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ナイロン版です!【アメリカの軍服】空軍防寒パイロットトラウザースF–1B(6284C)とは? 0316 🇺🇸 ミリタリー

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今回は、1960年代のアメリカ空軍エアークルー用防寒トラウザース(オーバーパンツ)を分析します。

同じく、空軍のN−2系やN−3系のヘビーゾーン(−10℃〜–30℃)対応のジャケットと併せて使用するものです。

とても暖かいトラウザースですよ!

中古品で使用感もありますが、程度は良好です!

   目次

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1  アメリカ空軍防寒パイロットトラウザースF–1B(6284C)とは?

ところで皆さんは、航空自衛隊にC–2という輸送機があるのをご存じですか?

 

前作C–1を大きく作り直した印象の機体ですが、海上自衛隊の対潜哨戒機P–1との部品共通化などで製造コストを削減、各所の近代化を図った、世界でも有数の性能を持った輸送機なんですよ。

 

C–2などの近代的な輸送機は、機体後部にドアがあって積んでいる荷物を飛行中に後方へ投下できるというのが特徴です。

 

かなりの重量物もパラシュート(落下傘)を付けて投下できることから、戦術的にも重要とされていますね。

(いちいち着陸しなくても良いのは助かりますね。)

 

その「物量投下」時にキーとなる隊員がロードマスターと呼ばれる空中輸送員です。

 

彼らは、極寒の冬期でも吹きっさらしの中で、荷物の計算や投下を行います。

 

勿論、アメリカ軍も同様です。

 

そんなロードマスターやパイロットなどの空中勤務員のために、アメリカ空軍が開発したトラウザースが今回のモデルです。

 

前回もシェルの生地が違うモデルを分析しましたが、今回はそれより以前に製造されたモデルになります。

 

さてさて、それはどんな防寒トラウザースなのでしょうか?

 

今回も、完璧な防寒着を探しているあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

前面f:id:akmuzifal6489:20200206201742j:image

 

背面
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前面裏側
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背面裏側f:id:akmuzifal6489:20200206201759j:image

 

タグ
いわゆる「黒タグ」ですね。
前回のモデルより古いタイプです。f:id:akmuzifal6489:20200206201731j:image

 

前合わせはジッパーとダットファスナーです。
ジッパーの裏には、ちゃんとストームフラップが!
ウエストにはサスペンダー装着用のボタンがたくさん付いています。
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ウエスト後部には、サイズを調整するストラップがあります。
良く見ると、ストラップにはテーパーが付いていて、バックルから自然に外れないようになっていますね。
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腰にはスリットが。
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足首はジッパーで大きく開きます。f:id:akmuzifal6489:20200206201815j:image

 

ジッパーは「CONMAR」
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太腿前面にはポケットが。
ダットファスナーで開閉
膝には小判型の補強生地あり。
ダットファスナーは黒染めですね。
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足首はニットです。
このモデルは太いリブ編みですね。
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臀部にもポケットあり。
臀部は、丸い生地で補強されています。
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3  その特徴とは?

前回のモデルは、シェルがオックスフォードと呼ばれる、薄いナイロンとコットンの混紡(オックスフォード)でした。

 

しかし、今回のモデルはセージグリーンのナイロンで、MA–1などのフライトジャケットと同じ生地です。

 

インナーライニング(中綿)もおそらく初期のMA–1と同じようなウールパイルらしく、オックスフォードのモデルより重量がありますよ。

 

デザインは、左右の膝、臀部にポケット、左右腰にジッパー付きスリット、裾ニットでオックスフォードモデルと大きく変わりません。

 

通常、専用のサスペンダーを使用しますが、腰のストラップでウエストサイズを調整できるので、サスペンダーがなくても着用可能です。

 

細かいところでは、裾のニットがコマンドセーターのように太いリブ編みになっています。

ここは、賛否両論。評価が分かれるところですね。

 

全体的な縫製は、アメリカ軍スタンダードな、やや雑なものの強度は抜群です!

 

これを民間で新しく作るとなると、数万円掛かると思われるリッチなトラウザースですね。

4  製造とサイズのデータです!

・製造又は契約年度 1950年代

・製造場所     アメリカ

・契約会社     アメリカ

・製造会社      〃

・材  質     ナイロン

          ウール

・表記サイズ    34

         (日本人のL)

・各部のサイズ(平置)

        ウエスト 約46センチ

          股上 約32センチ

          股下 約75センチ

          着丈 約110センチ

          裾幅 約18センチ

・状  態     中古上品

・官民区分     官給品

・入手場所     ヤフオク

・入手難易度    2(やや困難)

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5  まとめ

今回のモデルは、シェルがナイロンなので熱に弱いですね。

 

アメリカン(バイクのタイプ)に乗ってる先輩は、不意にマフラーに触れてシェルを溶かしていました。

(私がオックスフォード生地のモデルをツーリングに使用しているのは、それを防ぐためです。)

 

しかしちゃんと風を防いでくれるし、インナーライニングもあって暖かいので、この季節には重宝しますね。

 

比較的動きの少なく、火をあまり使わない…と思われる野鳥観測や釣りには普通に使えそうですよ。

 

さて今回のモデルですすが、黒タグのモデルはとても少なくなってきました。

 

敢えて古さにこだわる方は、徹底的に探索して黒タグのデッドストックや極上品を入手してみてください。

 

単に実用目的の方は、後に製造されたオックスフォードやナイロンの白タグモデルがおすすめです。

 

購入する際は、ぜひサスペンダーの付いているモデルか、別売でも同時に購入した方が良いでしょう!

 

今回は、アメリカ軍のちょっと古い防寒トラウザースを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20221026更新)

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参考:今回と同じモデルですがシェルがオックスフォードのモデルはこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

今回のモデルとペアで使用されることの多いジャケットはこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

 今回のモデルと同じ頃のアメリカ空軍装備はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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読んでいただき、ありがとうございました。

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