こんにちは!
今回は、オランダ軍の迷彩スモックを分析します。
特殊部隊用として販売されていました。
でも、実際に使用されている写真を観たことがありません。
もしかしたら貴重品なものかもしれませんね。
このアイテムもデッドストックですよ!
目次
- 1 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)とは?
- 2 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)の全体及び細部写真
- 3 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)の特徴とは?
- 4 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)の製造とサイズのデータ
- 5 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)まとめ
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1 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)とは?
何かと我が国とも関係の深いオランダですが、こと迷彩服に関しては面白い経緯を辿っています。
オランダ陸軍が、最初に迷彩服を採用したのは、1949年以降で、インドネシアの独立戦争当時でした。
これはアメリカ軍が大戦中に採用していたダックハンターに似たものでした。
その後、しばらく迷彩服の採用を見合わせていましたが、1980年代にはイギリス軍のDPMを採用。
(同じ時期の海兵隊では、アメリカ軍のウッドランド迷彩を採用していましたね。)
現代は、それもマルチカムに変更されているようです。
(デザートパターンはアメリカ軍のコーヒーステインでした。)
珍しいところでは、熱帯用の迷彩服があって、これがオランダオリジナルと言えそうですね。
つまり、大半は諸外国で使用されている迷彩をそのまま採用している場合が多いのです。
あまり、迷彩に執着しない国と言えますね。
今回のモデルは、かつてのDPM時代に開発された特殊部隊用の迷彩スモックになります。
一見、イギリス軍の極地用スモックのような印象ですが、スイス軍山岳兵用スモックのように、たくさんのポケットがありますよ。
なかなか凝った作りで、コストがかかりそうです。
確かに、一見特殊部隊仕様のような印象ですね。
さてさて、それはどんな迷彩スモックなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)の全体及び細部写真
前面
着丈が長いですね。
背面
裾にはポケットがたくさん見えます。
前面裏側
ライニング取り付け用のボタンやジッパーはないですね。
背面裏側
イギリス軍スモックのように背面裏側下部にポケットはありません。
前合わせはジッパーとボタンです。
タグ
襟周り
襟はボタンで立てることができます。
胸ポケット
角度が付いていて、ボタンで開閉
ボタンは全てカナディアンタイプです。
ポケット内にはループが二本。
ペン用でしょうか?
主要なポケットは全てポケット口が折り返されています。
胸ポケットの下にはジッパーで開く隠しポケットが。
左右にあります。
前身頃のランクスライド
エポレットみたいに階級章を通します。
腰ポケット①
ボタンで開閉
腰ポケット内にもループが。
いずれのポケットも下部はナイロン生地で補強
水抜き穴もあります。
なんと、前見頃ジッパーの手前にもう一つ隠しポケット(内ポケット)がありました。
腰ポケット②
こちらも腰ポケット①と同様です。
勿論ループもあります。
脇にはジッパーがあって大きく開放できます。
袖肘には台形のナイロン製補強生地あり。
袖口はマジックテープで開閉・調整
袖口はタブとマジックテープで開閉・調整
右袖ポケット
二の腕の後ろ側にあります。
左袖ポケット
ボタンで開閉
背面下部の大ポケット
3個のボタンで開閉
襟内には簡易フードがあります。
マジックテープで開閉
フード前面
フード側面左右
ちょっと浅めです。
(私の頭が大きい?)
前縁にワイヤー(銅線)を内蔵
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3 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)の特徴とは?
迷彩は、かつてイギリス軍が永い期間採用していたDPM(Disruptive Pattern Materialの略)です。
でもイギリス軍のものより、やや色調が鮮やかですね。
ただし、フルコピーなので効果には定評があります。
生地は薄く軽いコットンとポリエステルの混紡リップストップで、やや光沢があり滑らかです。
表面上は迷彩の上に、格子状の糸が見えるのが特徴です。
(因みに、この生地は今回のモデル以外には使用されていないようです。)
この生地見覚えがあります。
国内の有名アウトドアメーカーの雨具に使用されているものに似ていますね。
デザインも凝ってて、胸ポケット×4、内ポケット、腰ポケット×4、背面裾ポケット、袖ポケット×2の合計12個のポケット付きです。
でも、スイス軍山岳兵のように重くはないですね。
胴体の主要ポケットは、下部をナイロン生地で補強してあります。
ヘビーな使用にも耐えられそうですよ。
縫製もかっちりしていて、頑丈さはアメリカ軍のM65フィールドジャケット以上かもしれません。(私見)
これ、1着製造するのにどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
(モデル品でも5万円以上するのでは?)
4 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2004年
・製造場所 オランダ
・契約会社 オランダ
・製造会社 〃
・材質 コットン
ポリエステル
ナイロン
・表記サイズ 6080/9500
(日本人のXL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約86センチ
肩幅 約59センチ
身幅 約67センチ
袖丈 約57センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 兵庫県の専門店
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5 オランダ陸軍特殊部隊迷彩スモック(DPM)まとめ
素晴らしい仕上がりのスモックですね。
食糧や薄いシュラフ(寝袋)などを詰め込むと、2〜3日ならバックパックなしでも行動できそうなくらいです。
また、試してはいませんが、もしかして防水生地なのかもしれません。
(だからフード内蔵か?)
もしそうなら、これはとんでもない性能のスモックですよ。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測なんでも使用できますが、登山やトレッキングなどにも実用には問題なく使えそうですね。
ただ背面裾のポケットは、現代の細長いバックパック…特に50ℓ以上のものは、パックとポケットが干渉する場合があるかもしれません。
(ちょっと勿体ないでしょうか?)
でもそんな事は、些細な問題です。
残念ながら、このスモックも数は極端に少ないです。
本当に特殊部隊用とするなら、少なくて当然だと思います。
でも比較的新しい迷彩服ですし、払い下げもよく実施している国なので、気長に探してみましょう!
きっと見つかりますよ!
今回は、オランダ軍のとても良くできた迷彩スモックを分析しました。
次回は、ファラオの国エジプトの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のオランダ軍装備はこちらです。⬇︎
イギリス軍の極地用スモック(SASスモック)はこちらです。⬇︎
同じくポケットの多いスイス軍山岳兵用スモックはこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
今朝は、梅雨前線北側の高気圧圏内で、朝から晴れていました。
ところが朝は17℃くらいまで気温が下がって少し寒く感じましたよ。
…そうなると、ニャンズは誰も出てこないですね。
(気温に敏感なニャンズだ!)
でも途中、可愛い紫陽花を見つけましたよ。
なんか変わった形です。
日本古来の品種でしょうか?
可愛いですね💕
癒されました。
明日も頑張れそうです!
読んでいただき、ありがとうございました。
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