今回は、2010年代のトルコ空軍フライトジャケットを分析します。
難燃繊維製で、やはり紫外線による変色がありました。
…ということは、やはりアメリカ系の難燃繊維を参考に開発したのでしょうか?
使用感もありますが、程度は良い方ですよ!
目次
- 1 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)とは?
- 2 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)の全体及び細部写真
- 3 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)の特徴とは?
- 4 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)の製造とサイズのデータ
- 5 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)まとめ
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1 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)とは?
中東でも一二を争う軍事大国トルコ。
大の親日国でもありますね。
イラン・イラク戦争時の1985年、イラクに取り残された日本人200名以上を救出してくれたのは、アメリカでもましてや日本でもなく、トルコだったことは記憶に新しいところです。
そんなトルコの空軍はとても強力なことで有名ですね。
主力戦闘機はF–16とF–4(近代化改修型)で、早期警戒機や空中給油機も保有していますよ。
そのうち大半がアメリカ製航空機であることから、自然とパイロット装備もアメリカ系を採用しているようですね。
今回のモデルも、アメリカ軍の複数のフライトジャケットのデザインを参考にしているようです。
さてさて、それはどんなフライトジャケットで、アメリカ軍のどのフライトジャケットを参考にしたのでしょうか?
今回は、フライトジャケットコレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)の全体及び細部写真
前面
全体的にアメリカ軍L–2系とMA–1を参考にしたデザインですね。
背面
アクションプリーツ付きです。
全体的に日射による褪色が目立ちます。
前面裏側
裏側はレスキューオレンジ。
前身頃にはジョッパーもあって、ライナーが装着できるようです。
背面裏側
襟周りレイアウト
各マジックテープが良いアクセントになっています。
前合わせはジッパーのみ。
タグ表と裏
サイズ表記はソ連/ロシア系ですね。
2012年度契約品でしょうか?
エポレット
僅かにテーパーの付いたクサビ型
ずっと階級章を通してあったのでしょうか?
本来はこんなグレー系のシェルなんですね。
胸ポケット
ダットファスナーで開閉
ポケット口が平行四辺形
ポケット内部はホワイトの生地
(コットン製か?)
袖ポケット
ジッパーで開閉
表面のペンポケットはフラップ付き
これでFOD防止!
やはり日光の当たらないところはグレイ系ですね。
袖
殆どストレートです。
袖口のニット
ダークグリーンで短いタイプ
脇の裁断
航空自衛隊のフライトジャケットやアメリカ海軍のG–1に似た裁断
腰ニット
こちらも短いタイプ
背中のアクションプリーツ
ゴムによるテンションはありません。
メインジッパー
これも航空自衛隊のように、プルタブがレールで移動するタイプです。
ジッパーの歯はプラスティック製
ライナー用のジッパー
内ポケット
これはアメリカ軍のG–1に似ていますね。
ダットファスナーはいずれも表面はプラスティック製
何か刻印があります。
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3 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)の特徴とは?
シェル、ライニングとも艶消しのグレイ(またはセージグリーン)のアラミド製で、日射によりややグリーンがかった色調に変化するようです。
(おそらくアメリカ軍と同じようなナイロン系と推測)
一方ライニングはレスキューオレンジで、専用のライナー(おそらくオレンジ)が装着できます。
(インナーライニング(中綿)は入っていません。)
デザインは、やはりアメリカ軍のフライトジャケットL–2、MA–1、G–1を参考にしているようです。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、袖ポケット、内ポケットで、襟、袖、裾にはニットを配置。
全体的な縫製は、少々雑な部分があって強度もやや弱い感じです。
最も気になったのは、メインのジッパーがプラスティック製であることですね。
もし機内で火災になった場合、まずジッパーから溶け落ちそうな気がします。
最も近年の航空機は、空調装置が充実しているので、このジャケットを着て操縦はしないかもしれませんね。
4 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2012年
・製造場所 トルコ
・契約会社 トルコ
・製造会社 〃
・材 質 アラミド
(コットン?)
・表記サイズ 42
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約69センチ
肩幅 約51センチ
身幅 約69センチ
袖丈 約68センチ
・状 態 中古良品
・官民区分 官給品
・入手場所 大阪の専門店
・入手難易度 3(困難)
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5 トルコ空軍フライトジャケット(難燃・L–2タイプ)まとめ
デザインはアメリカ系ですが、カラーが独特なので新鮮なイメージですね。
また腕周りは動かしやすくて、パイロットのみならず輸送機などのクルーにも使いやすのではないでしょうか?
トルコもなかなかやるものです。
(こうなると、パイロット装備を一式揃えたい衝動に駆られますね。)
惜しむらくは、日本では全く出回っていないところですね。
(私も偶然入手したに過ぎません。)
人気のアメリカ製装備よりも、同じ機能でありながら遥かに安価なのも助かります。
また、他の誰も着ていないというのも個性発揮に一役買ってくれそうですよ。
今後はもっと輸入されると良いですね。
私は、さらに程度の良いもう少し小さいサイズのジャケットを探してみます。
今回は、珍しいトルコ空軍の難燃フライトジャケットを分析しました。
次回は、アメリカ軍の特殊部隊記念ナイフを分析します。
お楽しみに!
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参考:他のトルコ軍装備はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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