今回は、1980年代の南アフリカ軍迷彩フィールドジャケットを分析します。
ユニフォームはモデル品も含めてよく見かけますが、フィールドジャケットは珍しいですね。
現在ではとても貴重なアイテムです。
いずれも中古品ですが、殆ど使用感のない極上品ですよ!
目次
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1 南アフリカ陸軍特殊部隊迷彩フィールドジャケット(メーカー違い2種)とは?
フィールドジャケットとは、主に防寒目的で通常の戦闘服の上に着用する上着のことを言います。
自衛隊では「戦闘外被」とか「戦闘服外衣」などと呼称されていますね。
第二次大戦後、各国とも創意工夫を加えたフィールドジャケットを開発・支給してきました。
代表的なものに、アメリカ軍M65フィールドジャケットがありますね。
今回のモデルは、1980年代に南アフリカ軍が特殊部隊用に開発したっフィールドジャケットになります。
少数精鋭を誇る特殊部隊の、それもフィールドジャケットなので、全般的に数が少ないのが特徴ですね。
予算の都合か、それとも最初から狙ったのか、他国にはない独特のデザインが魅力ですよ!
さてさてそれはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、南アフリカ軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ADRO社製
前面
背面
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
何か違和感を感じませんか?
そうです!
裏側全面にシェルと同じ生地(しかも表面(迷彩面))でライニングがあります。
インターライニング(中綿)はありませんが、防風、防寒性能に優れていますよ。
前合わせはジッパーと ダットファスナーです。
ジッパーの生地はブラウン、ダットファスナーはグリーンということに注意!
タグ
南アフリカ共和国の文字があります。
襟周りのレイアウト
襟はジッパーで立てることができます。
エポレット
テーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
ボタンで開閉
(ダットファスナーのモデルもあったような気がします。)
腰ポケット
こちらもボタンで開閉
腰のドローコードは表に出ています。
ダットファスナー
グリーンに塗装された金属製です。
ベージュのモデルもあったような気がします…。
袖は独特の裁断で肘くらいまでは余裕のある造り。
(下部がダラーんとしています。)
袖口はアイボリーのマジックテープで開閉
ライトブルーのモデルもあったような気が…。
今回のモデルには、中にライナー(おそらくM65フィールドジャケット用)が取り付けられるように、アメリカ軍型のボタンが取り付けられていました。
ADDER社製
前面
背面
前面裏側
やはりシェルの生地でライニングが設けられています。
背面裏側
襟周りレイアウト
襟はジッパーで立てることができます。
前合わせはジッパーとダットファスナー
ジッパーの生地はグリーン、ダットファスナーはベージュですね。
うなじのサイズタグ
前見頃左脇のメーカータグ
エポレット
テーパー無しのクサビ型なのですが…
心なしか左右で長さが違っているように見えます。
(ボタンの位置が問題なのかも?🤔)
胸ポケット
ボタンで開閉
腰ポケット
ボタンで開閉
袖
二の腕の部分が広く、肘から先に急激なテーパー付き
袖口はマジックテープで開閉
このモデルもウエストのドローコードは欠品でした。
コードの出口はボタンホールタイプ
左右で段差が…😅
ジッパーはグリーンの「YKK」
ボタンはタンのプラスティック製
ダットファスナー表面
艶消しのベージュ
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3 その特徴とは?
迷彩は一見かつてのローデシア軍のものと似ています。
でも、ローデシア軍ほど色調にばらつきがありません。
配色は、タンをベースにレッドブラウンとグリーンを用いて、刷毛で大きく塗ったようなパターンを描いていますね。
ローデシア軍との識別は、その色調と細い針のようなパターンの先端を観ればわかります。
ローデシア軍の迷彩が、その製造会社によって色調も大きく変化していたのに対し、南アフリカの迷彩は大きな色調変化はありませんね。
(おそらく迷彩生地を製造している会社は一社なのでは?)
そのため、概ね今回のモデルの色調が参考になります。
パターンは、針のようなパターンの先端が鋭い(尖っている)のがローデシア、丸まっている(尖っていない)のが南アフリカですね。
生地は、やや厚いコットンツイルで、ややガサガサしています。
(でも不快ではないですよ。)
デザインは、おそらくアメリカ軍M51フィールドジャケットを参考にしたであろうと思われルもので、構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2でウエストにはドローコードがあります。(一部欠品)
特筆すべきは、ライニング(内張)で、シェル(一番外側の生地)と同じ生地で全面に渡りライニングが付けられていますね。
なかなかこの処理は珍しいです。
(通常は、重量増加を防ぐために、薄い生地をライニングに用いることが多いですね。)
しかし、これにより防風、防寒性能がアップしていますよ。
また、ADRO社のモデルは、アメリカ軍M65フィールドジャケットのライナーが装着できるようにカスタムされていました。
(これなら真冬でも大丈夫そうですよ。)
元オーナーは只者ではないですね。
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 南アフリカ
・契約会社 南アフリカ
・製造会社 〃
・材 質 コットン
・表記サイズ M
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
ADRO社製
着丈 約75センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約59センチ
袖丈 約61センチ
ADDER社製
着丈 約75センチ
肩幅 約48センチ
身幅 約58センチ
袖丈 約61センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 愛知県の専門店
ヤフオク
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
シェルをライニングに使用するという手法、それも全面的に用いるというのは、良い考えですね。
実際にこのジャケットを冬に着用すると、下がTシャツ、セーターのみでもかなり暖かかったです。
使えるフィールドジャケットと言えそうですね。
迷彩パターンはあくまで乾燥地帯用ですが、季節を選ぶとサバイバルゲーム、野鳥観測、狩猟に使用できそうです。
また、南アフリカ特殊部隊の再現には、欠かせないジャケットですね。
惜しむらくは、絶対数が少ない上に、最近は品薄です。
また見つけたとしても、かなりの使用感がある中古品が多いですね。
購入する場合は、よく程度を確認しましょう。
(気長に待っていただけるなら、これらのジャケットもオークションに出品予定です。)
南アフリカ特殊部隊の迷彩服に関しては、再現度の高いアメリカ製モデル品が発売されていましたが、どうやらこのフィールドジャケットはモデル化されなかったという情報もあります。
(現在調査中!)
でも、モデル品でも欲しいアイテムですよね💕
(できればM65フィールドジャケットのデザインコピーで!)
今回は、ファッショナブルな南アフリカ軍特殊部隊の迷彩フィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいらしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231102更新)
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参考:他の南アフリカ軍特殊部隊の装備(モデル品を含む)に関する記事はこちらです。⬇︎
他の南アフリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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