空軍レザーフライトジャケット(官給品)はまさにそうでした。
その理由はわかりませんが、ほとんど使用感のない個体が廃棄処分にされていましたね。
ドイツ空軍で何かが大きく変わったのでしょうね。
今回のモデルは、前回と同様のパイロット用レザーフライトジャケットなのですが、実際にパイロットに支給されて使用された中古品2種になります。
でも、レザーのカラーや細部に違いがありましたよ。
それらを見て、ある考えが浮かんできました。
さてさて、では今回のジャケットはどんなものなのでしょうか?
今回はドイツ空軍装備マニアのみならず、これからの季節に使えるレザージャケットをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
全体形
レザーのカラーが大きく違っていますね。
左:1988年モデル
右:2000年モデル
1988年モデル
前面
背面
前面裏側
やはり内ポケットはありません。
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはジッパーのみです。
内ポケット内のタグ
サイズがボールペンで修正されていますね。
前見頃のメインジッパープルタブ
大きいタイプで「YKK」製
表裏にプルタブがついていて、リバーシブルで着用することを想定しています。
前身頃のポケット用ジッパー
小さいタイプの「YKK」
袖ポケットも同じジッパー。
袖ポケット
独特の形状で表面にペンポケット付き
袖
ややテーパーが付いています。
袖ニット
太いリブ編みで、まるでセーターのようです。
腰ニット
こちらも袖ニットと同様です。
襟はジッパーで立てたりタートルネックにできます。
背面うなじのタグ
ここや袖口のライニングは傷みが早いですね。
胸ポケット上には、ネイムタグの縫い跡が。
部隊パッチ(ワッペン)の縫い跡
国籍マークと階級章の縫い跡
階級章は縫い直していますね。
(昇任したのでしょうか?)
脇の通気孔表裏
しっかりとした補強がされていますね。
2000年モデル
前面
背面
前面裏側
背面裏側
勿論前合わせはジッパーのみです。
襟周りレイアウト
タグ
内ポケットではなく、背面裏側に縫い付けられていました。
襟も立てることができます。
背面裏側うなじ付近
吊り下げ用の紐が破損したのか、別の紐で修理されていました。
襟の付け根には修正跡が。
メインジッパー
プルタブは小さいタイプの「YKK」で表側に一枚のみです。
ポケットのジッパー
勿論、内ポケットにタグはありません。
袖ポケット
やはり最も外にあるので、角の部分は擦れていますね。
袖
強いテーパーが付いています。
袖ニット
右袖ニットは破損して修理されていました。
また、長く使用されたのか、袖口には擦れや汚れが。
裾ニット
腰ニット背面左側に穴が。
胸のネイムタグ跡
オーナーが変わったのでしょうか?
違うミシンでの縫い直しの跡が。
右胸の部隊パッチ縫い付け跡
こちらも縫い直しされています。
袖国籍マークと階級章の跡
やはり階級章は縫い直されていますね。
その下にも縫い跡が。
脇の通気孔
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
レザーは柔らかいゴートスキン(山羊革)でとても上質でしなやかです。
ただ1988年モデルは、グレイの色調が明るく、袖ニットも合わせると「ツートーン」に見えますね。
(前回分析のモデルに近いです。…年代も近いですね。)
一方2000年モデルは、濃い色調でモノトーンに見えるのが特徴です。
(各パッチ(ワッペン)の縫い跡から、支給後塗装されたものではないと判断できます。)
デザインは両者で大きな違いはありません。
でも前身頃のメインジッパーは1988年モデルが表裏両側にプルタブがあるのに対して、2000年モデルは表側しかなく、かつ小さいタイプでした。
全体的な縫製は正確かつ丁寧で、さすがドイツ製です。
ただし2000年モデルは、ある程度の使用感、修理、破損があります。
しっかり使用されていたようですね。
4 製造とサイズのデータです!
1988年モデル
製造・契約年度 1988年
製造場所 ドイツ
契約会社 ドイツ
製造会社 〃
材 質 ゴートスキン
レーヨン
表記サイズ 166/96
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約62cm
肩幅 約49cm
身幅 約61cm
袖丈 約57cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 2(やや困難)
2000年モデル
製造・契約年度 2000年
製造場所 ドイツ
契約会社 ドイツ
製造会社 〃
材 質 ゴートスキン
レーヨン
表記サイズ 178/100
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約64cm
肩幅 約50cm
身幅 約63cm
袖丈 約64cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の古着屋
入手難易度 2(やや困難)
スポンサーリンク
実物 USED ドイツ軍 BLW(ドイツ連邦空軍)レザー フライトジャケット(表記190/100 グレー)
スポンサーリンク
5 まとめ
今回の1988年モデルは、各種紀章を縫い付けた跡がありますが、やはり使用感は少なく(ライニング以外…)、支給されてすぐに用途廃止になったようです。
一方2000年モデルは、支給後一定の期間使用されていた形跡がありますね。
そして両者は、レザーのカラーが大きく違っていました。
もしかして、このレザーのカラーが変更になったため、古い型式のジャケットは在庫の含めて全て用途廃止になったのではないでしょうか?
…というのも、1990年代後半に、数多くの同じモデルで「ツートーン」のジャケットが東京の老舗ショップに卸されているのを目撃したことがあります。
(いずれもデッドストックのようにキレイなものでした!)
当初私はレザージャケット自体が廃止されたと思っていましたが、今回の2000年モデルを見て少々考えが変わりました。
もしかしたら、その後もレザージャケットは仕様を変更しながら、支給が続いていたのかもしれませんね。
(まさか現在でも?)
…だとしたら、ドイツ空軍もなかなかやりますね!
詳細は不明ですが、ドイツ空軍レザージャケットについては、今後も情報収集したいと思います。
ところで今回のジャケットもそうですが、着やすく防風性能が高いことから、今後の季節にぴったりのジャケットと言えます。
有名ファッションブランドの製品を購入するのも良いですが、軍物中古品なら機能や性能は同じで、しかも格安で入手できる可能性があります。
また、さらに使い勝手を向上させたPX品も入手可能ですね。
秋から冬にかけて、このジャケットで街に、フィールドに繰り出してみませんか?
(バイカーのあなたにもおすすめです♪)
今回は、ドイツ空軍のレザーフライトジャケット2種を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20241208更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のドイツ空軍レザーフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
大戦中のドイツ空軍フライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
その他のレザージャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
実物 USED ドイツ軍 BLW(ドイツ連邦空軍)レザー フライトジャケット(表記190/100 グレー)
ミリタリージャケット メンズ / 実物 USED ドイツ軍 BLW(ドイツ連邦空軍)レザー フライトジャケット【クーポン対象外】 / アウター ユーロサープラス 軍放出品 ヴィンテージ レザージャケット 革ジャン カジュアル アメカジ 軍服 冬 送料無料 【T】
国内正規品 ジン Sinn 158 腕時計 世界限定500個 自動巻き クロノグラフ 時計 送料無料 メンズ ブランド
【Tutima】チュチマ『ミリタリー クロノグラフ』メンズ 自動巻き 1ヶ月保証【中古】
スポンサーリンク