今回は、1990年代の南アフリカ陸軍迷彩ユニフォームを分析します。
一連のこの迷彩装備には、カッコイイ名称が与えられていますよ。
いかにも現地に溶けこみそうな素晴らしい迷彩が特徴です。
今回は中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 南アフリカ陸軍迷彩ユニフォーム(ソルジャー2000)とは?
永らく白人優先のアパルトヘイト(人種隔離政策)を摂っていた南アフリカ。
でも1994年には当時の大統領であるネルソン・マンデラ氏が廃止しましたね。
(世界的な流れですね。)
ちょうどその頃から、南アフリカ軍装備も大きく変化したようです。
それまでアパルトヘイト等の影響で、世界的に悪いイメージしかなかった南アフリカを変えようとする気概を感じられますね。
一般兵科としてはそれまでのブラウン系の単色戦闘服を、特殊部隊はローデシア軍に類似した
迷彩服をそれぞれ採用していましたが、これを機会に全く新しい迷彩服を採用しましたよ。
その名も「ソルジャー2000」!
いかにも西暦2000年に向けた「新しい時代の迷彩服」という感じがします。
軍需産業で発展著しい南アフリカが、初めて開発したオリジナルの迷彩服になります。
(現地での評価も高いですね。)
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、南アフリカ軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
全体的なデザインは、1980年代のアメリカ軍BDUに似ていますね。
ボタンは全て隠しボタンで、渋いデザインですが…
背面
赤味の強い迷彩ですね。
前面裏側
迷彩はやや透けています。
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
襟周りレイアウト
胸ポケット
2個のボタンで開閉
ボタンホールの生地は、左右端と中央で縫われていますね。
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
袖
袖口はタブとボタンで開閉・調整
前身頃のボタンホールは前後を縫われた生地の中にあり、とても掛けづらいですね。
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
右腰前面のポケット
イギリス軍の古いトラウザースのようですね。
ファーストエイドドレッシング(救急包帯)などを格納するのでしょうか?
なんとマジックテープで開閉します。
右側面
ベルトループはロングタイプ
これもイギリス系ですね。
ピストルベルト(弾帯)が使用できるようにしてあります。
ヒップポケット
右側のみです。
隠しボタンで開閉
スラッシュポケット
左右にあります。
膝ポケット
2個のボタンで開閉
ポケットフラップ裏のボタンホールが2枚の生地で縫製されているのが面白いですね。
膝には補強生地があります。
ウエスト裏側には、コットン製ヘリンボーン生地のテープの一部が残っていました。
どうやらウエスト一周分あって、ベルトの補助(紐)だったようです。
(今回のモデルは途中でカットされていました😞)
縦のボタンホールが、そのテープの通り道だったようです。
何故か2個のプラスティック製ボタンが?
裾のドローコード
表面に露出しているタイプ
おまけ
ブーニーハット
上面
下面
顎紐はナイロン製
サイドの通気孔
金属製のハトメです。
殆ど外れかけていますね。
実際の使用例
背景にマッチした迷彩服ですね。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトグレイグリーン(明灰緑色?)の生地に、濃淡2色のグリーン&ブラウンで雲型を描き、ライトグリーングレイの部分にはグリーンで斑点が施されています。
合計5色迷彩になりますね。
これは私見ですが、1980年台にアメリカ軍が採用した通称「チョコチップクッキー」と呼ばれている砂漠用迷彩がパターンの原型ではないでしょうか?
(特に小さな斑点に特徴がみられるように思います…。)
生地はコットンとポリエステルのツイルで、軽量で通気性もありますよ。
(寒候期は少々着込まなければならいかも。)
他のアフリカ諸国でも使用されている標準的な生地のような気がします。
(どこかの国が一括して製造しているんでしょうか?)
デザインは、基本これも1980年台のアメリカ軍BDU(バトルドレスユニフォーム)に似ていますが、部分的にはイギリスや旧ソ連/ロシア系の影響も受けているようです。
構成は、ジャケットがエポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2。
トラウザースは、腰スラッシュポケット×2、膝ポケット×2、右腰前面小ポケット、右ヒップポケットで、両足前後は細いライン状に縫われています。
これはアイロンを当てなくても、見た目がシュッとしているので、ソ連/ロシア系の装備に良くみられる処置ですね。
全体的な縫製は、アフリカ製としては正確で好感がもてます。
強度も普通にありますね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 南アフリカ
契約会社 南アフリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 不明
(日本人のXL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約79cm
肩幅 約50cm
身幅 約63cm
袖丈 約65cm
トラウザース
ウエスト 約52cm
股上 約36cm
股下 約64cm
裾幅 約26cm
着丈 約96cm
状 態 中古良品
官民区分 不明
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
独特の迷彩は、日本では少々場違いなところがありますが、秋の広葉樹森林ではもし貸したら使えるかも。
一般的なデザインなので使い勝手は良いですね。
人間の目には目立つ気がしますが、サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測に使用してみるのはいかがでしょうか?
嬉しいことに、最近この迷彩服が市中で一頃よりも多くみられるようになりました。
また価格も、一時は一般的なBDUの3〜6倍で販売されていましたが、現在は下がってきていますね。
(もしかしたら南アフリカ本国では、モデルチェンジが始まったのでしょうか?)
入手し易くなったのは大歓迎です。
これを機会に、あなたもこの迷彩服が本当にその名前に相応しいものなのかどうか?
確認してみませんか?
私はこの迷彩パターンの空挺スモックの入手を試みたいと思います!
今回は、南アフリカ軍の素敵な迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20241007更新)
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参考:他の南アフリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
南アフリカ近隣にあった旧ローデシア軍迷彩服はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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