今回は、1960年代のノルウェー陸軍フィールドジャケットを分析します。
以前分析したモデルの色違いですね。
むしろファッションにはこちらが適しているかも。
僅かな汚れがありますが、デッドストックですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 ノルウェー陸軍フィールドジャケット(OG・アメリカ軍M43タイプ)とは?
第二次大戦中にアメリカ軍が装備したM43フィールドジャケット。
当時としては画期的なフィールドジャケットでした。
その衝撃は、戦後多くの国でデザインがコピーされたことでも有名ですね。
日本、イタリア…そしてノルウェーでも。
今回のモデルはノルウェー軍が装備したM43コピーのフィールドジャケットなのですが、何故かシェルのカラーがとても明るい色調なのが特徴です。
面白いのは、このモデルの前にも同じデザインでシェルのカラーが違っているモデルがあったことです。
むしろ、アメリカ軍のM43フィールドジャケットに近い色調でしたが、後継として今回のモデルが支給されました。
ノルウェー軍にいったい何があったのでしょうか?
そもそも、それはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、ノルウェー軍装備マニアのみならず、アメリカ軍M43ジャケットをファッションで使用したいけど、その軍物カラーに二の足を踏んでいるあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
ライニングはODなのですが、シェルの方がかなり明るい色調ですね。
背面裏側
襟周りレイアウト
襟は襟裏のストラップとボタンで立てることができます。
前合わせはボタンのみ。
うなじのサイズタグ
各種スタンプ
1967年度契約品です。
エポレット
テーパーなしのクサビ型
胸ポケット
ボタンで開閉
腰ポケット
こちらもボタンで開閉
ポケット内側の生地は、シェルと同じ。
袖
緩いテーパー付き。
袖口
マチ付きボタンで開閉・調整
前見頃のボタンホール部は、オリーブブラウンのコツイル生地で補強されています。
シェルとライニングのカラーと織り方比較
なんとシェルは明るい色調でサテン。
ライニングは暗い色調でポプリンに似たような織り方。
ウエストのドローコード
二本で制御するタイプ。
ボタン
アメリカ軍タイプに似ていますね。
ダークアースのプラスティック製。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
生地はオリーブグリーンに染められたコットンサテン(もしかしたら化繊との混紡かも。)で、アメリカ軍M43フィールドジャケットより薄くて軽量です。
今回のモデルは、心が救われるような明るい色調で、以前分析したODモデルとは一線を画してしますね。
(生地の色調変更理由については不明です。)
生地色調比較
今回のモデル
(シェルがオリーブグリーン)
とても明るい色調ですね。
アメリカ軍のM65フィールドジャケットより明るいです。
以前分析したノルウェー軍M43モデル
(シェルがオリーブドラブ)
一転、こちらは暗い感じの色調です。
アメリカ軍M43ジャケットに近いですね。
同じデザインですが、色調が全く違いますね。
参考:アメリカ軍M43フィールドジャケット
(シェルがオリーブドラブ)
デザインは、今回のモデルもアメリカ軍M43フィールドジャケットを完璧にコピーしていますね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、前見頃や袖は全てボタンです。
面白いのはサイズで、今回のモデルは「46」(日本人男性のS)なのですが、体感的には「50」(日本人男性のL)くらいのサイズ感なところです。
やはり今回のモデルも、通常の戦闘服やセーターなどの上に着用するため、大きめに造ってありますね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1967年
製造場所 ノルウェー
契約会社 ノルウェー
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 46
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約76cm
肩幅 約49cm
身幅 約58cm
袖丈 約61cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3(困難)
スポンサーリンク
【中古】【メンズ】NORWEGIAN ARMY M-43 FIELD JACKET ノルウェー軍 フィールドジャケット ミリタリージャケット ライトアウター サイズ:下記参照 カラー:オリーブ 万代N
スポンサーリンク
5 まとめ
ノルウェー軍のM43型フィールドジャケットのシェルカラーが何故変更されたのか…その理由は不明です。
ただし今回のモデルの後に採用された、M75迷彩スモック(フィールドジャケット)は、全体的に明るい色調であることから、生地色は将来的に明るくする…という軍の方針だったのかもしれません。
それはともかく、この明るいシェルカラーは、以前分析したスペイン軍フィールドジャケットにも似ていて、心が和みますね。
勿論生地色が大きく違うため、アメリカ軍M43フィールドジャケットの代替品にはなりません。
(染め直すという方法もありますが…。😅)
また季節や場所によっては少々目立ちそうですが、逆にファッションに特化して着用するのも面白いかもしれませんね。
幸い古い製品なので国籍マークなどはなく、ファッションアイテムとして使いやすそうですよ。
またデザインはM43フィールドジャケットそのものなので、真冬でもある程度の防寒能力があります。
日本の寒候期でも十分活躍してくれそうですね。
ところが残念ながら、現在はこのモデルも入手困難です。
(かつて大阪にあったSHOPには、店内にデッドストックを20着くらい在庫していましたが、現在はどうなのでしょうか?)
探しているあなたは、まず有名SHOPを廻ってみましょう。
勿論インターネットオークションでも出品されているかもしれませんが、写真写りによっては一つ前のモデルとの色調差が見分けにくいかもしれません。
(特に携帯電話の小さなディスプレイなら…🤔)
オークションでは出品者にしっかり質問して入札を決定しましょう。
私は、存在は不明ですが専用のライナーを探してみようと思います。
今回は、ノルウェー陸軍のM43型フィールドジャケットのシェルカラーがOGモデルを分析しました。
いやー軍装品って、本当に面白いですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240325更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:シェルカラーの違うモデルに関する記事はこちらです。⬇︎
他のノルウェー軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色服に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
【中古】【メンズ】NORWEGIAN ARMY M-43 FIELD JACKET ノルウェー軍 フィールドジャケット ミリタリージャケット ライトアウター サイズ:下記参照 カラー:オリーブ 万代N
古着 50~60年代 ノルウェー軍実品 ミリタリー フィールドジャケット メンズM ヴィンテージ /eaa222321 【220123】【SS2206】
実物 USED ノルウェー軍 1960年代 ヴィンテージ ロングコート【クーポン対象外】【I】
スポンサーリンク