今回は、2000年代のギリシャ空軍迷彩ジャケットを分析します。
ギリシャ軍といえば、当ブログでも陸軍の装備を記事にしたことがありました。
今回の空軍モデルは、迷彩のパターンは陸軍とよく似ていますが、色調は全く違っていますよ。
ギリシャ軍にいったい何があったのでしょう?
それはともかく、今回のアイテムもデッドストックです!
目次
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1 ギリシャ空軍迷彩ジャケット(ブルーリザード)とは?
ギリシャ軍といえば、まず思い出すのは陸軍の迷彩服ですね。
フランス軍の古い「リザード迷彩」を参考にしたと思われる、それなりに美しい迷彩でした。
その他にも(あまり知られていませんが)海兵隊の「グリーン縦リザード」もありましたね。
でも今回のモデルは、それらとはパターン以外は全く違うものになっています。
日本で多く出回っているものは「空軍」用とされていますが、なるほどこの色調ならさもありなん…といった感じですね。
デザインは陸軍の戦闘服とよく似ています。
やはりアメリカ軍の影響を受けているようですよ!
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、ギリシャ軍マニアのみならず、他人と違う迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 空軍迷彩ジャケットの全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
裏返してみて驚きました。
迷彩生地のベース色は濃いブルーなんですね。
(前代未聞かも?)
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはボタンと上部のマジックテープです。
タグ
エポレット
テーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
マジックテープで開閉
テープの面積が大きくて、片手で開くことは困難ですね。
(しかも音が大きい!)
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
ネームタグ用マジックテープ
ネームタグは、アメリカ軍のフライトジャケットのような大きさですね。
何故か第二ボタンの位置にマジックテープが!
袖
テーパーが付いています。
袖口はマジックテープで調整・開閉
脇には通気孔が4個
刺繍ですね。
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3 その特徴とは?
迷彩は、美しいオックスフォードブルー(またはエアフォースブルー)の生地に、濃淡2色のグレイグリーンとブラックグリーンを用いて刷毛で雑に塗ったようなパターンをプリントしています。
ベース色を塗り残すように、横方向へプリントしてあるのが特徴ですね。
(都合4色迷彩です。)
見方によっては、(リザードが原型の)タイガーストライプに見えなくもないです。
生地はコットンとポリエステルの混紡で、薄いリップストップ(解れ防止加工)ですね。
(少々ガサガサしているのは、デッドストックだからでしょうか?)
デザインは、アメリカ軍が1980年代に支給したBDU(バトルドレスユニフォーム)を参考にしているようです。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2です。
面白いのはポケットの開閉で、ほぼ全幅にわたりマジックテープが縫い付けられていますよ。
かなり強固なマジックテープなので、現時点では片手で開けることができません。
しかし空軍仕様とするなら、ポケットの内容物をコクピット(操縦席)やエプロン(駐機場)に落とさないようにとの配慮なのかも。
(戦闘には不向きであるため、FOD防止処置…だと信じたい?)
全体的な縫製は、少々雑で不正確、強度も足りないようです。
しかし、夏用とするならこんなものでしょうか?
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2009年代
製造場所 ギリシャ
契約会社 ギリシャ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 6(?)
(日本人のXL〜XXL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約82cm
肩幅 約52cm
身幅 約63cm
袖丈 約63cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
実際のフィールドにおける迷彩効果はともかく、一目でそれとわかる迷彩ですね。
もしかしたらギリシャ空軍は、他軍(陸・海軍)との差別化を図ったのかもしれません。
(士気を鼓舞するため?)
真相は不明ですが、一着の迷彩服として日本のフィールドでどう見えるか確認したいですね。
(おそらく効果があるのでは?)
勿論、サバイバルゲームでは誰も着用していない(?)ので注目されること請け合いです。
またその特殊な配色から、ファッションとしての需要もありそうですよ。
嬉しいことに、最近大手通販サイトなどでもデッドストックが販売されています。
(…ということは、ギリシャ本国では官給品を外れたのかもしれませんね。)
価格もさほど高くなく、誰でも入手できるのも嬉しいですね。
現在輸入されているのは、大きいサイズのジャケット主体ですが、今後はトラウザースやキャップ、そしてフイールドジャケットも輸入されれば良いですね。
(トータルで揃えたい迷彩服です!)
今後に期待しましょう!
今回は、ブルーを基調としたギリシャ空軍迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね。
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231125更新)
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参考:他のギリシャ軍装備はこちらです。⬇︎
世界のリザード迷彩装備はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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