今回は、1990年代のイタリア陸軍空挺ジャケットを分析します。
以前分析した旧モデルの後継ですね。
胸ポケットの角度が面白いです。
中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 イタリア陸軍空挺ジャケット(OG・ジッパーポケットタイプ)とは?
今から思えば、1990年前後は世界が大きく変わりましたね。
この時期には
- アフガン侵攻に端を発したソ連崩壊
- 湾岸戦争
- ベルリンの壁崩壊から始まるドイツの再統一
…があり、まさに「時代の流れ」を痛感できましたよ。
この時期ー1990年代はミリタリーの世界でも大きい変革がありました。
それは、直接戦闘を行う陸軍における迷彩服の普及です。
それまでも迷彩服を採用していた国は多くありましたが、さらに多くの国が採用しかつ常用するようになったのもこの時代でした。
(陸上自衛隊においても迷彩服2型が普及を始めたのもこの頃でしたね。)
それと並行して従来のODやOGの単色装備は、廃止されたり逆に限定使用にされたりしていきました。
面白い流れでしたね。
しかし我々(?)ミリタリーコレクターには思わぬ幸運をもたらせました。
それは…欲しかった各国軍の単色装備が、数多く払い下げられることになったからです。
今回のモデルは、イタリア軍が大々的に迷彩服を採用する直前の空挺ジャケットになります。
それ以前のモデルよりも各部がリファインされたデザインが特徴ですね。
さてさて、それはどんな空挺ジャケットなのでしょうか?
今回は、イタリア陸軍空挺装備マニアのみならず、春秋に最適なジャケットをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
ネイムタグ用マジックテープや胸ポケットの角度が面白いですね。
背面
前面裏側
ほぼ全面にシェルよりやや明るい生地のライニングがあります。
背面裏側
襟周りレイアウト
どことなくフランス陸軍迷彩ジャケットT4にも似ていますね。
襟裏にはマジックテープを利用したチンストラップがあって、襟を立てることができます。
前合わせはボタンのみ。
タグ
1990年契約品です。
エポレット
太短いタイプでクサビ型
胸ポケット
ジッパーで開閉
ハの字タイプは、例が少ないですね。
ボディーアーマー着用を意識してのデザインでしょうか?🤔
ポケット内側生地も本体と同様です。
ポケット内側の生地
丸いデザインは、小物が隅に入って取り出し難くなるのを防ぐため。
使用されているジッパー
これが刻印?
腰ポケット
ジッパーとボタンで開閉
用意周到…なのでしょうか?
腰ポケットの容量が小さく、かなり下部に取り付けられているが特徴ですね。
腰ポケット内側生地も本体と同じ。
袖
テーパー付き
肘の補強生地
大判の楕円形
縦に3本のステッチ
袖口はボタンで開閉
マチはありません。
袖ポケット
マジックテープで開閉
小ぶりですね。
背面ウエスト部にはゴムを内蔵
何故か縫い糸はODと明るいグリーンの2種類を使用。
ポケット及びエポレットのボタン(小)
ブラウンのプラスティック製
前合わせのボタン(大)
いつもの襟章
(何故か女性に人気です。)
脇の通気孔
自衛隊の各種戦闘服や作業服みたいですね。
着用例
ライフルのストック、マガジンパウチ及びトラウザーズの裾に注意!
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3 その特徴とは?
生地はオリーブグリーン…というより、ダークグリーンのやや薄いコットン(化繊と混紡かも?)サテンで、アメリカ軍がベトナム戦争中に支給したユーティリティージャケットの生地に似ていますね。
(シェルの生地色には、僅かにバリエーション(誤差?)があります。
でも、もっと柔らかく、かつ通気性が良さそうです。
(夏用なのでしょうか?🤔)
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、左袖ポケットで、内ポケットはありません。
特筆すべきは、胸及び腰ポケットはジッパーを使用していますが、腰ポケットのみボタンも兵用しているところです。
この厳重な仕様にはどんな意味があるのでしょう?
新旧空挺ジャケットのデザイン比較
今回のモデル前面
旧モデル前面
今回のモデル背面
旧モデル背面
生地色、デザインともは大きく違っていますね。
今回のモデルは旧モデルに比べて、より量産に適したデザイン(簡略化)、ボディーアーマー使用を考慮して造られているようです。
だからでしょうか?
前作のモデルにあった一種のエレガントさが無くなっていますね。😅
全体的な縫製は、やや不正確で強度も足りない「イタリア軍スタンダード」な仕立てです。
疑問のある仕立て一例
エポレット付近の縫製
取り付け位置が左右で違っていますね。😅
これがイタリアン!
(まさか意図的?🤔)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 イタリア
契約会社 イタリア
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 2
(日本人のM〜L)
各部のサイズ(平置)
着丈 約75cm
肩幅 約48cm
身幅 約47cm
袖丈 約62cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
なかなか小粋なジャケットですね。
今回のモデルを入手したのは1990年代後半でしたが、当時はとても珍しいものでした。
有名SHOPでもまず見掛けることがなかったことから、自慢のコレクションだったのですが…。
なんと現在では、大手通販サイトでデッドストックが、それも比較的安価に入手できるようになっていますね。😅
(民間業者への払い下げがより加速しているようです。)
本当に良い時代になったものですね。😃
同時期のトラウザーズも入手できることから、当時のイタリア軍空挺部隊の再現にはもってこいですね。
また、今回のモデルは単色なので、迷彩が苦手なあなたでも着用できますよ。
ファッションや普段着にもおすすめです!
…ただし購入時には注意が必要です。
この時期のイタリア軍衣類は、意外に手抜きがあり全体的な縫製が甘く、不正確な場合が多いです。
購入する場合は、現物を確認したり試着することが望ましいですが、通販やオークションではSHOPや出品者に質問してみましょう。
私は、ペアで着用するトラウザーズの入手を試みたいと思います。😃
今回は、イタリア軍の単色装備としては末期の陸軍空挺ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:旧モデルの空挺ジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のイタリア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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