今回は、2010年代のイギリス軍最新迷彩を分析します。
DPMの後に採用された、アメリカ軍のマルチカムに良く似た迷彩ですよ。
でも、一部の迷彩パターンはDPMの名残を垣間見ることができます。
中古品ですが程度は極上ですよ!
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目次
1 イギリス陸軍迷彩コンバットジャケット(MTP)とは?
1960年代から使用していたDPMに別れを告げて、新たにイギリス軍に採用されたMTP。
DPMが大好きだった私は、それはそれはショックな出来事でしたね。😅
しかも新しく採用したMTPは、よく出回っていたアメリカ産のマルチカムパターンに酷似していたものだったので、二重にショックでした。
(アメリカに寄せるのか…と。🤔)
時代の流れなんですね。
でも、よくよく迷彩パターンを観察すると、所々DPMの名残が残っていてちょっと安心しました。
全くのコピーではなかったのですね。
個人の趣味はともかく、MTPはマルチカム同様、汎用性の高く効果的な迷彩ということで、定評があります。
今回のモデルは、そんなMTP生地で製造された、イギリス軍のコンバットジャケットになります。
品名に「温帯」という言葉が入っているように、比較的暖かい(暑い?)地域用のジャケットですね。
やはり、独特のデザインが採用されていますよ。
さてさて、それはどんなデザインの迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、イギリス軍装備マニアのみならず、MTPをよくご存じでないあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
タグ①
タグ①裏側
タグ②
タグ③
襟の裏にはチンストラップがあります。
胸ポケット
マジックテープで開閉
中にペンポケットがありますね。
前身頃の階級章用タブ
マジックテープで開閉
一部を上部にあるエンベロープ内に格納
(これの意味は?)
袖
広い面積の補強生地あり。
袖口はボタンで開閉・調整
ボタンは隠しボタンです。
二枚目の水抜き穴に注意
両袖には、用途不明のポケットが2個あります。
マジックテープで開閉
裏側には、水抜き穴があるので、パット用のポケットかもしれません。
袖口のボタンは、小さいタイプ
右袖ポケット
ポケット表面には、大面積のマジックテープが。
ポケットはマジックテープで開閉。
襟はチンストラップで立てることができます。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトカーキの生地に、ライトブラウン、タイトグリーン、グリーン、アイボリー、マホガニーブラウンで、斑点、アメーバ、葉のようなパターンを描き、所々エアブラシ(スプレー)でブラウンとグリーンを吹いているような複雑なパターンを描いています。
マルチカムパターンより、平均的にパターンの一つ一つが大きく長いようです。
中にはDPMのパターンに似たものもあって、通じているところありますね。
生地はナイロンとコットンの混紡で、薄く通気性は抜群です。
表記はされていませんが、もしかしたらナイロン系難燃繊維かもしれません。
デザインは、胸ポケット×2、袖ポケット×2のシャツタイプですが、袖の下部に左右2個ずつポケットがありました。(用途不明)
デザインもどことなくマルチカムに似ていますね。
アメリカ軍マルチカムとMTPのパターン比較
左:マルチカム
右:MTP
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、他のイギリス軍衣料品同様の上質な仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年
製造場所 イギリス
契約会社 イギリス
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ 170/96
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約73cm
肩幅 約50cm
身幅 約57cm
袖丈 約57cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
思えば、2012年のロンドンオリンピックで、警護していた兵士が全員このジャケットを着ていましたね。
開会式では、一人の兵士もDPMを着ていなかったのにも衝撃を受けました。
(あまりの衝撃に、そのあと開会式で何があったのか一切覚えていません!)
由々しき時代になったものですね。
ところで実際にこのジャケットを着用してみると、サイズが適正だったため、身体にフィットして動きやすいジャケットでした。
これは、迷彩効果も相まってサバイバルゲームに向いているのでは?…なんて思いましたよ。
また、野生動物にはどう見えるのかわかりませんが、野鳥観測や狩猟で使ってみるのも良いかもしれませんね。
ただし、何処にでも使える迷彩は、場合によっては何処でも目立つ恐れがあります。
フィールドの状況によって使用するべきでしょう。
(春から夏の日本では、浮いてしまう所があるかも…。)
幸いにも、現在大手通販サイトで取り扱われていて、いつでも、どこでも、誰にでも購入可能です。
やはり細身で袖や股下の長いものが多いですが、イギリス軍にはグルカ兵も居ますので、小さいサイズもあるはずです。
妥協せず、自分にあったサイズを追求しましょう。
私も、自分に合った上下セットのデッドストックを探してみたいと思います。
…でもやっぱり、ネコ…ではなくてDPMが好きですね!
(勿論、ネコも好き!)
今回は、イギリス軍の最新迷彩(MTP)ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231024更新)
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参考:他のイギリス軍MTP装備に関する記事はこちらです。⬇︎
アメリカ軍のマルチカム装備に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
ところで、現在新型Cウイルスの感染者が日本で増えつつありますが、誰かこの現象を予言していた人は居たでしょうか?
世に預言者やサイキッカーと呼ばれる方が多くいますが、今回の世界的な現象を予想していた人は居なかったような気がしますね。
でも私は、今では誰も見向きもしなくなった「髭のおじ様の予言書」を、もう一度確認してみたい衝動に駆られています。
もしかしたら、重要な事がわかるかもしれませんね!
読んできただき、ありがとうございました。
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