今回は、1980年代のイタリア空軍振りとジャケットを分析します。
基本的には、以前分析した陸軍のフライトジャケットと同様のデザインですね。
でも、今回のモデルがより古いタイプのようです。
残念ポイントもありますが、程度は良い方ですよ!
目次
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1 イタリア空軍フライトジャケット(アメリカ空軍L–2Bタイプ・グレイ)とは?
日、独、伊三国同盟を結んでおきながら、連合軍に寝返りドイツを攻撃したイタリア軍。
戦後ドイツを旅した日本人がドイツ人と二人きりになると、「今度はイタリア抜きでやろう!」なんて言われるしまつ。
戦後は、自国やドイツの装備に見切りをつけて、アメリカ系の装備を採用しましたね。
(陸軍の戦車はM47、なんと歩兵銃はガーランドの焼き直しだったりしました。)
空軍も同様で、当初はアメリカ製戦闘機を装備していましたね。
勿論パイロット装備も、概ねアメリカ空軍をモデルに、自国でコピー品や改良品を使用していました。
今回のモデルは、そんなイタリア空軍が開発したフライトジャケットになります。
アメリカ軍フライトジャケットの強い影響を受けているようなデザインですよ!
さてさて、それはどんなフライトジャケットなのでしょうか?
今回は、イタリア空軍マニアのみならず、フライトジャケットコレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
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1983年度契約品です。
襟周りレイアウト
前合わせはジッパーと下部変形四角生地の ダットファスナーです。
腰ポケット
ダットファスナーで開閉
ポケットフラップの内側サイドは縫い付けられています。
袖
手首にかけて強いテーパーが付いています。
袖にはニットを装備
袖ポケット
ダットファスナーの付いたタブのポケットにはコード(紐)が内蔵されていました。
何を取り付けるコードなのでしょう?
腰ニット
柔らかいですが、かなりタイトです。
ニットの縫い付け部が直角でないのが面白いですね。
裏側前身頃や袖にはライナーを取り付けるボタンあり。
ライナー用のボタン
ジッパー
無刻印です。
プルタブはワイヤー(針金)ですね。
(これはこれでカッコ良いデザインです。)
前身頃下部の変形四角生地
裏側のナンバリングは生地番号でしょうか?
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3 その特徴とは?
生地はニュートラルグレイ(エアフォースグレイ?)に染められたナイロンの平織で、軽量です。
ほぼ全面にナイロン(ポリエステルかも?)のライニングがありますよ。
また、ライナーが付けられるように、前身頃裏側と袖にはボタンが縫い付けられていますね。
(ライナーは…紛失中です!見つけ次第アップします。)
デザインは、このフライトジャケットもアメリカ軍のL-2Bに似ていますね。
デザイン比較
今回のモデル
アメリカ軍L-2B
でも…似てはいますが、崩れたL-2Bというか、どこか田舎っぽい雰囲気がありますよ。
構成は、エポレットなし、腰ポケット×2、袖ポケットで、襟、袖口、裾にはニットを配しています。
ニットは、写真ではタイトに見えますが、実際はとても柔らかく、締め付ける感じではありません。
また、前身頃下部には、やはりL-2B(の初期型から中期型にあった)に似たタブがあって、 ダットファスナーで開閉します。
全体的な縫製は、一見正確ですが、細部を見るとやや雑(ラフ?)なところもあります。
ファッションでも有名なイタリアですが、軍物は手抜きされているのでしょうか?
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1983年
製造場所 イタリア
契約会社 イタリア
製造会社 〃
材 質 ナイロン
ウール
表記サイズ 2C
(日本人のM〜L)
各部のサイズ(平置)
着丈 約60cm
肩幅 約47cm
身幅 約55cm
袖丈 約55cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の古着屋
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
本来なら、フェルト生地のような材質で造られたオレンジ色のライナーがあります。
アメリカ軍L–2Bは、ライトゾーン(+10℃〜+30℃)を受け持つフライトジャケットでした。
でも今回のモデル(ライナーを装着時)は、インターミディエイト(−10℃〜+10℃)くらいまで対応できそうですよ。
実際に着用すると、ライナーがなければ今の季節(3〜4月)でも夜は少し寒いですね。
(以外に通気性があります。)
逆に日中は、ちょうど良い感じです。
今回のモデルは数が少なく、かつ人気もないので着用している人が少ない…と言いますか、全く居ませんね。
ファッションとして着用する場合、そこが個性を発揮するアピールポイント(何に?)かもしれません。
また、バイクなどでは、もう少し先まで使用できそうです。
ただ現在、イタリア空軍のフライトジャケットは、中古品でも全く見かけなくなりました。
元々生産数が少なかったのかもしれませんね。
(あと日本に入荷していたのは、比較的小さいサイズがメインでした。)
それでも探しているあなたは、有名SHOPの片隅や、オークション&フリマ…そして古着屋さんを探してみましょう。
今回は、珍しいイタリア空軍のフライトジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230924更新)
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参考:他のイタリア軍パイロット関係装備に関する記事はこちらです。⬇︎
その他のイタリア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました!
毎週恒例 #レッサーパンダ の主食である竹を切りに行ってきました!今日は最近探していた「とある物」が初めて採れました!そう、#竹の子 です!個体差はありますが、竹の葉以外に竹の子も食べます(当園では風美さんだけ食べます)今年初物のタケノコを堪能する風美さんをどうぞ!#マグマシティ pic.twitter.com/NtklhVo0tN
— 鹿児島市平川動物公園 (@hirakawazoo) 2021年3月30日
新鮮なタケノコは、栗みたいな味がするので美味しいでしょうね!
可愛いですね💕
でも、レッサーパンダまで、竹の葉(笹?)やタケノコを食べるとは知りませんでした。 🤔
読んでいただき、ありがとうございました。
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