今回は、2000年代と思われるポルトガル軍の空挺迷彩ジャケットを分析します。
以前海兵隊員のリザード迷彩服を分析しましたが、今回は陸軍空挺部隊用になります。
やはり、ある国のモデルが原型のようですよ。
残念ポイントがありますが、今回もデッドストックです!
目次
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1 ポルトガル陸軍空挺迷彩ジャケット(リザードパターン3rd)とは?
これまでも、ポルトガル陸軍空挺迷彩ジャケット(スモック)については、度々取り上げてきました。
1stモデル
2ndモデル
今回のモデルは3番目のモデルで、現行のDPMに変更される直前のモデルのようです。
1stモデルは、迷彩パターンがリザード迷彩でしたが、デザインはポルトガル軍オリジナルでしたね。
2ndモデル以降は、迷彩はともかくデザインは何故か1950年代のフランス軍リザード迷彩スモックを参考にしたものを採用していますね。
以来ずっとそれを継承しています。
でも今回のモデルは、デザインにおいてポルトガル軍独特の改良と近代化が施されていましたよ。
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、ポルトガル軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
生地が薄いので、迷彩がやや透けていますね。
内ポケットはありません。
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
(最初から、一番下のボタンが割れていました…😞)
裾のドローコードはライトブラウンの太いナイロン製
2枚のタグ(表裏)
エポレット
テーパーなしのクサビ型
右胸ポケット
マジックテープで開閉
一旦閉めると片手では開けられません。
左胸ポケット
表面にペンポケットが縫い付けられています。
垂直ジッパーで開閉する隠しポケットあり。
肩には半円形の補強生地あり。
腰ポケット
角度がついていて、マジックテープで開閉
袖
ややテーパーが付いています。
肘の補強生地
何本もステッチがあります。
袖口はマジックテープで開閉しますが、ゴムも内蔵しています。
背面ウエスト部
ゴムを内蔵
ライニングはありませんが、前身頃の生地には、ライナーを取り付けるボタンホールがあります。
ジッパー刻印は「FAST」
初めてみるメーカーです。
国籍マーク
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3 その特徴とは?
迷彩はポルトガル軍オリジナルリザードパターンです。
ライトグリーンの生地に、ダークグリーンとマホガニーブラウンを用いて、刷毛で乱雑に塗ったようなパターンを描いています。
一見フランス軍のリザードに似ていますが、よく見ると一本一本のストロークが短く、かつグリーンとブラウンが交差する箇所が多ですね。
また、迷彩の色調も2ndと違っていて、むしろ1stに近いです。
生地は、1stでも使用されていたコットンのヘリンボーンで、軽量かつ丈夫です。
通気性も良さそうですよ。
デザインは、基本2ndを踏襲していますが、細部は近代化されていますね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×4、腰ポケット×2ですが、各ポケットや袖口の開閉はマジックテープに、ドローコードを廃してウエスト背面にはゴムを内蔵しています。
また1stと同じように、肩の補強生地が復活していますね。
あとポルトガル軍迷彩服には珍しく、ライニングが装着できるようになっていました。
全体的な縫製は、2nd以降のモデルと同様で、少々雑なところがありますが、強度は十分ですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年代
製造場所 ポルトガル
契約会社 ポルトガル
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 1(?)
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約75cm
肩幅 約45cm
身幅 約56cm
袖丈 約60cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3(困難)
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【中古】MILITARY◆60s/VINTAGE/ポルトガル軍/リザードカモ/長袖シャツ/L/コットン/KHK/カモフラ【メンズウェア】
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5 まとめ
今回のモデルは、各部にマジックテープを多用していて、とても使い易くなりましたね。
ただヨーロッパ物に多い、ウエスト背面のゴムは少々違和感があります。
(いつもテンションが掛かっているのが意外に気になります。)
それ以外では、迷彩も日本の無雪期では効果がありそうですし、生地も通気性が良いので使える迷彩服ではないでしょうか?
サバイバルゲーム 、狩猟、野鳥観測などには十分に使えそうです。
また、うまくライナーが入手できたら、冬でも使用できるかもしれませんね。
ただ、現在の日本では、海兵隊の迷彩ジャケットや、1stモデルは時々目にしますが、今回のモデルは何故か品薄です。
(あるいは本国でまだ使用しているのかも?)
でも比較的新しい迷彩服なので、全く入手できない訳ではなさそうです。
探しているあなたは、各SHOPやネットオークションを当たってみましょう!
私は専用ライナーと、ペアになるトラウザースのデッドストックを探してみたいと思います。
今回は、ポルトガル軍空挺迷彩ジャケットの3番目のモデルを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231009更新)
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参考:他のポルトガル軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルの元になったフランス軍空挺迷彩スモックはこちらです。⬇︎
* * *
Twitterで見つけました。
ポルトガル陸軍の新型迷彩服です!
【#移民問題】
— エイトボール商会 (@eightballshokai) 2019年12月27日
人材不足の陸上自衛隊で、
ついに外人部隊を設立か!?
((((;゜Д゜)))
と思ったら、
ポルトガル軍の新しい迷彩服だった!(((((((・・;)
自衛隊の迷彩にそっくり!(^_^;)https://t.co/WzMKvq73Iy pic.twitter.com/FbcKEYeF9F
一見、陸上自衛隊の迷彩服2型以降のモデルに似ていますね。
でも、よく見ると全く違ってました。
欲しいです!😍 (気長に待ちます。)
読んでいただき、ありがとうございました。
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