今回は、1990年代と思われるカザフスタン陸軍の迷彩ユニフォームを分析します。
残念ながらモデル品ですが、よくできています。
迷彩パターンの原型は、あの有名なモデルですね!
まさかのデッドストックですよ!
目次
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1 カザフスタン陸軍迷彩ユニフォーム(グリーンチョコチップ・モデル品)とは?
中央アジアの大国カザフスタン。
強力な隣国の影響で、歴史的に大国に蹂躙されることが多い国でした。
資源も豊富で、何かと狙われることも多かったようです。
カザフスタンに関する詳細は、以下をご覧ください。
そんなカザフスタンは、国土の多くが砂漠などの乾燥地帯であるため、必然的に軍のユニフォームも砂漠用であることが多いようですね。
今回のモデルは、そんなカザフスタン軍の砂漠用迷彩ユニフォームになります。
迷彩の原型は、アメリカ軍の通称「チョコチップクッキー」迷彩ですが、そっくりそのまま採用するのではなく、カザフスタン独自の工夫も垣間見ることができますよ。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、カザフスタン装備マニアのみならず、世界の迷彩服コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
デザインは旧ソ連軍がアフガン侵攻から使用していた「アフガンカ」を採用していますね。
背面
前面裏側
黒い生地はライニングです。
背面裏側
ライニングはヨークの部分にも設けられています。
襟周りレイアウト
前合わせはボタンのみ。
背面のライニングにはライトグリーンの糸で刺繍文字が。
メーカー名でしょうか?
うなじ付近には手書きのタグ。
サイズのようです。
内ポケット
黒い平織りのライニング(一部)に縫い付けられています。
オープンタイプ。
ウエストのドローコード
左ウエスト付近で調整するタイプ。
やはりソ連/ロシア軍系デザイン?
生地裏には共通した番号が手書きされていました。
エポレット
テーパーなしのクサビ型。
ボタンで開閉。
胸ポケット
黒のマジックテープで開閉。
腰ポケット
こちらもマジックテープで開閉。
各部共通のボタン。
ブラックのプラスティック製。
前合わせボタンホール部内側にはライニングと同じ生地で補強されていました。
袖
概ね肘くらいからテーパー付き。
袖口
ボタンで開閉。
袖ポケット
マジックテープで開閉。
外側にマチ付き。
背面のプリーツ
浅いです。
背面ヨーク部
トラウザーズ
前面
背面
前面裏側
黒い生地はポケットの内側生地。
背面裏側
前合わせはボタンのみ。
左側面レイアウト
ウエストのサイズ調整タブ
ボタンで調整。
ベルトループとスラントポケット。
膝ポケット
やはりマジックテープで開閉。
裾
僅かにテーパー付き。
前面中央には細くライン上にミシン縫いされています。
ソ連/ロシア軍装備でたまに見かける処理ですね。
着用例
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3 その特徴とは?
迷彩は、ホワイトの生地を斑点状に塗り残」残すように、その周囲にシャドウとしてのブラック、さらに周辺にはタン、ブラウン、濃淡2色のグリーンで各種雲型をプリントしてあります。
ホワイトとシャドウのブラックからアメリカ軍が1980年代に開発した砂漠用迷彩である通称「チョコチップクッキー」パターンを連想させますね。
迷彩比較
今回のモデル
アメリカ軍砂漠用迷彩
(通称チョコチップクッキーパターン)
生地はおそらくコットン/ポリエステルのツイルで緻密に織られていますが軽量で、ある程度の通気性もありそうです。
デザインは旧ソ連軍が1980年代に開発した「アフガンカ」の裁断に似ています。
デザイン比較
今回のモデル
旧ソ連軍アフガンカ
構成は、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2、内ポケットで、ウエスト部にはドローコードあり。
トラウザーズが、腰ポケット×2、膝ポケット×2でヒップポケットはありません。
多くの旧ソ連/ロシア軍装備のように、トラウザーズ前面にはミシンで細く縫ったラインがあります。
(これがあるとアイロンを当てなくても見栄えが良いですね。)
全体的な縫製は、少々雑で強度もやや足りないようです。
もっともこれはモデル品だからかも知れませんが…。
4 製造とサイズのデータ
製造・契約年度 1990年代
製造場所 アフガニスタン?
契約会社 カザフスタン?
製造会社 アフガニスタン?
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 46
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
肩幅 約48cm
身幅 約58cm
着丈 約79cm
袖丈 約66cm
トラウザーズ
ウエスト 約41cm
着丈 約112cm
股上 約30cm
股下 約81cm
裾幅 約23cm
状 態 デッドストック
官民区分 民生品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3(困難)
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カザフスタン 5000 テンジウルフ 希少鋳造 200本限定Kazakhstan 5000 Tenji Wolf Rare casting only 200 pieces
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5 まとめ
今回のモデルは、カザフスタン隣国のアフガニスタン製との説があります。
そのため官給品とは少々違っているところがあるかも知れません。
現在私が感じている違和感は…着用例と今回のモデルを比べてみるとわかります。
デザインはともかく、迷彩色調が官給品よりモデル品が全体的に少し濃いように見えますね。
(日射で褪色したら良い感じかも?)
それでもこの特異な迷彩は、なかなか魅力的でもあります。
日本では使用できる場所が限定されそうですが、この奇抜さを逆手にとってファッションに使用するのもインパクトあるかもしれませんね。


ところがこの素敵な迷彩ユニフォームは、残念ながら入手困難品です。
それでも海外のオークションでは、官給品も含めていくつか見かけたことがあります。
探しているあなたは、ぜひチェックしてみてください!
今回は、モデル品ながら出来の良いカザフスタン陸軍迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20250622更新)
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参考:各国軍のデザート(砂漠)用装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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