こんにちは!
今回は、フランス軍の空挺迷彩スモックを分析します。
いつものリザード迷彩のスモックですが、生地が変更されていました。
末期の製品でしょうか?
なかなか興味深いアイテムですよ!
目次
- 1 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)とは?
- 2 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)の全体及び細部写真
- 3 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)の特徴とは?
- 4 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)の製造とサイズのデータ
- 5 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)まとめ
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1 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)とは?
このブログでは、これまでもフランス軍空挺迷彩スモックを分析してきました。
空挺迷彩スモックに限らず、リザード迷彩生地を用いた官給品被服は、その分析した全てがHBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)という特殊な織り方の生地でしたね。
しかし今回のモデルは、全く違う生地で製造されたモデルになります。
何故違う生地で製造されたのかは、現時点では不明です。
ただ、圧倒的に数が少ないスモックと言えます。
面白いのは、今回のモデルも他の多くのスモックと同様、フランス軍からイスラエル軍へ供与されたものだったということです。
…ということは、同じ時期に違う生地のモデルが並行運用されていたことになりますね。
製造誤差でしょうか?
はたまた使用する地域で生地を替えたのでしょうか?
謎の残るスモックですが、フランス軍リザード迷彩マニアのあなたと一緒に確認していきましょう!
2 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)の全体及び細部写真
前面
背面
心なしか迷彩の色調もやや明るい気がします。
前面裏側
ウエストにドローコードはありません。
背面裏側
生地が厚いので迷彩は裏側に透けていません。
前合わせはジッパーとボタンです。
サイズタグ
二桁の数字で身幅と着丈を表現する、当時のフランス軍に共通する表記方法ですね。
エポレットはテーパー付きのラウンドタイプです。
右胸ポケット
3個のダットファスナーで開閉
ポケット内の容量変化に伴うダットファスナーも準備されています。
ポケットフラップの上縁には、何かの記章を付けるためのループを糸で作っていますね。
右胸ポケット
表面にペンポケットを兼ねたパッチポケットと、横にジッパーで開閉する隠しポケットあり。
腰ポケット
右胸ポケットと同じです。
各ポケット内の底部には、丈夫な麻テープが縫い付けられています。
ポケットは日本のステッチで頑丈に縫いつけられていますよ。
脇の通気孔
金属製ハトメ付きで4個です。
袖は先端にゴムを内蔵
(今回のモデルはゴムがゆるゆるになっていました。😞)
マチはありませんが、隠しボタン(裏側にあります。)で開閉します。
襟の裏には、専用フードを取り付けるボタンが。
裾のドローコード
生地の拡大
いつものHBT(ヘリンボーンツイル)ではありませんね。
ブラウンとグリーンの重なる箇所は、ダークブラウン(またはマホガニーブラウン)に変化していますね。
内ポケット
ボタンとループで開閉
ボタンは当時のフランス官給品でブラウンのプラスティック製
メーカースタンプ(フランスのメーカーのようです。)
納入と検査のスタンプ
イスラエル軍のスタンプ①
イスラエル軍のスタンプ②
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3 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)の特徴とは?
迷彩は、いつものリザード迷彩ではありますが、色調がちょっと明るい気がします。
ライトグリーンをベースに、オリーブグリーンとレッドブラウンを用いて、刷毛で乱雑に塗りたくったようなパターンを描いています。
このリザード (トカゲ)と呼ばれる迷彩は、やはりローターでプリントされています。
でも、10種類以上のパターンがあっることでも有名なんですよ。
中には各色が大きくずれていたり、裏返しのパターンだったり、使用されているカラーの色調が大きく違うものも存在するようです。
不思議ですね。
生地はどちらかというと薄いコットンサテンに近いものです。
デザインはいわゆる後期型のスモックと全く変わりません。
写真では身幅が小さく、着丈が長いように見えますが、サイズが違っているだけのようです。
今回のモデルは、フランス国内で迷彩服着用が禁止された後、イスラエルに供与されたものなので、背面裏側にヘブライ文字のスタンプがあります。
通常は左胸にもあるのですが、今回のモデルは省略されていました。
4 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1950年代
・製造場所 フランス
・契約会社 フランス
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ 36
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約77センチ
肩幅 約48センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約53センチ
・状態 中古並品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 フランス陸軍空挺迷彩スモック(生地違いバージョン)まとめ
このスモックとほぼ同時期に採用されていたM47ジャケットの官給品リザード迷彩版には、現在のところHBT以外は確認していないので、空挺スモックのみの変更だったのかもしれませんね。
ただでさえ少ない‘空挺迷彩スモックですが、この生地のスモックはまず見かけませんね。
もしコレクションされている方がいらしたら、情報交換したいですね。
こんな気のモデルは、フランス軍リザード迷彩マニアにはぜひとも入手してもらいたいアイテムです。
見かけたら、取り敢えず保護してあげましょう。
私はもっとサンプルを集めます。
今回は、日本でも人気のフランス軍空挺迷彩スモックの変わったバージョンを分析しました。
次回は、アメリカ軍の作業服を分析します。
お楽しみに!
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参考:フランス軍空挺リザード迷彩スモック等の標準型はこちらです。⬇︎
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この春初めてクマバチさんを見かけました。
ずんぐりむっくりした体型には、何故か親近感が湧いてきましたよ。😎
一説によると飛んでいる殆どのクマバチさんは男の子で、女の子が飛んでくるのをホバリングして待ってるそうですね。
飛んでる間は、全部の脚を折りたたんでお腹に収めているのが、めちゃ可愛いです💕
仲間に邪魔されないで、彼女が見つかると良いですね!😃
読んでいただき、ありがとうございました。
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