
今回は、1940年代のアメリカ陸軍ウインターコンバットジャケットを分析します。
残念ながらモデル品ですが、アメリカの有名メーカーが満を辞して発売したものですね。
ライニングに官給品とは違った素材を使用しているのが特徴です
デッドストックなのですが、一部に破損がありました!
目次
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1 アメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット・アメリカ製モデル品)とは?

1960年代からアメリカ軍に多くの官給衣料品を納入しているアルファ社。
日本でも人気の衣料品メーカーですね。
MIL-SPEC(アメリカ軍規格)を踏襲しつつも「量産」に重きを置いたその製品は、時に荒々しく頑丈で「軍用はこれで良いのだ!」というメーカーのポリシーを如実に著しているのが魅力でもあります。
また昨今は、日本の復刻ブームに影響を受け、自社で納入していたMA-1(1968)を復刻するなど、ミリタリー界隈を賑わせたのは、記憶に新しいところですね。
そんなアルファ社ですが、第二次大戦時のアイテムも復刻しているのは、あまり知られていませんね。
今回のモデルは、そんなアルファ社が復刻した1940年代のウインターコンバットジャケットになります。
多くは戦車兵によって使用されたため「タンカースジャケット」とも呼ばれていますよ。
このジャケットは、とある映画の影響から日本では特に有名で、官給品にとても忠実なモデル品が数多く製造・販売されているのが現状です。
そんな日本勢に対抗する形で販売された今回のモデル。
果たしてその再現度は、どのくらいのものなのでしょうか?
今回は、大戦中のアメリカ軍装備マニアのみならず、アルファ社ファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
イメージとしては、日本製廉価版をコピーした…という感じでしょうか?

背面

前面裏側
裏側のほぼ全面に起毛した生地のライニングがあります。

背面裏側

襟周りレイアウト

襟ニット
ジッパーは襟ニットの中間位置まで上げられます。
ニットと取り付けるためのステッチの間隔は広め。

前あわせはジッパーのみ。
ジッパー裏にはストームフラップ(ウインドシールド)あり。

裏側から見たストームフラップ(ウインドシールド)
これで風を防いでくれますね。

背面裏側上部にあるタグ
大戦中のタグ風なデザイン。

ライニングの生地は起毛されています。
カラーや雰囲気も官給品を意識していますね。
アクリルなので洗濯が容易かつ保温力もありますよ。

今回のモデルは、左脇付け根がほつれていました。😭
でも着用や保温に大きな問題はありません。

腰ポケット
官給品よりやや低い位置にあります。
官給品には忠実ではありませんが、この位置ならハンドポケットし易いですね。
ポケット内側生地はシェルと同じ。


右ポケット内にあるタグ①

タグ②
裏に日本語表記があるのは助かりますね。


袖
テーパー付き。


袖ニット
二段織りですね。
ニットはウールのように思えるのですが、おそらく化繊ですね。


勿論、袖ニットの破損はありません。
筒縫いですね。

裾ニット
こちらは一段織りです。

背面のアクションプリーツ
左右にあります。

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3 その特徴とは?
シェルは、やや赤みがかったカーキのコットンツイル製で、しなやかで官給品よりやや柔らかいですね。
手触りも良いですが、官給品に比べて防風性能は少々劣っているようです。
一方ライニングはアクリル製で、ここはウール製の官給品とは全く違った材質になっていますよ。
それでも官給品の雰囲気を醸しそうとしていて、好感が持てますね。
デザインは、エポレットなし、腰ポケット×2で、襟、袖口、裾にはニットを配していますよ。
ただし官給品はニットと取り付け部のステッチの間隔がとても狭いのに対して、このモデルは平均的に広く、MA-1などと同じくらいになっていますね。
ステッチ比較
今回のモデル
ニットと取り付け用ステッチの間隔が広いですね。
平均7mmくらいあります。

官給品に近いモデル
ニットとステッチの間隔がとても狭いです。
平均1.5mmくらい。

全体的な縫製は、やや雑で強度も少々足りないようです。
今回のモデルでは、左脇のライニング付け根にほつれがありました。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
アクリル
表記サイズ 38
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約48cm
身幅 約60cm
着丈 約58cm
袖丈 約58cm
状 態 デッドストック
(難あり)
官民区分 民生品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
アルファ社は1959年創設ということで、実際に大戦中のウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット)の官給品製造には一切携わっていません。
だからでしょうか?
日本製の高級モデル品に比較して、再現度は少々劣っていますね。
(日本の廉価版モデルを原型としているような?)
官給品を製造していた国の製品なので、もう少し力が入っているのかな…なんて期待もありましたが少々残念な結果になっています。
(アメリカ製ウインターコンバットジャケットは今ひとつの製品が多いですね。)
リエナクトでも使えなくはない…といった感じでしょうか?
でも一着の防寒着という視点で今回のモデルを観察すると、必要充分な性能を持っている良いジャケットですね。
特にライニングにアクリルを使用しているのは、家庭の洗濯機でも洗えますし、価格も日本製高級モデル品よりお安いのでコスパが良いジャケットと言えます。
またシェル(ついでにニットも)も日本製モデル品では採用されていないカラーなので、他者との差別化を図りたいあなたにとってポイントになるのではないでしょうか?
総じて普段使いにおすすめですね。

…それはともかく、今回のモデルも現在では製造中止との情報もありますね。
入手は難しいかもしれませんが、日本の大手アパレル会社が正式に輸入していたものなので、探せばまだ見つかるかもしれません。
ミリタリーショップのみならず、カジュアル衣料品ショップやリサイクルショップもチェックしてみましょう!
(もちろんオークションもチェックですよ!)
今回は、アメリカの大手メーカーが製作した大戦中のアメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット)を分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に面白いですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:アルファ社が復刻したアイテムに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ陸軍ウインターコンバットジャケット(タンカースジャケット)に関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
第二次大戦中の各国軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍のモデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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