今回は、2000年代のインドネシア陸軍迷彩フィールドジャケットを分析します。
比較的新しいDPMのモデルになります。
(現在は、デジタル迷彩にモデルチェンジしているようですね。)
今回のアイテムもデッドストックですよ!
目次
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1 インドネシア陸軍迷彩フィールドジャケット(DPM)とは?
太平洋戦争前はオランダ領だったインドネシア。
中国韓国合同放送局支社であるNHK制作の「映像の世紀」では、当時のスカルノ大統領は、良い意味で日本を利用して、国家の近代化を図ったようですね。
(オランダからの独立戦争では、旧日本軍の将兵も参加しました。まずそれを番組で取り上げてほしいですね!😠)
そんなインドネシア軍は、戦後はアメリカ系の武器を使用していましたが、国内のイザコザ(人権問題)でアメリカの禁輸措置を受けてからは、ソ連/ロシアに接近して武器を調達していました。
(現在、禁輸措置が解除されているようですが…。)
そのため、なんと空軍の戦闘機は、ソ連/ロシア製のスホーイSu–27/30とアメリ製のF–16が混在しているという面白い配備になっていますよ。
(陸軍の戦車は、ドイツからレオパルドを輸入予定だとか!…強力な軍隊になりそうですね。)
そんなインドネシア陸軍の個人装備は、基本アメリカ系なのですが「独立した国は宗主国の軍装を採用する」との法則通り、一部でオランダ軍と似た迷彩服を採用していますね。
今回のモデルはそのうち、DPM生地を用いたフィールドジャケットになります。
素人考えでは赤道直下の国であり、フィールドジャケットは必要無いように思われますね。
でも、本格的な造りで驚きました。
さてさて、それはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
南国らしい鮮やかなカラーのDPMですね。
背面
DPMはオランダ軍と同様、細かい斑点による「ボカシ」を省略していますね。
前面裏側
ほぼ全面にODのライニングがあります。
ライナー用のボタンやジッパーはありません。
背面裏側
ライニングの下端は縫い付けられていますね。
前合わせはジッパーとマジックテープです。
タグ
2004年度契約品です。
TNIとは、インドネシア語で「インドネシアの軍隊」の意
サイズは…どちらでしょう?
襟はジッパーで立てることができます。
エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
中央にプリーツがあって、ダットファスナーで開閉。
ポケットの上にあるグレイのテープは、ネイムタグ用のマジックテープです。
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
袖
ストレートですね。
袖口はマジックテープで開閉
M65のような三角生地もありますよ!
背中には短いアクションプリーツが。
ウエストのドローコード
丸いプラスティックのロック付き
コードはいずれもナイロン製です。
裾のドローコード
コードが長いですね。
内ポケット
左右にあります。
作り込みが凄い!
襟裏にジッパーがあって、中(背中まで通じています。)にはナイロンのフードが。
(フードの色調がやや違っていますね。)
前縁のドローコードやロックは、ウエストや裾と同じです。
フードにはフェイスベールもありました。
スナイパー仕様でしょうか?
ODのプラスティック製ボタン
アメリカ軍型です。
ジッパー
ここにもTNIの文字が!
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3 その特徴とは?
迷彩は、オランダ軍型DPMなのですが、カラーが鮮やかで「熱帯」していますよ。
配色は、オレンジイエロー、グリーン、ダークブラウン、ブラックで、刷毛で小さく丸く塗ったようなパターンを描いています。
タンではなくオレンジイエローというのが、派手な印象の素ですね。
生地は、独特の織り方をしたもので(正式にはなんていう織り方なのでしょう?)、表面がザラザラです。
(もしかしたらたい赤外線用生地なのかもしれませんね。)
おそらく通気性は良いのですが、フィールドジャケットなので立派なライニングが付いています。
でも、現地では暑そうですね?
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2、内ポケット×2です。
袖口には三角形の生地があって、アメリカ軍のM65フィールドジャケットのようです。
また襟内には簡易フードがあって、これもM65に似ていますね。
全体的な仕立ては良好で、強度も十分ですね。
東南アジアの製品としては、平均以上の上質な仕立てといえます。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2004年
製造場所 インドネシア
契約会社 インドネシア
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ K(?)
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約76cm
肩幅 約51cm
身幅 約60cm
袖丈 約56cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 沖縄の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
最初、このフィールドジャケットを見たときに、軽い衝撃を受けました。
思い出したのはイギリス陸軍迷彩トロピカルユニフォームです。
とても派手な色調でしたが、今回のモデルはそれを上回るビビットな色調ですね。
(一説には新型デジタル迷彩服も、かなりビビットな色調だとか?)
ちょっと日本のフィールドでは持て余してしまいそうですね。
(それでも、狩猟などには使えるのかも。)
この鮮やかさを利用して、冬のファッショに使用してみるのも面白いかもしれませんよ。
上述したとおり、インドネシア本国では新型デジタル迷彩に交換されつつあります。
そのため、今回のモデルも含めたDPMモデルはこれから入手が容易になるかもしれませんね。
やはりこのモデルも大阪の「C店」やネットオークション、ネットフリマなどに網を張って気長に待ってみましょう!
私は、通常のシャツやトラウザースと新型デジタル迷彩のアイテムを探してみます。
今回は、珍しいインドネシア軍の迷彩フィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230924更新)
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参考:宗主国であったオランダ軍のDPM迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
イギリス軍トロピカルDPMの装備はこちらです。⬇︎
今回のモデルとよく似た色調のDPMはこちらです。⬇︎
他のインドネシア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました。
欲しい。
— 情報屋.www ナチュちゃんNews shop 🌏⭐️☄️🪐💫✨ (@tundere1111) 2020年9月30日
pic.twitter.com/7FJIeOSWd0
今度はちゃんと手に着地していますね😃
可愛い💕
ちゃんと管理すれば、長生きするそうですよ👍
いつか飼ってみたいです😍
読んでいただき、ありがとうございました。
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