今回は、1940年代のアメリカ陸軍航空隊レザーフライトジャケットA-2を分析します。
当時良く行われていたパイロットによるカスタムしたものをモデル化したものですね。
世界的に有名なイギリスメーカー製です!
中古品ですが程度は良好ですよ!
目次
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1 アメリカ陸軍航空隊A-2レザーフライトジャケット(カスタム・モデル品)とは?
第二次大戦前に当時のアメリカ陸軍航空隊に採用され、大戦の期間を通じて使用されたA-2。
当時のパイロットに大人気でした。
(なんと敵対するドイツ兵にも好評でしたよ。そういえば、確か日本軍にもよく似た飛行服があったような…。)
日本でも1990年代に第一次復刻ブームがありましたね。
そんな人気のA-2ですが、支給された当時のパイロットは、それぞれ独特の改造(カスタム化)に勤しみました。
いかにも、軍規の緩いアメリカらしいですね。
(日本ではまず考えられません。)
今回のモデルは、そんなパイロットがカスタム化したA-2をわざわざモデル品化したものです。
製造は、イギリスの有名な「エアロレザー社」。
日本製の高級モデル品が氾濫する遥か以前から各種レザージャケットを製造している由緒あるメーカーですよ。
さてさて、それはどんなレザーフライトジャケットA–2なのでしょうか?
今回は、フライトジャケットコレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
カラーは「シールブラウン」と呼ばれる濃いブラウンです。
ところが、各ニットが「ブラウン」から「レッド」に変更されていますね。
背面
前面裏側
ライニングもレッド(朱色)に変更されています。
これは派手ですね。
着用してしまえば、あまり見えなくなるのですが、そこが「ミソ」ですね。
背面裏側
前合わせはジッパーのみです。
ん?ストームフラップのAAFマークが省略されてますね。
エポレット
テーパー付きのスクエアタイプで両端は縫い付けです。
腰ポケット
ダットファスナーで開閉
脇には金属製ハトメの通気孔が2個
袖ニット
腰ニット
襟裏は中央で縫われています。
その下のループ用縫い目に注意
ジッパー
刻印は「TARON」
ブラス製です。
プルタブにエアロレザー社の表示
襟は ダットファスナーで留めることができます。
また、ワイヤー製のホックもあり。
タグ
大戦中にも「エアロレザー」というメーカーがありましたが、全く別の会社です。
(紛らわしいですね。)
軍の検査スタンプまで再現されています。
袖ニットには穴が…😞)
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3 その特徴とは?
レザーは、通称シールブラウンと呼ばれる、黒っぽいブラウンのホースハイド(馬革)です。
もっと赤っぽい(茶色っぽい)ラセットブラウンより、人気がありますね。
大戦中のモデルより、厚い革が用いられていて高級感がありますが、新品の状態ではやや硬いのが特徴です。
デザインは、もちろん他のA–2と同じです。
革製の襟、両袖・腰にニット、左右腰に2個のポケットで前身頃はジッパーで開閉します。
今回のモデルは、一部に大戦中の検査スタンプを再現していますよ。
特筆すべきは、ニットとライニングで、赤い素材が採用されていルところです。
ライニングは、さすがにシルクではありませんが、目の覚めるような赤いコットンが使用されていますね。
レザーのカラーが暗い分、より映えていますね。
(前身頃の部分が、擦り切れようとしているので、いつかレッドシルクに替えたいです。)
全体的な縫製は、厚いレザーにもかかわらず正確かつ丁寧な仕立てで、高い技術を持ったメーカーのようです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 イギリス
契約会社 イギリス
製造会社 〃
材 質 ホースハイド
コットン
表記サイズ 40
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約63cm
肩幅 約45cm
身幅 約56cm
袖丈 約61cm
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 2(やや困難)
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エアロレザー AERO LEATHER フライトジャケット A-2 10490 38-1711P AeroLeather Clothing Co, Beacon NY
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5 まとめ
今回のモデルは、なかなかタイトなサイズ感で、表記サイズは40(インチ)なのですが、38くらいの印象です。
(購入する場合は、必ず試着するか1サイズ上を購入しましょう。)
実際に着用すると、身体に吸い付くような着心地が独特ですね。
でも不快ではないですよ。
エアロレザーA-2で昔のモデルは、アームホールがタイトなものもあったのですが、今回のモデルはそうでもないですね。
A-2は、ライトゾーン(10℃〜30℃)担当なので、まさに現在の季節にはぴったりです。
なかなか小粋なジャケットですよ。
実際のカスタム例では、ライニングをパラシュートの迷彩生地にしたり、内ポケットを設けたりしていますね。
エアロレザーのモデル品を購入して、自分なりにカスタム化するのも面白いかもです。
残念ながら新品は意外と高価なので、程度の良い中古がおすすめですよ。
(革の硬さも無くなったくらいがベストですね。)
エアロレザーA-2は、バックペイントなどのモデルもありますので、予算に合わせてお好きなモデルを購入しましょう!
私は、第二次大戦中の官給品エアロレザーA-2を探してみます!
今回は、モデル品ながら良くできたアメリカ軍カスタムA-2レザージャケットを分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20241129更新)
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参考:当時の官給品(ラセットブラウンモデル)に関する記事はこちらです。⬇︎
その他のA-2モデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
各国のレザーフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のレザー装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍のフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
第二次大戦期における各国軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍装備のモデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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