今回は、1940年代の旧アメリカ陸軍航空隊のパイロット用腕時計を分析します。
勿論、近年に製造されたモデル品ですが、とても良くできていますね。
官給品より実用向けと言えそうです。
今回のモデルは、中古品ですが程度は極上ですよ!
目次
- 1 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)とは?
- 2 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)の全体及び細部写真
- 3 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)の特徴とは?
- 4 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)の製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)まとめ
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1 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)とは?
概ね第二次大戦期の航空機からは、コクピット内に専用のクロック(コクピットクロック)が装備されていました。
しかし軍用機の場合は、敵機の攻撃や、高射砲弾の破片などで大切な時計が破損する場合がありましたね。
そのため、パイロットも腕時計を装備していました。
特にアメリカ軍は、多種多様な官給品の腕時計を調達して、パイロットに支給していましたよ。
以前分析したA–554が標準的な官給品腕時計でしたが、今回はその後に開発されたモデルになります。
元々、比較的長時間飛行する爆撃機や輸送機のパイロット向けに開発されました。
でも、斬新なデザインは現代でも注目に値するものですね。
(このモデル品独特の工夫もありますよ!)
さてさて、それはどんな腕時計なのでしょうか?
今回は、ミリタリーウォッチマニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に確認していきましょう!
2 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)の全体及び細部写真
前面
文字盤はブラック&ホワイトで左右に分かれています。
これで閉ざされた空間でも午前・午後がはっきりわかりますね。
背面
当時の雰囲気を再現しています。
上部
バネ棒は通常にタイプです。
下部
リューズを引いてあるのは、秒針を止めるため。
(因みにねじ込み式リューズです。)
裏蓋の刻印
1979年くらいの製造品?
同メーカーの同モデル品
左:今回のモデル
右:僅かに仕様の違うモデル
よりオリジナル(官給品)に近いのは右のモデルですね。
今回のモデルは、時針と分針に黒いラインが入っているのが特徴です。
右側のモデルより時刻が読みやすいですね。
参考:当時の官給品バンド(カーキのコットン製)
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3 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)の特徴とは?
ケースはステンレス製で、サンドブラストによる艶消し処理(梨地処理)がされています。
風防はプラスティック製で、傷つきやすいですが自分で磨けます。
文字盤は、右半分がホワイト左半分がブラックで、それぞれ午前と午後を表現しています。
(数字や目盛は、逆のカラーリングですね。)
針は時針と分針がホワイト、秒針がレッド(オリジナルはホワイト)です。
でも時針と分針は、ホワイトの文字盤用に、針の中央にブラックのラインがありますね。
(オリジナル(官給品)にはこのラインが無かったような気がします。)
これだけで随分時刻が見易いですね。
4 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1979年
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材 質 ステンレス
プラスティック
・各部のサイズ 縦 約39ミリ
横 約35ミリ
厚さ 約11ミリ
バンド幅 約16ミリ
・作 動 電池式(クォーツ)
・状 態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 沖縄の専門店
・入手難易度 4(極めて困難)
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5 アメリカ陸軍航空隊腕時計A–17A(24時間計・エルジン社製モデル品)まとめ
軍用の腕時計では、時々見かけるブラック&ホワイトの文字盤ですが、とてもファッショナブルですね。
ミリタリーマニアには一目で判別できますし、マニアでない人にも注目されそうです。
当時の官給品と違って、クォーツなので時間が正確なのも助かります。
また、針の工夫(ブラックライン)も、とても考えられていて便利ですね。
日常生活でも比較的長い時間行動する登山や長距離ツーリングなどでも活躍しそうですよ。
残念ながらいわゆる生活防水なので、水には弱いです。
でも、元々水は時計の天敵なので、予め時計を外して行動すると良いですね。
ただこのモデルも、カタログ落ちしてもう何十年も経っている現在、中古品といえど目にする機会は少ないです。
(勿論当時の官給品は、さらに数が少ない上に超高額です!)
でも、平均5年に1回くらいの割合で、国内のオークションに出品されていますよ。
探しているあなたは、気長に待ってみるか、海外のオークションを当たってみましょう!
今回は、モデル品ながら、よくできたアメリカ陸軍航空隊A–17腕時計を分析しました。
次回は、ポルトガルの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のミリタリーウォッチ&クロックはこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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