今回は、1980年代のギリシャ軍ODフィールドジャケットを分析します。
リザード迷彩が採用される前の装備ですね。
やはりアメリカ軍のフィールドジャケットがベースになっているようです。
残念ポイントもありますが、ほとんど使用感のない極上品ですよ!
目次
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1 ギリシャ陸軍ODフィールドジャケット(各国デザインミックスタイプ)とは?
1980年代に社会主義国家となったギリシャ。
現在でも国家としては社会主義という体制が続いているようです。
でも、辛うじてNATO(北大西洋条約機構)に加盟していますね。
国内外に何かと問題の多いギリシャですが、軍隊としては強力で、アメリカ製兵器に加え、フランス、ドイツなどのヨーロッパ製兵器も導入していますよ。
気になる個人装備としては、現在、数少ないリザードパターンの迷彩服を採用しているのが特徴ですね。
でも今回モデルは、それ以前のちょうど社会主義政権が誕生した当時の単色フィールドジャケットになります。
驚くことに、このフィールドジャケットも、上記の国々の影響を受けているようですね。
さてさて、それはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、ギリシャ軍装備マニアのみならず、他人とは同じジャケットを着たくないあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
かなり着丈の長いジャケットです。
背面
前面裏側
ほぼ全面にオリーブグリーンのライニングあり。
背面裏側
ライニングの裾はフリーです。
襟周りレイアウト
写真では判りづらいですが、襟元にはかなりの余裕がありますよ。
前合わせはボタンのみです。
タグ
1986年度規約品でしょうか?
ΣやΔを文字として使用しているのがギリシャ軍らしいですね。
エポレット
テーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
ボタンホール部の生地が独特のデザイン
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
ボタンホール部には、OGの生地で補強されています。
袖
殆どストレートです。
手首はストラップとボタンで調整
背中にはアクションプリーツが!
背面上部にあるオプションのフード取り付け用ボタン
(フードはなかったです。😞)
前身頃裏側
ウエストのドローコードとライナー用ボタン
袖内側
ここにもライナー用のボタンあり。
裾のドローコード
コットンでカバーしたゴム製ですが、かなり伸びています。
内側襟下にもライナー用のボタンあり。
シェルの生地はフランス軍のODに色調が似ています。
ボタンは古いアメリカ軍タイプで、濃いODのプラスティック製
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3 その特徴とは?
シェルは、ODのコットンサテンで、厚い生地です。
色調はフランス軍のF1–F2などの戦闘服やパーカーに用いられている生地に似ていて、どちらかというとグレイに近いですね。
(アメリカ軍やドイツ軍の色調とは、明らかに違っています。)
ほぼ全面にオリーブグリーン(ただのグリーン?)のコットン平織のライニングがあります。
裏側には専用のライナーを取り付けられるように、各種ボタンが準備されていますね。
デザインは、全体的にアメリカ軍のM43フィールドジャケットに似ていますよ。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、前合わせはボタンのみなのですが、着丈が長く袖もストラップで調整するなど、ドイツ系の要素もありますね。
そして背中にはアクションプリーツもあるということから、アメリカ軍のM65の影響も受けているようです。
(各国の良いとこ取り?)
全体的な縫製は、少々雑ですがあまり気になりません。
本来なら、おそらくアクリル製と思われる薄い毛布のような生地のライナーが付属しています。
(例によって紛失しています。😞…見つけ次第アップします。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1986年
製造場所 ギリシャ
契約会社 ギリシャ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 5
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約79cm
肩幅 約47cm
身幅 約60cm
袖丈 約59cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
なかなか面白いジャケットです。
着丈が長く、シェルの生地もサテンなので防風性能は高いですね。
そしてライニングとライナーがあれば、これは一級のフィールドジャケットと言えそうです。
SHOPによっては、デザインやタグから「謎のフィールドジャケット」として取り扱っているところもありますね。
(こちらも面白い現象です。)
おそらくヨーロッパから商品を仕入れているSHOPは、少なからず入荷していると思います。
しかし識別できないからでしょうか?あまり店頭や広告には出していませんね。
(その存在を持て余しているSHOPもあるのでしょうか?)
それでも、国内のオークションでは時折見かけます。
価格も然程でもないので、入手し易いですね。
ただ、シェルの色調は、好みが分かれるところです。
何より、誰も着ていない(私くらい?)というところが、他者との差別化が図れて良いですね。
氾濫しているM65やMA-1などではなく、他人と同じものを着たくないあなたにおすすめですよ。
コーディネートには少々工夫が必要ですが、ジーンズにも、チノパンにも合わせることができるので、ファッションの素材として如何でしょうか?
私は、紛失しているライナーを見つけるとともに、どこかに売ってる専用のフードを探したいと思います。
今回は、珍しいギリシャ軍のODフィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240131更新)
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参考:他のギリシャ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
ギリシャと何かと揉めている周辺国の装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました!
五月病に効くシマエナガ pic.twitter.com/nOct5x04Gz
— ぼく、シマエナガ。 (@daily_simaenaga) 2021年5月13日
シマエナガさん可愛いですね。💕
…ええ、全部シマエナガさんですよ!
(美味しそう…なんて、誰か思いました?)
読んでいただき、ありがとうございました。
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