今回は、2000年代のイギリス空軍ユーティリティージャケットを分析します。
どこかの国のデザインにそっくりですね。
なんと材質も同じでした。
残念ポイントもありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 イギリス空軍ユーティリティージャケット(ブルータイプ)とは?
既に第一次大戦中には創設されていたイギリス空軍。
第二次大戦におけるBOB(バトル・オブ・ブリテン:英国の戦い)では、怒涛のドイツ空軍の攻撃を少数のパイロットが退けたとされていますね。
歴史に「If」は禁物ですが、もし当時のドイツ軍が日本軍の渡洋爆撃を冷静に分析し、かつ零式艦上戦闘機のような航続距離の長い戦闘機を装備していたら、おそらく勝利を得ることは難しかったかもしれません。
それはともかく、伝統あるRAF(ロイヤル・エアフォース)の個人装備におけるシンボルカラーはグレイまたはブルーグレイでした。
これはイギリス軍に限らず、ヨーロッパの多くの空軍がそうでしたね。
しかし昨今は少々事情が違ってきているようです。
今回のモデルは、イギリス空軍のユーティリティージャケットなのですが、カラーが濃いブルーになっていますよ。
そしてアメリカ空軍のユーティリティージャケットにそっくりなデザインでした。
空軍同士で何か交流があったのでしょうか?
なかなか面白いアイテムです。
さてさて、それはどんなユーティリティージャケットなのでしょうか?
今回は、イギリス空軍装備マニアのみならず、この秋から冬に使用できるシックなジャケットをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはジッパーのみ。
タグ
2000年契約品です。
「RAF:ロイヤルエアフォース」の文字が眩しいですね。
襟の付け根にはチンストラップがあって閉めることができます。
ボタンは何故かグレイのプラスティック製
エポレット
マジックテープで開閉
腰ポケット
オープンタイプです。
袖
緩いテーパー付き
袖ニット
タイトです。
腰ニット
こちらもタイトですね。
前身頃のジッパー
一部歯がなくなっていました。
ジッパー自体の耐久性は、今ひとつのようです。
(使用には無問題!)
ジッパーメーカーはよくイギリス軍の官給品衣料で使用されているタイプ。
(ベルギー製でしょうか?)
内ポケット
オープンタイプで左右にあります。
ハサミは参考です。
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3 その特徴とは?
生地は濃いブルー(藍色に近い)のポリエステルとウールの混紡で、軽量で暖かいです。
裏側のほぼ前面にライニングがあり、かつライナーが取り付けられるようになっています。
(ライナーは最初からありませんでした。無くしたわけではないですよ!)
デザインは、エポレット付き、腰ポケット×2、内ポケット×2で、襟元にはチンストラップ、袖、裾にはニットを配して冷気の侵入を防いでいます。
全体的なデザインは、アメリカ空軍のユーティリティージャケットに瓜二つですね。
デザイン比較
今回のモデル前面
アメリカ空軍モデル前面
今回のモデル前面裏側
アメリカ軍モデル前面裏側
外観はそっくりですね!
今回のモデルのタグ
アメリカ軍モデルのタグ
構成はエポレット付き、腰ポケット×2、内ポケット×2で、襟元にチンストラップ、袖と裾にはニットを配して冷気の侵入を防止しています。
全体的な縫製は正確で強度も十分ですが、ジッパーはアルミ製でやや耐久性に欠けるようです。
(今回のモデルは使用に問題はありませんが、じっぱーの歯が一本紛失していました。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年代
製造場所 イギリス
契約会社 イギリス
製造会社 〃
材 質 コットン
ウール
ポリエステル
表記サイズ 107
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約69cm
肩幅 約49cm
身幅 約62cm
袖丈 約66cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
うーん、同じではないにしても、アメリカ軍モデルとそっくりですね。
(材質の割合まで同じ!)
そういえば、航空自衛隊の簡易ジャンパー(航空自衛隊版ユーティリティージャケット)のシェルも、当初明るいブルーでしたが、2010年頃からは今回のモデルやアメリカ軍モデルのような濃いブルーに変更されましたね。
世界的(西側的?)な流れ…なのでしょうか?
それはともかく、このジャケットもシックなので、飽きることなく長く使用できそうですよ。
ある程度の防寒性能もあるし、着込むことで冬でも着られそうですね。
普段着としてラフに着こなすのも良し、Yシャツネクタイで通勤用として使うのも良し…で汎用性のあるジャケットともいえます。
大手通販サイトでも取り扱われていて、いつでも誰でも入手可能なのが嬉しいですね。
(でも大きいサイズが多いです。)
今回のモデルは、最初からライナーが付属していませんでしたが、ライナーだけでも販売されていることがあります。
注意点としては、ジッパーが脆弱なので優しく扱いましょう!
(入手して早々にジッパーを交換するという手もあります。)
そうそう購入する場合は、念のためにライナー付きを選びましょう!
今回は、シックなイギリス空軍ユーティリティージャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231111更新)
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参考:今回のモデルと似たデザインのアメリカ軍ジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のイギリス空軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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