今回は、1990年代のイギリス軍ブルーデニム・プリズナー(囚人、今回は捕虜)ジャケットを分析します。
SHOPによっては、ワークジャケットとして販売しているところもありますね。
簡素な造りはファッションのベースとして最適かもしれませんよ。
今回のアイテムもデッドストックです!
目次
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1 イギリス軍ブルーデニムプリズナージャケット(デッドストック)とは?
国家間の外交手段として戦争が行われた場合、双方とも一定数の捕虜を抱えることになります。
捕虜の待遇については、有名な戦時国際法「ジュネーブ条約(…の第3条約)」で詳しく記されていますね。
ジュネーブ条約を批准(条約に同意すること。)している国は、しっかり守らなければなりません。
(勿論我が国も批准していますよ。むしろ批准していない国が少ないですね。)
そのため、個人の感情から捕虜に意地悪したり、ご飯抜きにしたり、外に裸で放置したりしてはいけません。
(人間として当然のことなのですが…。)
そこで必要になってくるのが、捕虜の衣類、食料、住居です。
中でも衣類は、まさか自国の兵士と同じ作業服などを支給するわけにはいきません。
(自国兵士優先ですからね。)
過去の例を見ると、もう使用しなくなった古い装備を臨時で支給したり、新しく必要最小限の衣類を開発したりしました。
今回のモデルは、イギリスが捕虜のために開発したジャケットの一つです。
あまり古いものではありませんが、シンプルで一見捕虜用とはわからないですね。
さてさて、それはどんなジャケットなのでしょうか?
今回は、ミリタリーマニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう。
2 全体及び細部写真です!
前面
丈の短いジャケットですね。
前合わせはボタンのみです。
襟の形がイギリス軍のパイロットスーツに似てますね。
背面
よくあるジーンズのような濃いインディゴ・ブルーではなくて、やや明るい色調です。
背面裾にはゴムを内蔵しています。
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
タグ表裏
1992年度契約品です。
胸ポケット
オープンタイプです。
腰スラントポケット
こちらは角度が付いていますね。
背面裾にはほむテープを内蔵
袖は単純な筒です。
ボタン
ブラックのプラスティック製
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3 その特徴とは?
生地は明るいブルーのデニムで、落ち着いたカラーです。
現時点では、未使用のデッドストックなので、少々硬い(生地の糊が効いているようです。)ですね。
でも洗濯を繰り返すことで柔らかくなりそうですよ。
デザインは、前合わせがボタンのみ、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、背面裾にはゴムが内蔵されています。
全体的な縫製は、丁寧かつ頑丈で、ハードな仕事にも耐えられそうです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1992年
製造場所 イギリス
契約会社 イギリス
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 92
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約60cm
肩幅 約46cm
身幅 約54cm
袖丈 約61cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
第二次大戦終了後、アメリカ軍はかつて作業服として使用していたブルーデニムジャケット
や、M41フィールドジャケットを捕虜に着せてましたね。
それらのジャケットには「PW(プリズン・オブ・ウォー)」とスタンプやステンシル、時には手書きで記入されていました。
巣鴨プリンズンの皆さんも着ていましたよ。
(当時のこれらPWものの程度の良いモデルは、プレミア価格で取引されていますね。)
つまり第2線級の衣料品を支給していたのですね。
今回のイギリス軍モデルは、捕虜専用のようです。
(部隊で使用されていないですね。)
でも、こうしてデッドストックが払い下げられているというのは、イギリス本国では新しいモデルを採用したのかもしれません。
これはミリタリーマニアにとっては願ったり叶ったりですね。
軍物で一般的なカラーは、あまり見かけません。
そのためミリタリー系ファッション(例えば迷彩服とか)が不可なシチュエーションで使用できるのが有難いですね。
とてもシンプルなジャケットなので、アレンジも自由ですね。
使えるジャケットではないでしょうか?
ただ、購入する場合は注意点があります。
今風の若者ファッション系SHOPでは、希少品ということを強調して、思わぬ高額で販売されている場合があります。
ミリタリー系専門店またはネット関連(オークション‘、フリマ)の方が、より安価に入手できそうですよ。
あなたも秋以降のファッション素材として使用してみてはいかがでしょうか?
今回は、シンプルでこれからの季節におすすめのイギリス軍ブルーデニム・プリズナージャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230818更新)
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参考:各国のデニムジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
各国のワーク(ユーティリティー)ジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
今日は会社の社屋周辺の草抜きをしました。
これはその時の写真で、ゲートに巻きついているのは自然薯です💕
今年も大きくなってくれました。😍
(自然薯だけは抜かずそのままにしてあるのです。💕)
残念ながら本体(お芋)は建物の下にあるらしく、掘り起こして食べるのは社屋を解体しないと無理そうですね。
でも毎年ムカゴが採れるんですよ。🙂
(一人分のムカゴご飯がやっと食べられるくらいの少量ですが。)
今年は、他のゲートやフェンスにもムカゴを蒔いて「自然薯補完計画」を進めます。
あっ、社長や所長には内緒ですよ!😃
読んでいただき、ありがとうございました。
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